6歳の男の子の身長は?健やかな成長のために親ができること
成長ホルモンを促すために「生活習慣編」
深い睡眠を十分な時間とることが大切
成長ホルモンは、眠りが深い「ノンレム睡眠」のときに分泌されます。特に眠り始めてから最初のノンレム睡眠のときに最も多く分泌されるといわれています。ですから最初のノンレム睡眠のタイミングにぐっすりよく眠れることが、成長ホルモンの分泌量を増やす鍵になるのです。
子どもの寝つきをよくし、質のよい睡眠をとるために、眠る2時間前はリラックスして過ごしましょう。できるだけ部屋を暗くして、眠りを阻害するスマホやTVはつけません。親子でゆったりと会話をしたり、読み聞かせをしたりするとよいですね。
そして朝目覚めたらしっかりと朝日を浴びましょう。これにより体内時計が整い、成長ホルモンが多く分泌されるようになるといわれています。
6歳児の理想的な睡眠時間は10~13時間ですから、朝6時に起きるとして、20時には眠りたいですね。睡眠時間が足りていないと感じるママは、意識して早めに眠るように働きかけましょう。
継続的な運動でしっかりとした体作りを
また運動をすることは、心肺能力を高めたりストレスを発散できたりするメリットがあるだけでなく、ほどよい疲労感を招くため、深い睡眠にもつながるのです。ほどよく疲れているときは大人でもよく眠れますよね。
太陽の光を浴びることで体内では「ビタミンD」が作られますが、この「ビタミンD」はカルシウムの吸収をサポートしてくれます。ですから6歳児は運動をするというよりも、太陽の光を浴びながら外で元気に走り回って遊ぶことが大切です。
ただし身長を伸ばすのに運動がよいからといって、激しい運動をするのは逆効果になることがあります。子どもの負担にならないことを継続して行うのが大事ですよ。
歩いたり走り回ったりなどの有酸素運動は、血液に含まれる「一酸化窒素」の量を増やします。その一酸化窒素は成長ホルモンの分泌を促進し、さらに血の巡りもよくしてくれます。子どもと一緒に遊ぶときは、お散歩や鬼ごっこなどを取り入れてみてくださいね。
身長にまつわる噂を検証してみよう
身長は遺伝で決まっている?
まず「身長は遺伝で決まる」というもの。パパやママの身長があまり高くない場合、この噂を聞いて心配しているママもいるかもしれませんね。
結論からいうと、子どもの身長は80%遺伝で決まるといわれています。がっかりしたでしょうか?しかし逆をいえば残りの20%は環境要因なのです。
しかもこの環境を整えることで、男の子はプラスマイナス9cmの差が出るといわれています。つまり遺伝よりも9cm伸ばせる可能性があるということです。10cm近く身長が違えば、印象もずいぶん変わりますよね。
バスケットボールをすると身長が伸びる?
実はこれには諸説あり、因果関係があるかどうかについて、医学的にはまだ解明されていません。しかしバスケットボールやバレーボールなど、ジャンプを繰り返すスポーツは、骨を刺激し細胞が活性化されるため、身長が伸びやすいという説があるのも事実です。
ほかにスイミングも、水の浮力で血液循環がよくなり、身長が伸びやすいといわれています。
結論として「このスポーツをすると身長が伸びる!」といえるものはありませんが、スポーツが成長ホルモンの分泌を促し、子どもの身長を伸ばすことは医学的にも証明されています。どんなスポーツでもよいので、継続して取り組めるとよいですね。
筋トレをすると身長が伸びなくなる?
この噂はウエイトリフティングや体操など筋肉のついた選手が活躍するスポーツに、低身長な人が多いことから生まれたものだと考えられます。しかしこれは、特定のスポーツが小柄な人に有利で、結果として低身長の人が多く活躍しているだけで、身長の伸びとは関係ありません。
むしろ適度な筋トレは身長を伸ばす効果があるとさえいわれています。ただしどんなスポーツにでもいえることですが、やり過ぎは禁物です。関節や軟骨を傷つけ、体を壊したり、成長を阻害したりする危険性があります。あまりのめり込み過ぎないように注意してくださいね。
まとめ
ママは、バランスのよい食事と十分な睡眠、適度な運動ができるようにして、身長が伸びるようにサポートしましょう。心身ともに健やかに育ってくれるように、生活を見直してみるのもよいですね。