赤ちゃんの歯医者のお金事情。治療するうえで知っておくべきこと
虫歯治療は大人でもイヤなもの。可愛いわが子にはできるだけ虫歯にならずに成長してほしいですよね。また、赤ちゃんの虫歯予防や治療ではどれくらいお金がかかるのか、気になっているママも多いと思います。小児医療助成金や保険が適用になるのかも含め、赤ちゃんの歯医者さんでの治療とお金事情を解説していきます。
歯医者の目的は?どのくらいお金がかかる?
最近は予防のために歯医者へ行く
しかし最近では、歯医者へ行くのは「治療」ではなく「予防」のため、という歯医者が多くなってきています。乳歯にできた初期の虫歯であれば、恐怖感を与えないためにあえて治療はしない、というところもあります。
クリーニングやフッ素の塗布などで虫歯を予防することが、将来歯医者嫌いにならないためにも重要といえます。フッ素は子ども好みの味で、帰りにはおもちゃやシールをくれる歯医者も多く、「歯医者=楽しいところ」と思わせて定期健診に行きやすくしているようです。
小児医療費助成金は受けれる?
「健康保険」が適用される治療に関しては、助成金も適用となります。反対に、「保険適用外」となっている治療に関しては、同じく助成金も適用されません。例えば「矯正治療」や「ホワイトニング」などの審美治療は適用外となります。
本来、保険の対象となるのは「虫歯治療」を目的としたものになりますが、小児歯科に関しては「虫歯予防」を目的とした治療も助成金適用となるものがあります。子どもの口腔内の状況などによって適用かどうかはかわりますので、治療前に医師に確認してみるとよいでしょう。
治療内容によって料金が異なる
例えばお友達のママに「フッ素塗ってもらったけど無料だったよ!」といわれて歯医者に行ったら、自分の子どもは有料だった、ということは十分にあり得ます。フッ素塗布は基本的に自費診療ですが、年齢と虫歯の本数によって保険適用となり、助成金により無料になる子どももいるのです。
また、虫歯治療などで歯に詰め物をする際の素材によっても、料金は大きく変わります。最近では治療前の問診の際に「保険適用内での治療を希望しますか?」など、希望を細かく聞いてくれる歯医者も多くなっています。しっかりと確認してから治療してもらいましょう。
保険が効く治療と効かない治療とは?
保険が適用される治療とは
【虫歯治療】
・歯を抜く
・歯を削る
・詰め物…メタル、コンポジットレジンなどの数種類に限られます。銀色で治療痕が目立つものか、白で目立ちにくいけれど割れやすい素材であるのがデメリットです。
・被せ物…銀歯、硬質レジンジャケット冠などの数種類に限られます。詰め物と同様に、見た目や強度に問題があるのがデメリット。
【予防治療】
・定期健診
・フッ素塗布…すでに治療したことのある歯の本数と年齢によって保険適用かどうかが決まっています。0歳~4歳では乳歯が1本以上、5歳~7歳で乳歯が3本以上、かつ永久歯が1本以上、8歳~10歳で永久歯が2本以上、11歳~12歳で永久歯が3本以上虫歯の子どもに限られています。
・シーラント(6歳臼歯の溝に詰め物をして虫歯を防ぐ治療)…対象は6~12歳。乳歯に初期虫歯がある、または生えたばかりの永久歯に限られます。
保険が適用されない治療とは
【虫歯治療】
・詰め物…保険適用外でメジャーなものはセラミックです。型取りと、詰め物ができあがるまでに1~2週間かかるので何度か通院が必要です。ゴールドは強度、耐久性があり、二次的な虫歯にもなりにくいです。また、金属アレルギーの反応も出にくいとされています。
・被せ物…メタルセラミック(内側が金属で強度がある)、オールセラミック(強度はないが見た目が自然)、ハイブリッドセラミック(強度もあり、見た目も自然)があります。金額は治療する歯によりますが、5~15万円と高額です。
【予防治療】
フッ素塗布…虫歯が1本もないなど、先ほどご紹介した保険適用の条件を満たしていない場合は自費負担となりますが、1回千円程度なので、予防のため定期的に処置する方がよいかもしれません。
【歯列矯正】
特定の疾患がない場合、自費診療となるのでかなり高額になります。