体重2,000g前後で出産!低体重のリスクや制度について
低体重で出産したら医療費制度を利用しよう
未熟児養育医療制度とは?
未熟児医療制度は、赤ちゃんが上記のような理由で生まれNICUでの治療が必要となった場合に、その際にかかる入院費や治療費を居住地の自治体が全額または一部負担してくれる制度です。
お住まいの地域によって多少の違いがあり、保護者の所得に応じて助成の金額が決まることもありますが、自己負担となる金額のほとんどは乳幼児の医療費助成の対象ですので、自己負担額はそれほど大きくならないと考えてよいでしょう。
2,000gで出産は対象になる?
・運動の不安や異常、けいれんが見られる場合
・体温が34℃以下になり命の危険におよぶ可能性もある場合
・赤ちゃんの体温が平均である36.5~37.5℃を下回り36℃以下になり低体温となった場合
・呼吸器、循環器系の異常であり、酸素の供給不足によりチアノーゼを起こしている場合
・消化器系の異常と考えられ、出生後24時間以上排便がなかったり、8時間以上嘔吐が継続していたり、血性便、血性吐物である場合
・とても強い黄疸の場合
いずれも医師からの指示があるので、詳しい説明を受けましょう。
申請方法や手続きはどこでする?
まず自治体指定の医療機関で受診し養育医療意見書の交付を受けます。そして、次の必要書類を市区町村の担当窓口に申請します。
・養育療養申請書
・療育医療意見書(診断書)
・世帯調査書
・同意書
・乳児の健康保険証
・所得税額が確認できる書類(所得制限がある場合)
・印鑑など
市区町村申請した書類の審査が通り、認定されると医療受給者証の交付となります。
申請時期は自治体で異なります。また、上記の必要書類は一般的な書類ですので事前に確認してくださいね。
小さく生まれた赤ちゃんの成長目安
産院を退院できる目安
修正週数とは、赤ちゃんが実際に生まれた日ではなく出産予定日を基準にしたものです。妊娠30週で生まれた場合は、少なくとも7週間の入院が必要と考えればよいでしょう。
最終的には、医師が自宅で普通に育児をすれば大丈夫と判断すれば退院となります。退院後も通院などで定期的なフォローがありますので、不安になりすぎることなく、赤ちゃんを迎える準備を整えておきましょう。
赤ちゃんはしばらくサポートが必要
退院の説明を受ける際には、どれくらいの頻度で通院をすればよいか、どのような状態になったら病院に行くべきか、自宅での育児の注意点などを注意深く聞くようにしましょう。また、入院していた病院が自宅の近くであれば、かかりつけ医をそこにすることもできますが、もし自宅から離れて通いにくい場合は新たなかかりつけ医をみつける必要があります。
ママはしばらく赤ちゃんにつきっきりになる可能性があるので、パパを含めなるべく多くサポートしてくれる人を探してママの心と体の健康も保つようにしましょう。
成長をゆっくり見守ろう
とくに早産児の場合は、修正週数と同じように修正月齢を使って成長を見守っていくことがあります。つまり、2カ月早く生まれた赤ちゃんは出生時はマイナス2カ月となり、生後4カ月で成長曲線の生後2カ月児の範囲に入ればよいと考えます。
また、小さく生まれた赤ちゃんがほかの子どもの成長に追いつくことをキャッチアップといい、1,500g以上で生まれた場合、おおむね1歳ごろには周りの子どもたちとの成長の差を感じなくなってくるようです。
まとめ
低体重で生まれた赤ちゃんは、保育器に入ったり、管をつけたり小さな体で生きるために毎日頑張っています。ママやパパは医療制度なども理解し、赤ちゃんのためにできることをみつけてサポートをしていきたいですね。