乳児の唇を乾燥から守る!ケアの仕方や唇トラブルの対処法まで
赤ちゃんの小さく可愛い唇は、肌と同じようにとてもデリケートで乾燥しやすいです。また唇に赤ちゃんの健康状態や病気が現れることがありますので、唇の変化をいち早く察知することはとても大事です。唇の乾燥対策や、トラブルを分かりやすくご紹介しますので、大切な赤ちゃんの唇を守ってあげる参考にして下さいね。
唇がカサカサ!乾燥の原因やケアの仕方
乳児の唇は乾燥しやすいの?
母乳やミルクを飲むときに唇を舐めてしまったり、自分の手を舐める、おしゃべりを咥えたときに、油分を一緒に舐めとってしまったりしています。
また、よだれやミルクなどで、常に唇や口の周りが汚れてしまいがちです。その汚れや、汚れを取るために口を拭くことが、赤ちゃんの唇の乾燥や荒れてしまう原因になります。
他にも、乾燥肌になりやすい体質など、赤ちゃんの唇が乾燥してしまう原因は色々あるので、赤ちゃんに合った適切なケアをしましょう。
乾燥から唇を守るケアの仕方と注意点
唇がカサカサしていると、すぐにリップクリームなどをつけたくなってしまいますが、まずはお湯に浸した布で唇を拭いてあげます。ガーゼなど柔らかい布を使い、絞りすぎず、お湯が滴り落ちるくらいがちょうど良いです。
汚れを取ってあげると、乾燥が良くなることがあります。それでもカサカサしする場合は、赤ちゃん用のリップクリーム、ワセリンを薄く塗ってあげてください。
大人の唾液をつけたり、大人用のリップクリームは使わないでくださいね。大人用には、香料などが入っている場合が多いので注意してください。
唇が乾燥するときは脱水にも注意!
日に当たった時や、長時間寝た後などは水分を多めに与えてください。その他にも、下痢や嘔吐がある場合は脱水症状を起こしやすい状態になっているので、少しずつこまめに水分を取らせてあげましょう。
唇が乾燥している以外にも、おしっこがあまり出ない、汗をかかないという症状があれば、軽い脱水症状を起こしている可能性があるので、注意してくださいね。
軽い脱水症状が疑われる場合は、イオン飲料を与えることが理想的です。
どうすればいい?赤ちゃんの唇トラブル
唇が青紫色や震えているのは寒いから?
手足を触って冷たいようなら、靴下をはかせたり、ミトンをつけて様子をみましょう。唇がピンク色に戻れば心配ありませんが、顔や指先が青紫色になることがあれば、体調を崩している場合がありますので、病院へ連れて行きましょう。
また、赤ちゃんの唇がブルブル震えていて驚くことがあります。寒いのかと毛布で包んで温めても止まらないと、心配で病院に行ってしまうママやパパも少なくありません。
唇の震えだけだと、口の周りが痙攣していることがほとんどです。これは、一生懸命おっぱいを吸った後などに口の周りの筋肉がこわばって起こる現象ですので、心配はいりません。
白くて皮がめくれるのは大丈夫?
これは「吸いだこ」と呼ばれるもので、赤ちゃんが上唇を乳首に巻きつけながら、一生懸命おっぱいや哺乳瓶を吸う時に、唇のこすれる部分の皮膚が厚くなり白くなるものです。
水ぶくれのように見えますが、角質が硬くなって出来た「たこ」のようなものなので、痛みはなく心配もありません。ミルクを飲んだ後にふやけて自然にはがれ落ちることが多く、落ちた後は跡が残らず綺麗な唇が出で来ます。
見ていると気になってしまうでしょうが、決して無理に取ったりしないでくださいね。成長して口が大きくなり、飲み方が変わると出来なくなります。
唇が割れて出血!どう対処すればいい?
浅い傷で赤ちゃんが痛がっていなければ、赤ちゃん用のリップクリームやワセリンを多めに塗って様子をみましょう。血が出て来たらその都度ふき取り、リップクリーム等を塗り直してください。
傷から菌が入り感染症にならないよう、清潔に保つよう心掛けて下さいね。傷が気になって触ったり、舐めたりすると、感染症のリスクが上がるのでそばについて気を付けてください。
傷が痛くて泣き止まない場合や、授乳しようとすると痛がり、上手に飲めないことが続く場合は、早めに医師に相談してくださいね。