和室で出産はできる?和室出産のメリットデメリットについて紹介
期待と不安が入り混じる出産の時間は、なるべく心地よく安心できる環境で迎えたいですよね。最近は、和室で出産することに人気が出てきています。和室で出産するにはどのようなところに相談すればよいのでしょうか。また、和室で出産するメリットやデメリットをご紹介します。
和室で出産分娩できるケースが増えている
助産院で出産するケース
助産院は、担当の助産師に妊婦健診、出産、産後ケアまでお世話になることが多いようです。同じ助産師さんとずっとおつき合いできるので、お互いに人間関係も形成でき、出産当日も安心して迎えることができるのは嬉しいですね。
また、産院ほどは混み合わないため、ゆったりと時間をかけて健診や相談に乗ってもらうことができますよ。
産院でも和室の人気が高まっている
病院のベッドや分娩台は、どこか冷たく怖い印象だったり、様々な機器が並んでいる様子に不安を感じてしまったりすることもあるでしょう。和室であれば、妊婦さんも助産師さんもリラックスした気持ちになれて、なおかつ、万が一のときにすぐに医師が対応できるというのは安心ですね。
院内助産として、産院の中に助産院が設けられているところもあります。2018年には日本看護協会から「院内助産・助産師外来ガイドライン2018」が発表されました。今後、さらに院内助産開設などの動きが増える可能性もありますね。
自宅の和室で出産することも
出産前に考える不安なことの一つに、「陣痛が来てから産院や助産院に無事に行くことができるか」ということがあります。「パパがいないときに陣痛が来たらどうしよう」「小さい子を連れて移動できるか」など色々なケースがあるでしょう。しかし、自宅で出産すれば移動することの不安はなくなります。
また、ほかのお産と重なることもありませんので、知らない人に気を使うということがありません。
自宅出産をしたあるママの場合は、妊婦健診も助産師さんに毎回自宅に来てもらい、ゆっくりと話をしながらマッサージをしてもらったり、栄養のアドバイスを受けたりもしたそうですよ。
和室で出産するメリットとは
フリースタイル出産ができる
アクティブバースともいわれ、今では世界各国から注目されています。日本では古くから行なわれている出産方法で、和室はフリースタイル出産に適しているのです。
フリースタイル出産は、妊婦さんが受け身ではなく、「産む」という意識をもって積極的に出産ができるため、精神的に安定するといわれています。また、姿勢もある程度自由に動かせるので、無理な力を入れることなく体力消耗も少なくてすむことが多いようです。
つき添いの家族も楽に過ごせる
和室であれば、疲れたときにはゴロゴロと寝ることもできますし、家と同じように靴を脱いでくつろぐことができます。出産が終わった後のひとときも、みんなで自由なスタイルでゆったりと過ごすことができるのは嬉しいですよね。
和室で二人目を出産したママの話では、ゆっくりカンガルーケアができたり、パパと3歳のお姉ちゃんがへその緒を切ってくれたりして、幸せなお産をすることができてよかったと感じたそうですよ。
陣痛室から分娩室へ移動する必要がない
しかし、和室での出産は、陣痛から出産まで一つの部屋で過ごすようになっていることが多いため、途中で移動することがありません。
陣痛で辛いときに、「いつ移動するの?」などと不安になることもなくなりますし、陣痛が長時間続いた場合などはかなり疲れるので、なるべく動きたくないということもあります。一つの布団の上で分娩までいられることは、妊婦さんにとっては精神的に楽になるメリットといえるでしょう。