子どもは4歳ごろから嘘を憶える?子どもの嘘に対する親の対応とは
子どもは4歳ぐらいになると言葉のボキャブラリーも増え、おしゃべり上手になる子どもも多いと思います。その日、幼稚園や保育園であった出来事を語ってくれたり、妄想の世界のお話をしてくれることもあるでしょう。しかしたまに嘘をつき始めるのもこの時期です。なぜ嘘をつくのか、その心理や対処方法についてお話しします。
子どもがつく嘘の種類と心理とは
子どもは4歳ごろから嘘をつき始める
子どもの嘘について長年研究を重ねている、カナダ人の教育学者であるヴィクトリア・タルウォー博士によると、4歳児はおよそ2時間に1度の割合で嘘をついているそうです。ちょっとびっくりしますよね。
我が子がそんなに嘘をついているなんて!とショックに思われるママもいるかもしれませんが、子どもが嘘をつくのは、その成長過程では当たり前なので、心配しすぎないようにしてくださいね。嘘をつけるようになったということは、それだけ頭がよく動くようになり、知恵もついたともいえるのです。
子どもがつく嘘とその理由
もしくは友だちと話しているときに、つい見栄を張り「私、サンタさん見たことあるよ。一緒に遊んだよ。」「私、そのおもちゃ持ってるよ!」などと空想や見栄の混じった嘘をつくこともしばしばです。
このような嘘は、子ども自身は嘘をついているという自覚がありません。ただ、ママや先生の気をひきたくて、もしくは友だちに「いいなあ」と羨ましがられたくて、つい口から出てしまった言葉なのです。
子どもが嘘をつくときの気持ち
ママに怒られるのが嫌だ、ママの怖い顔を見たくないという気持ちからでた嘘です。このように、子どもがつく嘘には、必ず何かしらの理由が背後に隠れています。
ママは子どもがどうして嘘をついたのか、その嘘によってどうしたかったのかを考えてみることが大切です。子どもの気持ちについて理解しようとすることによって、今後、子どもが嘘をついたときにどのように対応していったらよいのかもおのずとわかってきます。
子どもが嘘をついたとき親はどう対処する?
頭ごなしに叱らないで嘘がなぜダメか伝えて
感情的になって叱るよりも、嘘がなぜダメなのかを子どもに分かりやすく説明することが大切です。嘘をつくことによって、子ども自身にどんな影響がもたされるのか、どうしたら嘘をつかないで済むのかなど、話すようにしましょう。
日ごろから、嘘についての絵本などを読み聞かせながら「〇〇くんならどう思う?この主人公はどうして嘘ついちゃったのかな?」など話し合ってみるのもよいですよ。嘘をつかれた方はどんな気持ちになるのかを話してみるのもおすすめです。
子どもが素直になれる雰囲気をつくる
子どもがいたずらをしたときなど、ママもついかっとなって叱りたくなってしまうこともありますよね。でも、そんな気持ちをいったん飲み込み深呼吸してから、子どもに問いかけてみましょう。
どうしてそんなことをしてしまったのか、子どもの言い分を聞き、そのときは本当はどうしたらよかったのかなど、アドバイスしながら子どもの話に耳を傾ける習慣を身につけたいですね。
嘘を素直に認めたら褒めよう
確かに嘘をついたことは悪い事です。でも4歳児にとって、自分の嘘を素直に認めることは、ママが思うより勇気のいることなのです。大人でも、自分の間違いを認めることは難しいときがありますよね。
子どもが自分の嘘を正直に認められたら「本当のこと話してくれてありがとう」「ちゃんと言えてすごいね」とママが褒めると、嘘をついた子どもの気持ちもフォローできます。嬉しくなって次回からは正直に話そうと思ってくれるかもしれません。