妊娠35週はまもなく臨月!ママと赤ちゃんの様子や気をつけること
妊娠35週目は、妊娠9カ月の最終週にあたり、いよいよ臨月が近づいてマイナートラブルなども増加してくる時期です。お産に向けての適度な運動や入院準備などを再確認して、万全の態勢で赤ちゃんが迎えられるようにしましょう。そこで今回は、妊娠35週のママと赤ちゃんの様子や気をつけることをご紹介します。
目次
- 妊娠35週のママの状態や体調について
- 赤ちゃんが成長し体への負担が大きくなる
- 胃が圧迫されて「後期つわり」が起こる
- ママによっては前駆陣痛を感じ始める場合も
- 妊娠35週の赤ちゃんの成長や様子について
- 赤ちゃんの身長や体重の目安
- 外で生きるための機能がほぼ整う
- ダイナミックな胎動は少なめに
- 妊娠35週目の過ごし方や生活のポイント
- 適度な運動でお産に向けた体力作りを
- バランスのよい食事で体重をコントロール
- 里帰りするママは早めの帰省を
- 注意したいトラブルやリスクを知っておこう
- 貧血が起こりやすい時期
- 早産とそのリスクについて
- 妊娠高血圧症候群に注意しよう
- パパとたくさん話しておくことも大切
- パパが育児参加できるような環境作りを
- パパにして欲しいサポートを伝えよう
- 赤ちゃんが誕生する楽しみを共有しよう
- 赤ちゃんを迎えるための最終確認を
- お産が始まる流れを再度チェックしよう
- 入院セットをまとめておこう
- 産後の手続きの確認や内祝いの検討も
- まとめ
妊娠35週のママの状態や体調について
赤ちゃんが成長し体への負担が大きくなる
子宮の一番上の部分は、ママのみぞおちのあたりにまで達するため、臓器を圧迫して胃が苦しいと感じたり、動悸や息切れを感じたりすることがあります。赤ちゃんがお産に向けて子宮の下の方に下がっていくため、膀胱が圧迫されて頻尿や尿漏れに悩んだり、腸が圧迫されて便秘気味になったりするママも多いです。
さらに、重たくなった子宮に押されて、脚のつけ根や股関節、恥骨や尾てい骨など、腰回りの痛みが強くなることもあります。そのほかにも、足のむくみ、疲労感、お腹の張り、眠りが浅いなど、様々なマイナートラブルが起こるでしょう。
胃が圧迫されて「後期つわり」が起こる
実際に嘔吐してしまうまでいかなくても、いつも胃が重苦しい、胸焼けがする、喉のあたりまで酸っぱいものがこみ上げてくる、といった悩みも多く見られます。慢性的にこれらの症状が起きる場合は、「つわり」というよりは「逆流性食道炎」である可能性もあります。
後期つわりは、出産とともに症状の改善が期待されますが、逆流性食道炎になった場合、産後も症状が続く可能性があるので、医療機関を受診した方がよいでしょう。
ママによっては前駆陣痛を感じ始める場合も
生活に支障が出るほどの痛みを感じて、「これって陣痛かな?」と思うかもしれませんが、前駆陣痛は1日中続くことはありません。「半日ほど痛かったのに、翌日は1日なんともなかった」といったこともよくあります。
前駆陣痛は本陣痛の予行練習のようなものなので、破水や出血、耐えられないような痛みなどが無い限り、痛みがある間、安静にすれば普段どおりの生活をしてもよいとされています。
妊娠35週の赤ちゃんの成長や様子について
赤ちゃんの身長や体重の目安
身長43~47cm、体重1,800~2,700gの間にあれば問題ないとされているため、母子手帳の胎児発育曲線を参考にしてみるとよいでしょう。また、胎児の身長や体重は定期健診時の超音波検査で測りますが、「推定値」であることも理解しておきましょう。
健診で告げられていた大きさと、実際に生まれてきた赤ちゃんの大きさは、多少前後することがよくあります。妊娠35週ごろの赤ちゃんは、1週間に200g近く体重が増えるので、健診のたびに成長を感じることができるでしょう。
外で生きるための機能がほぼ整う
妊娠35週ごろの赤ちゃんの発達
・皮下脂肪が増え、新生児に近いふっくらとした体型になる
・爪や髪の毛が伸びる赤ちゃんもいる
・肺機能が完成し、肺呼吸が可能になる
・脳や自律神経が発達し、心拍や呼吸、体温調節などが安定する
・体を動かすための抹消神経や筋肉が発達する
・約20分おきに、眠ったり起きたりを繰り返している
生まれるにはまだ少し早いですが、仮に早産で外の世界に出てきたとしても、自発呼吸ができ、無事に生きられる確率は高いといわれていますよ。
ダイナミックな胎動は少なめに
しかし、まったく動かなくなることはありません。逆に大きくなっている分、手足を伸ばしたときの衝撃で強い痛みを感じるママも少なくないですよ。
また、妊娠35週を過ぎたあたりから、徐々に赤ちゃんの頭がママの骨盤におさまる体勢になるため、体位が安定して動きが少なくなることも考えられます。胎動の回数が少なくなっても問題ありませんが、まったく動かない、いつもと様子が違うと感じたら、すぐ産院に連絡をしましょう。