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出産前と産後の食欲の変化とは?それぞれの時期に合わせた食事方法

出産前と産後の食欲の変化とは?それぞれの時期に合わせた食事方法

出産前や産後には食欲に変化が現れるママも多いですよね。妊娠前よりも食べ物を受けつけなくなってしまったり、食欲が増して食べ過ぎてしまったりとママによって悩みは異なります。ここでは、出産前後に起きる食欲の増減の原因や時期に合わせた食事方法をご紹介します。

産前の食欲!脂肪のため込みは難産のリスク

妊娠初期はつわりによる食欲不振や増加

妊娠中にあまり食べられず体重がなかなか増えないため、「赤ちゃんのためにしっかり食べてください」と言われるママもいれば、食欲旺盛で体重が増えすぎて、「食生活を見直してください」と言われるママもいますよね。このように妊娠中の食欲はママによって異なります。

妊娠初期に起こる食欲不振や食欲の増加はつわりによる影響が考えられます。食欲に関係するつわりの症状には、食欲不振になり何かを口にすると吐いてしまう「吐きづわり」と、何かを食べていないと吐いてしまう「食べづわり」があります。

つわりの原因は諸説ありますが、まだ明確には判明していないようです。中には精神的なものが影響すると考えられている説もあり、ストレスによってつわりが酷くなるともいわれています。

つわりが落ち着いたら食欲が増す傾向に

一般的に安定期(妊娠16週目以降のこと)になるとつわりの症状も徐々に落ち着いてきます。この時期になるとお腹も少しずつ目立ち始め、妊婦さんらしい体つきになってくるママも多いですよね。

そして、安定期になると食欲が増す傾向にあると言われています。つわりの症状も落ち着き、好きなものを食べてもつわりの症状に悩まされることもなくなってくるので、つい食べ過ぎてしまうママもいるようです。

しかし、急激な体重増加はママが妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病になる可能性があります。さらに、赤ちゃんが巨大児になると、難産になるリスクも高まります。赤ちゃんのために栄養バランスの整った食事をとることは大切ですが、急激な体重増加には注意しましょう。

胎児が大きくなり圧迫されて食欲不振に

妊娠後期になると再び食欲不振になるママもいます。これは胎児が大きくなり、子宮が胃を圧迫することが原因です。

妊娠後期によく現れる症状なので、「後期つわり」とも言われます。後期つわりでは食欲不振だけでなく、胸やけや息切れなどの症状が出ることもあります。また、胃と食道の間にある筋肉が緩んでしまい、逆流性食道炎になるママも多いようです。後期つわりとも見分けがつきにくいので、気になる症状があればかかりつけ医に相談してくださいね。

食欲不振から体重が減少して不安になるママも多いですが、2~3kgほどの減少であれば胎児への影響はないようですよ。この時期は食べられるものをしっかり食べ、こまめな水分補給を心がけましょう。

産後の食欲!母乳でカロリーが消費される

食欲増加は母乳を作るためやストレスから

産後になると食欲が増加するママもいます。特に母乳育児のママは、母乳を作るためにかなりのカロリーが消費されているので、食べても食べてもお腹が空いてしまうことがあります。母乳育児の間はどれだけ食べても体重が減ってしまうというママもいるようですよ。

また、産後のストレスから食欲が増加するケースもあります。初めての子育ての場合、「これでよいのかな…」と不安になることもありますよね。赤ちゃんが小さいとお出かけどころか、ゆっくり睡眠を取ることもできないこともあるのではないでしょうか?

不安やストレスから、つい甘いものを食べ過ぎているママは要注意です。このような食生活は産後太りの原因になるので、食事内容やストレス解消方法を見直しましょう。

ホルモンバランスの乱れで食欲減少に

ほかにも、産後に吐き気や気分の落ち込みなどの症状が現れ、食欲が減少することがあります。この原因の一つにホルモンバランスの乱れがあります。

妊娠中には「エストロゲン」と「プロゲステロン」という女性ホルモンが分泌されています。しかし、産後になるとこれらのホルモンの分泌量が著しく低下してしまいます。これらのホルモンの分泌量の急激な変化により、自律神経がバランスを崩し食欲が減少するのです。マタニティブルーもこれらのホルモンバランスが影響していることがわかっています。

また、子育ての不安やストレスから食欲が増えるママもいれば、食欲が減少するママもいます。そのままにしておくと産後うつになることもあるので、早めにかかりつけ医に相談してくださいね。

急激な体重変化には気をつけよう

産後、妊娠前の体型に戻したいと思うママは多いですよね。食事制限をしたり、運動を始めたりする方もいるでしょう。しかし、どれだけ努力しても体重が増えてしまう場合は甲状腺の機能異常が起因しているケースもあります。

これは産後のホルモンの分泌量の急激な変化によって、甲状腺に異常が起こりやすいとされています。甲状腺ホルモンは代謝を支えるホルモンなので、異常が起きると、代謝がよくなりすぎたり、悪くなりすぎたりします。その結果、体重にも影響が出てきます。

産後に体重が増減することはよくあることですが、急激な体重変化には注意が必要です。ほかにも、甲状腺機能異常を疑う症状としてイライラや無気力、だるさ、動悸、脱毛などさまざまな症状があります。

おすすめの食べ物や食事方法のコツ

出産前の食事で気をつけておきたいこと

ここからはそれぞれの時期に合わせた食事方法をご紹介します。まず、妊娠中の痩せすぎはママにとっても、お腹の中にいる赤ちゃんによってもよくありません。痩せすぎは低出生体重児になるリスクも高まるので、まずは3食しっかり食べてくださいね。

そして、食事の栄養バランスに気を使いたいものです。インスタント食品や冷凍食品はなるべく避け、偏った食事にならないよう気をつけましょう。ママの摂取した栄養が赤ちゃんの発育に影響を与えるので、母子ともに健康によいものを選ぶとよいですよ。

また、赤ちゃんの血液を作るためには鉄分とビタミンCも必要です。赤身の肉やレバーなどの鉄分を含む食材と緑黄色野菜や果物などのビタミンCを含む食材を積極的に食べましょう。
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