スキンケアって乳児にも必要?小さな子どもの肌を守る肌ケア
おむつかぶれ、あせも、乾燥など、赤ちゃんの肌トラブルが次々発生でどうしたらいい?と悩むママも多いと思います。今回は、子どもの肌の仕組みやスキンケア方法を紹介。日々のスキンケアで、子どものすべすべ肌を守りましょう。
「赤ちゃん肌」にもスキンケアは大切!
なぜ乳児にスキンケアが必要なの?
赤ちゃんの皮膚は、大人と同じ構造をしているものの、皮膚の厚さは大人の半分以下の上、バリア機能もまだまだ未熟。そして、肌の水分量や皮脂量なども、大人に比べてもとても低く、普段から乾燥しやすい状態であると言われています。
また赤ちゃんの場合、よだれや涙、汗なども多く、拭きとる時の摩擦によって肌に刺激が加わることで、バリア機能をより低下させてしまうこともあります。
些細な刺激でもダメージに繋がりやすい、デリケートな肌だからこそ、しっかりケアをして守ってあげる必要があります。
乳児の肌の特徴を知ろう
生まれたばかりの赤ちゃんの場合、「胎脂」という白い脂肪分に覆われており、肌は守られています。ただし、胎脂は24時間以内には自然に剥がれてしまうため、その後の肌は無防備状態になります。生後1〜2ヶ月頃までは、ホルモンの影響もあって、皮脂分泌量は盛んなため、ニキビができることも。
生後3ヶ月以降になるとだんだん、皮脂の分泌量が減っていき、肌が乾燥しやすくなっていきます。乳児は皮下脂肪も多く、ムチムチしているので、なんとなく潤っているように思いがちですが、皮脂量が一番少ない時期とも言われ、よく見ると表面がカサカサしていることもあります。
アレルギーとアトピーとの関係は?
近年、生まれてすぐからスキンケアをしっかり行っておくと、アトピー性皮膚炎になりにくいという研究結果が発表されていたり、食べることで起こると言われていた「食物アレルギー」も、実は皮膚から、ハウスダストや食物の食べかすなどのアレルゲンが入りこみ、症状を引き起こす可能性も示唆されています。
ただの肌あれでも、肌のバリア機能は低下しているため、体内へ様々な物質がより侵入しやすくなります。
こうしたリスクを少しでもなくす為にも、スキンケアで子どもの肌をしっかり保湿することの重要性が高まっています。
安心できるスキンケアアイテムを選ぼう
大人の石鹸はNG!ベビー用を
【洗うアイテム】
低刺激のもので赤ちゃんに合うものを。またできるだけ、肌をこすらず、やさしく洗えると良いので、洗浄料はよく泡立てるか、泡タイプのものを選ぶといいです。
【保湿アイテム】
ワセリン、ローション、クリームなど種類はいろいろ。乾燥が強い時は、保湿力が強いクリーム、ベタベタが気なるようならローションなど、赤ちゃんに合うものを選びましょう。
小さいうちからUVケアは必要?
日焼け止めを使う場合、乳幼児用のもので、日中のカサつきを防ぐ為にも、保湿もできるもの。また紫外線吸収剤、無香料、アルコールフリーのものがおすすめ。使用する際には、肌の一部に使用してみて、かぶれたりしないかどうか確認しましょう。
【紫外線対策のポイント】
・紫外線が強くなる春〜秋の午前10時〜14時頃の外出を避ける。
・長時間戸外にいることを避けたり、日陰で過ごすようにする。
・帽子をかぶったり、肌の露出が少ない服を着る
・必要に応じて日焼け止めを使用する。その場合、2〜3時間ごとに塗り直すのがポイント。
・湿疹などがあるときは、日焼け止めを塗る前に医師に相談を。
ステロイドって本当に大丈夫?
肌の炎症を抑える薬ですが、子どもに使っても大丈夫なの?と使用するのに抵抗がある人もいると思います。「ステロイド」は、医師の指導のもと、正しく使用すれば、皮膚の炎症に効果がある薬です。勝手な判断で中断すると副作用や、炎症が治りにくくなり長引くことにも繋がります。
逆に、肌にトラブルが出てきたからといって、残っているステロイドを自己判断で、勝手に使用してしまうのはよくありません。
スキンケアをしていても改善がない、症状が悪化している場合、自己判断で薬を使ったりする前に、小児皮膚科やかかりつけの小児科を受診し、しっかり相談してみましょう。
今日から試したい!幼児のスキンケア
お風呂ではしっかり身体を洗う
1、1日1回、ぬるま湯で入浴
乳児はすぐに体が温まるので、約38度のぬるま湯でOK。あまり暖まりすぎると、汗やかゆみの原因になります。汗が多い時は、2〜3回に増やしても大丈夫です。
2、全身をやさしく洗う
泡を手にとって、やさしく洗っていきます。頭から足先にかけ、首のシワの間なども、しっかり伸ばして洗うようにしましょう。
3、しっかりすすぎ、ポンポン拭く
すすぎ残しは肌への刺激や汚れになるため、シワの間もきれいにすすぎます。タオルでこすらず、ポンポンと押すようにやさしく水分を拭き取ります。