出産間近に食欲が変化するのはどうして?気を付けたい臨月の食事
臨月に入って出産が近くなると、ママの体にもさまざまな変化が現れます。特に、食欲の変化を実感するママも多いでしょう。この記事では、安心して出産を迎えられるように、食欲の増減に対する対処法とともに、食事について気を付けたいポイントをまとめています。
出産直前に食欲が増加する原因と対処法
圧迫がなくなってお腹がすっきり
胃のスッキリした感覚を取り戻せると、これまでの状態がうそのように食欲が増加することが多いです。
しかし、妊娠中のママの体はどのような状況でも、母乳を作るために脂肪を蓄えるモードになっているので、食べ過ぎるとあっという間に体重が増加してしまうので気を付けましょう。
とはいえ、出産は体力勝負です。食欲があるうちに陣痛に備えて、栄養バランスのよい食事をしっかり摂りたいですね。
止まらない食欲へはこう対処しよう
まずは、「よく噛むこと」が基本的に大事なことです。噛むことで、「レプチン」という胃から分泌されるホルモンの量が増え、満腹感を感じやすくなるように脳を刺激します。
レプチンがしっかり分泌されるように、食事の時間は30分以上かけるのが理想ですが、それが難しければ「いつもよりも5回多く噛んでから飲み込む」ということを意識するだけでも違いますよ。
また、歯磨きも効果的です。歯磨きによる口腔内の刺激は、脳にとっては食事が終わった合図なので自然と食欲が抑えられるのです。
食べ過ぎたときのリセット方法
しかし、食事を抜いて極端に食べない状態を続けてしまうと、体に溜め込まれたグリコーゲンや水分などの排出が滞って、やがてそれが脂肪に変わってしまうという悪循環に陥ります。
食べ過ぎをリセットするには、適度な運動を取り入れましょう。運動といっても激しいものではなく、ウォーキングをしたり、エレベーターよりも階段を使ったりして、いつもよりも意識的に動いて活動量をあげるようにしましょう。
適度な運動によって消化器官の活動が促され、消化や代謝がスムーズに行われるようになりますよ。
後期つわり?食欲がなくなる原因と対処法
子宮と赤ちゃんが成長している証拠
胃が圧迫されるため、胃もたれ、胃痛、吐き気を起こしやすく、また胃が持ち上げられもするので、胃液が食道に逆流しやすくなります。強い酸性の胃液によって食道の粘膜が荒らされてしまうので、胸やけを引き起こすことがあるのです。
後期つわりはお腹の赤ちゃんと子宮がきちんと成長している証拠ではありますが、水を飲んでも吐いてしまうなど後期つわりの症状がひどいときは、脱水症状が起きてしまう前にすぐに医師に診てもらうようにしましょう。
無理せずに少しずつ食べよう
結果的に、胸やけや吐き気を引き起こしてしまうため、食事は無理せずに少しずつ食べるようにしましょう。胃の粘膜が荒れている場合には、胃の粘膜を保護するホットミルクがおすすめです。
また、朝昼晩の食事も、一度の食事で食べる量は減らし、1日の食事の回数を増やして少量をこまめに食べるようにすると消化がスムーズになるでしょう。
さらに、水分の摂り過ぎは胃酸を薄めて消化を滞らせてしまうので、食事の際は水分を摂り過ぎないようにしましょう。
食欲不振以外にも気を付けたい不調
もともと妊娠中はホルモンバランスの変化によって便秘になりやすいのですが、妊娠後期は上記の理由で便秘になってしまうママが多いようです。
また妊娠後期には、大きくなった子宮によって膀胱も圧迫されやすいため、頻尿になり夜中にもトイレに行く回数が増えたり、大きなお腹によってなかなかぐっすりと眠れなくなります。
睡眠のリズムが乱れることで、早寝早起きなどの生活習慣や食生活も乱れがちになり、食欲不振の原因となってしまうのです。