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幼児期の「歩育」で成長を促そう!歩育の効果や楽しく歩くコツとは

幼児期の「歩育」で成長を促そう!歩育の効果や楽しく歩くコツとは

近年、「歩育」という、歩くことで子どもたちの豊かな心や生きる力を育てるという取り組みが注目されています。そこで今回は、幼児期の歩育で得られる効果や楽しく歩くコツ、子どもと長時間散歩をするときの注意点などをご紹介します。普段からあまり歩いていないな、というママはぜひ参考にしてみてくださいね。

幼児期に歩くことで育つ「歩育」の効果とは

運動能力が上がり、体力がつく!

近年、子どもの体力低下が指摘されています。そのことについて文部科学省の審議会でも取り上げられていて、現代の子どもを取りまく環境は、便利な生活がゆえに歩いたり外で遊んだりする機会が減り、日常的な身体運動が減少しているとのことです。

体力は健康維持と気力や意志力など精神面にも大きく関わっている、いわば「生きる力」なのです。体力低下による子どもへの影響は、疲れやすいなどといった運動面のほか、肥満、生活習慣病の健康面、気力や意志力の低下などの精神面に深刻な影響があります。

楽だから自転車に乗ったり、ぐずって面倒だから車を使ってしまったりする気持ちはわかりますが、子どもも大人も歩くことにより体力がつき運動能力も鍛えられるので、積極的に歩いてみましょう。

五感を刺激し、子どもの脳の成長を促す

子どもと歩いていると、1人のときには気づかなかった発見がありませんか?大人にとっては何気ないものでも、子どもにとっては大発見の喜びがあるのです。

五感は、視・聴・嗅(きゅう)・味・触の五つの感覚のことで、変わったかたちの雲を見つけたり、耳を澄ませないと聴こえてこない虫の声や、花の香りや土の感触だったり…。

五感が刺激されると脳が発達します。記憶力や創造力、発想力が向上し、頭の回転がよくなります。室内遊びばかりだと、五感は刺激されにくいので、外遊びは大切です。

普段は自転車で公園に行くママも、せっかくなので、歩いてみてはどうでしょうか。公園へ歩いて行く途中に、たくさんの発見があると思うので親子で楽しめたらよいですね。

血行がよくなり、心の安定につながる

「血行がよくなると心が安定する」これはどういうことかというと、脳内物質として有名なセロトニンが大きく関わっています。セロトニンは別名「幸せホルモン」と呼ばれており、心の安定にはかかせないホルモンともいえます。

セロトニンは毎日適度な運動や一定のリズムで体を動かしたり、太陽を浴びたりすることで分泌されます。またセロトニンは体温調節中枢にもかかわっていて、充分な分泌があることで血行がよくなり老廃物も排除しやすくなります。

反対にセロトニンが欠乏すると、イライラしやすい、やる気がでない、血行が悪くなり自律神経の働きが悪くなってしまいます。歩くことや、外で身体を動かして遊ぶことは、心の安定にもつながっているようですよ。

子どもはどれくらいの距離を歩けるの?

4歳で4kmを目安に!年齢に応じた距離

子どもはどのくらいの距離を歩けるのか、歩行距離の目安を確認してみましょう。

<歩行距離の目安>
1歳…1km
2歳…2km
3歳…3km
4歳…4km

年齢の数を目安に歩くことが好ましいようです。「4km」は大人でも疲れを感じる距離で、大人の足でおよそ40分程度かかります。4歳で、4kmを目安に歩くことができますが、歩行時間はかなりかかるでしょう。

大人より歩くスピードが遅いこともありますが、子どもは歩行途中で興味のあるものがあると立ち止まったりしますよね。しかし、こうして時間をかけて歩くことで、4kmという距離を歩けるようになります。ママもあらかじめ時間がかかることはわかった上で、予定をたてましょう。

5~6歳は4km以上歩こう

5、6歳ではもっと多くの距離を歩くことが大切だといわれています。5歳から6歳ごろにかけて人間の脳は臨界期をむかえます。その期間にしっかりと歩けるようになるには、それ以前に歩くことを意識してきたかどうかが大切です。

とはいえ、5歳以前に目安の歩行距離をしっかりと歩いてきた子どもは少ないかもしれませんね。大人も子どもも体力には個人差もあるので、目標の一つとして歩いてみましょう。

もともと子どもは、二足歩行にまだ慣れていません。そのため、いつもより少し長い距離を歩くとすぐに「疲れた」「抱っこ」などいってくることもあるでしょう。そういうときは遊び場を、いくつか用意して「次は〇〇へ行こう!」と誘ってみると、飽きずに歩けますよ。

コミュニケーションをとって歩くことが大切

歩くことで、血流がアップして脳が活性化したり、心が安定したり…よいことがあることをご紹介しました。外を歩くことによって受ける五感への刺激は、子どもはもちろん、ママもストレスが緩和されてよい気分転換にもなります。

しかし、ただ黙々と歩いたのでは、ウォーキングの効果は半減してしまうかもしれません。大切なのは親子で会話をしながら歩くことです。

子どもは道草の名人ですよね。ぜひ道草にママもつきあってみましょう。子どもに「あの花はなんで蝶々がとまっているんだろう?」など質問してみてください。子どもの「どうしてだろう?」と考える力を伸ばすよい機会です。親子で同じ風景をみたり、楽しく会話をしたりすることで親子の絆が深まりますよ。
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