つわり中に食べられるものがない!無理せず自分なりの栄養補給方法を
妊娠が分かって幸せに包まれているのも束の間、徐々につらいつわりが始まるママが多いです。つわりは個人差がありますが、ひどい方は食べられるものがなくて苦しむケースも多いようです。食べないと、お腹の赤ちゃんへの影響も心配ですよね。そこで、つらいつわりのときの栄養補給方法などについて見てみましょう。
つわりがきつく食べられるものがない
つわりの時期は食に敏感になりやすい
そもそも、つわりの原因は医学的にも不明とされており、「ホルモンのバランスが崩れるため」「赤ちゃんを異物とみなすため」などの説があるようですが、いずれも仮説の域を出ません。
原因が分からないため、つわり自体を根本的になくすことはできないのですが、ママが嫌だと思う食べ物やにおいを、都度、避けていく方法で対応するしかないようです。
少量を複数回に分けて食べるなどの工夫も
また、妊娠前より胃が受けつける量が減ったと感じるママは、「満腹を感じるほど食べないようにする」「ゆっくりとよく噛んで胃腸の負担にならないようにする」など、食べ方の工夫もしていたようですよ。
空腹の状態にならないためには、無塩ナッツやドライフルーツなどを常に用意しておいて、胃がムカムカしたらすぐに口に入れられるようにしたり、多めに手作りした料理を小分けして冷凍し、食べられるときに解凍して食べるようにしたりするとよいでしょう。
つわり中でも摂取したい栄養素
なかでも葉酸は、「流産の防止」「お腹の赤ちゃんの神経系障害の発症リスクの低下」「血圧上昇の防止」「ママの美肌」にも効果が期待できる優れものです。ビタミンB6も含まれていることから、妊娠中は1日489μg摂取することが推奨されていますよ。
葉酸は、ブロッコリー、ほうれん草、イチゴなどに多く含まれていますが、食品から摂取すると吸収率があまりよくないので、サプリメントで補給することをおすすめします。
また、ビタミンB1が不足すると気持ちが落ち込んだり、体のバランスを崩しやすくなったりするので、多く含む豚肉や豆腐を食べるようにするとよいでしょう。
つわり時期でも食べやすいと人気のものは?
甘酸っぱい柑橘系の食べ物でスッキリ
柑橘類は、つわりの不快感を抑えるだけではありません。実は、すっぱさに含まれるクエン酸が体の疲労の回復を助ける効果を期待できて、妊婦に必要な葉酸も多く含まれていることが多いのです。
特にグレープフルーツを食べたくなるママが多いといわれていますよね。これも、グレープフルーツがビタミンと葉酸が多く含まれているので、つわりの不快感を改善するのはもちろん、ママの体にもよいのです。ただし、スーパーなどで販売しているものは防腐剤が塗られているので、軽く水洗いするとより安全でしょう。
軽く食べられる麺類も人気が高い
麺類の中でも特に「うどん」の人気が高いようです。うどんが好まれる理由としては、「のど越しがよい」「においを感じにくい」「調理が簡単」「手に入りやすい」などのメリットが挙げられます。また、うどんの原料も、ゆで麺は防腐剤などが含まれている場合がありますが、乾麺と冷凍麺は無添加のものが多い安心感も、人気の理由のひとつなのでしょう。
うどん一種類を食べ続けることで栄養が偏ってしまったり、赤ちゃんが小麦アレルギーになりやすかったりするのでは?と心配するママもいるようですが、厚労省でも「明確な根拠はない」としているので、気にせず「食べられるものを食べること」を優先しましょう。
フライドポテトにはまるママも多数
その理由としては、妊婦は味覚が鈍くなることが多いので、フライドポテトのように、しっかりと味付けされて食べ応えがあるものを好むのではないかといわれています。
また、フライドポテトに使われているじゃがいもの中に、葉酸が豊富に含まれています。妊婦にとって、葉酸は必要とされる栄養素のひとつなので、その葉酸を無意識のうちに体が欲しているのではないかともいわれているようですよ。
ママの「赤ちゃんを安全に育てる」という本能が、ポテトを食べさせているのかもしれませんね。
食べられないつわりは胎児や母体に悪影響?
食べられなくても赤ちゃんへの影響は少ない
結論は、「つわりがひどい妊娠初期の赤ちゃんはまだ小さいので、栄養が多く行か届かなくても影響はほぼない」そうですよ。また、ママがあまり食べられなくても、必要な栄養は優先的に赤ちゃんに行くようになっているので、安心してくださいね。
心配しすぎることで、つわりが悪化することもあるので、ママは気持ちを楽に過ごすようにしましょう。ママは食べられるものを食べて、もし食べられるものの中に必要な葉酸やビタミンB1、B6が含まれているものがあれば、それを意識して食べるようにするだけで大丈夫です。