日本でも選べる出産スタイル!理想のバースプランを考えてみよう
出産と聞くと「お腹を痛めて赤ちゃんを生む」というイメージを持っている方が、日本ではまだまだ多い印象があります。ここでは、日本と海外では出産や産後ケアにどのような違いがあるのかや、日本でも出産スタイルを選ぶことができるのかなどをご紹介します。
目次
- ママの選択肢として話題の無痛分娩とは
- 海外では無痛分娩が主流の国もある
- 無痛分娩の方法やメリットデメリット
- 日本で無痛分娩が普及しない理由
- 出産のスタイルにはどんなものがある?
- 立会い出産のメリットデメリット
- 助産院でのアットホームな出産
- 出産場所や姿勢が選べる産院もある
- 帝王切開は怖い?選択権はあるのか
- 予定帝王切開と緊急帝王切開の違い
- 帝王切開になったときの保険について
- 次の妊娠や出産方法への影響とは
- 日本と海外で産後の入院期間がこんなに違う
- 産後の入院期間は国によって違う
- 日本の産後の入院期間が長い理由
- 産後の入院生活の過ごし方とは
- 国によって違う産後ケア施設や方法
- おとなり韓国はトップクラスの産後ケア
- 欧州ではパパが積極的に産後ケアしてくれる
- 日本でも増えてきた産後ケアセンター
- まとめ
ママの選択肢として話題の無痛分娩とは
海外では無痛分娩が主流の国もある
しかし、アメリカなどの海外では一般的な出産というと無痛分娩のことで、ほとんどの病院で硬膜外麻酔をして出産をします。アメリカの産科ではNICU(新生児集中治療室)があるところが多く、なにかあればすぐに対応することができるようです。
日本では大学病院などの大きな病院にしかNICUがないため、そのような部分でも海外と違いがありますよね。
無痛分娩の方法やメリットデメリット
無痛分娩の方法は、麻酔をしてから陣痛促進剤の代わりに子宮収縮剤を投与してお産を進めていきます。麻酔をすることで痛みを感じなくなるため、ママのお体の負担が軽くなるのは大きなメリットといえるでしょう。
しかし、デメリットもあることを知っておく必要があります。無痛分娩はお産中に麻酔がきいているため、赤ちゃんや子宮になにか異常があったときにママが気づいて先生に伝えることができなかったり、麻酔がききすぎて上手にいきめなかったりすることがあります。
日本で無痛分娩が普及しない理由
海外では多く取り入れられている無痛分娩ですが、なぜ日本では普及していないのでしょうか?無痛分娩といっても、海外と日本では体制やお産の進め方などが違います。日本でも施設によってやり方が違うことがあり、医療介入することで合併症や副作用などを発症するリスクが問題視され、日本では普及が遅れているのでしょう。
麻酔はコントロールや手技が難しく、ママと赤ちゃんの命のリスクを考えると無痛分娩が普及しづらいのかもしれませんね。
出産のスタイルにはどんなものがある?
立会い出産のメリットデメリット
立会い出産にはどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。メリットは、出産の瞬間に立会うことで、命が誕生する感動を一緒に喜べることでしょう。陣痛に苦しむママを長時間支えるため、一緒に出産を乗り越えて夫婦の絆が深まりますよね。
デメリットは、出産は今まで経験したことがない痛さなので、痛みでママが取り乱した姿をパパに見られる可能性があります。また、男性は血が苦手な方が多く、出産中に貧血になるパパも多いようです。
助産院でのアットホームな出産
助産院は、医師ではなく助産師が分娩の手伝いをし、妊娠中から出産後までママの保健指導をしてくれる場所です。助産院には医師がおらず、ママと赤ちゃんの持っている自然の力で出産をします。少ない人数の妊産婦しか入所ができないため、病院とは違い助産師さんとの距離が近くアットホームな出産ができるでしょう。
生まれたばかりの赤ちゃんのお世話の仕方なども丁寧に教えてくれるので、お家にいるようなリラックスした気持ちで過ごせそうですね。
出産場所や姿勢が選べる産院もある
たとえば、羊水と同じ温度のプールのなかで出産を行う水中分娩や、お家に助産師さんを呼んで出産を手助けしてもらう自宅分娩など、ママが緊張せずに分娩できるように手助けしてくれるところもあります。
また、産婦人科や病院での出産であっても一般的な仰向けでの出産ではなく、ママのいきみやすい体勢でお産を進めることができるところや、座った状態で分娩を進める座位分娩など、さまざまなスタイルで分娩を進められる産婦人科や病院も増えてきていますよ。
帝王切開は怖い?選択権はあるのか
予定帝王切開と緊急帝王切開の違い
帝王切開には予定帝王切開と緊急帝王切開があります。予定帝王切開は、妊娠経過などを見て普通分娩が厳しいと医師が判断したときに、帝王切開で出産する予定を決めて行うものです。
緊急帝王切開は、お産中に赤ちゃんやママが危険な状態になり普通分娩が難しいと判断されたときや、妊娠後期に入った妊婦さんの健診中に、赤ちゃんの心拍が下がったり、なにか異常があったりしたときに緊急で行う手術のことをいいます。