離乳食中期の基本について知ろう!献立例や悩み解決のレシピを紹介
離乳食を始めてから2カ月位がすぎると、子どもが離乳食を食べてくれなかったり、逆に食べすぎたりしているとどのように進めていけばよいのか悩みますよね。今回は離乳食中期の進め方や、離乳食の硬さや大きさ、様々な食材を使った簡単レシピなどをご紹介します。
目次
- 離乳食中期(7~8カ月頃)の子どもの特徴
- お座りができるようになる
- 活発に動くようになる
- 前歯が生え始めてくる
- アレルギーに注意!食べれるものダメなもの
- 食べられるようになるもの
- まだまだ食べてはいけないもの
- アレルギーに気を付けて
- うちの子は食べ過ぎ?食べなさすぎ?
- 食べ過ぎているのではないか?
- ぜんぜん食べていないけど大丈夫?
- 離乳食中期はどうやって進めるの?
- いつごろ移行するの?
- 1日の量や回数はどのくらい?
- 離乳食のかたさや大きさは?
- 食べさせかたと赤ちゃんの食べかたチェック
- 食べさせかたについて
- 口の動きが変わってくる
- 離乳食中期のおすすめ基本メニューを紹介!
- 炭水化物をとりいれたメニュー
- 野菜を使ったメニュー
- タンパク質をとりいれたメニュー
- 離乳食中期のおすすめ献立例を紹介!
- パスタをとりいれたメニュー
- 納豆をとりいれたメニュー
- さつまいもを使ったメニュー
- 離乳食でよくある悩み。解決レシピを紹介!
- 粒状のものが食べられない
- 魚が嫌いで食べてくれない
- 味気なさを嫌がっている様子
- まとめ
離乳食中期(7~8カ月頃)の子どもの特徴
お座りができるようになる
1人でおすわりができるようになると、離乳食時もママが赤ちゃんを支えなくてよいので、離乳食を食べさせやすいのではないでしょうか。他にもおすわりができると、赤ちゃんのお世話がしやすくなりママの育児の負担が減りますよね。
腰がしっかり据わりおすわりができるようになると、1人で椅子に座れるだけではなく赤ちゃんが離乳食を食べるときに、しっかりあごに力を入れられるので、赤ちゃん自身も離乳食が食べやすくなります。
活発に動くようになる
ハイハイができるようになると自分で好きな所に移動できるので、さらに色々なものに興味を持つ時期です。落ちているものを拾い口に入れてしまうことも多いので、赤ちゃんの口に入りそうなものは手の届かない所に置きましょう。
また、色々なものに興味を持ち始めると他の所に気が散ってしまって、離乳食を集中して食べない子も増えてきます。赤ちゃんの気が散りそうなテレビやおもちゃなどは、離乳食の時間は見せないようにして食べることになるべく集中できる環境作りが必要ですね。
前歯が生え始めてくる
歯の生え始める頃になるとよだれの量が増えてくるほかに、はぐきがかゆくなるのでおもちゃなどを噛むことが多くなります。歯が生え始める時期は表情も豊かになってくるので、ママは見ていて癒やされますよね。
前歯が生えたからといって、まだまだ離乳食を歯で噛んで食べることは難しいです。「歯が生えたから大丈夫」といって離乳食の硬さを急にかえても食べられないので、注意しましょう。また、この頃の赤ちゃんは、自己主張もしっかりしてくるので離乳食の好き嫌いが分かりやすくなります。
アレルギーに注意!食べれるものダメなもの
食べられるようになるもの
離乳食中期に入ると、鶏ささみ肉などの脂肪分が少ないお肉が食べられるようになります。ですが、赤ちゃんによってはお肉を与えても全然食べてくれない子も多いです。離乳食初期の頃から白身魚に少しずつ慣れさせて食べられるようになってから、お肉を与えるとよいですよ。
また、卵の卵黄を食べられるようになります。固く茹でてお粥などに混ぜて食べさせるとよいでしょう。はじめて与えるときは小さじ1くらいの少量から始めるようにしましょう。
まだまだ食べてはいけないもの
また、たらや鮭などの白身魚はよいですが、まぐろやかつおなどの赤身魚やあじやさばなどの青背魚も、この頃の赤ちゃんにはアレルギーの心配があるので食べてはいけない食材になります。ほかにも、牛肉や豚肉は鶏肉よりも脂肪分が多いので、離乳食中期の赤ちゃんには与えることができません。
お粥のかわりに食パンを与えるママも多いですが、菓子パンやロールパンなどはまだまだ食べられないものなので、赤ちゃんに与えてよいものダメなものをしっかり確認することが大切ですね。
アレルギーに気を付けて
先ほどご紹介しましたが、卵白やそばは食べ物アレルギー7品目にも入っているほどアレルギー反応が出やすい食材になります。赤ちゃんが食べてしまうと、アナフィラキシーショックを起こす危険性もある食材です。
また、牛乳もアレルギーが起こりやすい食材です。食パンを与えるときは牛乳が使われているかなどをしっかり確認してから与えるようにしましょう。貝類やえび、かになどもアレルギーが起こりやすい食材になります。調べてみるとアレルギーが起こる可能性のある食材はたくさんあるので、しっかり確認しましょう。
うちの子は食べ過ぎ?食べなさすぎ?
食べ過ぎているのではないか?
離乳食中期の量は、炭水化物が80gくらい、野菜や果物が30gくらい、タンパク質に魚やお肉を与える場合は15gくらい、豆腐の場合は40gくらい、乳製品の場合は70gくらい、卵黄の場合は1個が目安になります。
友人Aさんの赤ちゃんは、8カ月の頃から離乳食を与えると美味しそうに食べてはくれますが、すぐに食べ終わってしまいもっと欲しいと毎回泣くので、どうしたらよいのか悩んでいたそうです。先輩ママに相談すると、「離乳食をしっかり噛んで食べていないから、お腹がいっぱいにならないのではないか」とアドバイスをもらい、赤ちゃんの様子を観察してみたそうです。
すると、先輩ママの言うとおりあまりモグモグせずに飲み込んでいたので、なるべくゆっくりのペースで離乳食を食べさせるように工夫したと話してくれました。ゆっくり食べさせるようになってからは離乳食の量も安定したそうですよ。
ぜんぜん食べていないけど大丈夫?
その原因は、ママが作る離乳食メニューのマンネリ化である可能性もあります。たとえば、大人でも毎日同じメニューばかりを食べていると「あんまり食べたくないな」と思ったり、食が進まなかったりしますよね。
赤ちゃんも大人と同じで、同じメニューばかりの離乳食だと飽きて食べてくれないこともあります。離乳食のメニューを一度見直してみて、マンネリ化していればメニューの変更をしたりベビーフードを購入してみたりなど、色々と工夫してみましょう。
また、この頃の赤ちゃんは体力も少しずつついてくるため、運動不足でお腹が空いていない可能性もあります。お散歩や体を使った遊びをママと一緒に楽しむことで、赤ちゃんもたくさん体を動かすので、お腹が減ってたくさん食べてくれるかもしれませんね。
離乳食中期はどうやって進めるの?
いつごろ移行するの?
離乳食中期の月齢はあくまで目安です。赤ちゃんの発達は個人差がとても大きいので「うちの子も7カ月になったから離乳食中期に進めないと」と、焦る必要はありません。まだまだ母乳やミルクで栄養をまかなえる時期なので、初期の離乳食を全然食べられていないのに、無理に進めてしまうと赤ちゃんの負担になってしまいます。
大切なのはママが焦らずに、赤ちゃんが様々な食材に触れて食べる楽しさを学ぶことです。食べることが楽しくなると自然と食べる量も増える子が多いですよ。
1日の量や回数はどのくらい?
離乳食の量は、1回あたり子ども茶碗の2分の1くらいのお粥、野菜や果物を20~30gほど、肉か魚の場合は10~15gほど、豆腐の場合は30gほどを目安に与えましょう。大体大人の1回の食事の3分の1くらいの量を用意するとよいでしょう。
また、離乳食の後に母乳やミルクを欲しがった場合は、赤ちゃんの欲しがるだけ与えても大丈夫です。
離乳食のかたさや大きさは?
赤ちゃんによって、離乳食をつぶして食べられる硬さは個人差が大きいですが、絹ごし豆腐やプリンくらいの硬さを目安に離乳食を作るとよいでしょう。離乳食初期の頃は10倍粥が基本ですが、離乳食中期に入ると7倍粥にステップアップします。
離乳食の大きさも、赤ちゃんの舌でつぶせるくらいの大きさにするとよいでしょう。細かくみじん切りにしたものは片栗粉などでとろみをつけてあげると、赤ちゃんも食べやすいですよ。
食べさせかたと赤ちゃんの食べかたチェック
食べさせかたについて
赤ちゃんは好奇心を持って、自分の手で掴んだり触ったりすることで様々なことができるようになります。自分でやろうとすることはとても赤ちゃんの成長には大切なことなので、離乳食を食べ散らかしても「散らかるからぐちゃぐちゃにしないで」と怒らずに、できるだけ赤ちゃんの好きなように食べさせてあげましょう。
「後片付けが毎回大変」とうんざりするママも多いですが、赤ちゃんの椅子の下に新聞紙やレジャーシートを置いたり、食事用エプロンを赤ちゃんに着せたりするなど、少しの工夫で後片付けが簡単に終わり、ママのイライラは解消されますよ。
また、スプーンなどを持ちたがる子には、ママの食べさせる用と赤ちゃんが持つ用のスプーン2本を用意するとよいかもしれませんね。
口の動きが変わってくる
この頃になると、おすわりが1人でできるようになるため、姿勢が安定します。姿勢が安定すると、舌が前後、上下に動かせるようになり舌で食べものを上あごに押し付けてつぶし、自分の唾液と食べものを混ぜ合わせて飲み込むことができるようになります。
離乳食初期から中期に進んだばかりの頃は、赤ちゃんの口の動きをしっかり見ていると、離乳食を丸呑みしているのか、しっかり自分でつぶしてから食べられているのかが、分かりやすいですよね。もし、何日か離乳食中期の硬さで続けてもずっと飲み込むしぐさしかしない場合は、中期に進むのが早い可能性もあります。
そのようなときは、初期の頃の離乳食にもどし少しの間様子を見てから、再度チャレンジしても問題ないですよ。赤ちゃんの成長に合わせて離乳食を進めてあげることで、赤ちゃん自身も離乳食を食べやすいですし、ママのストレスも少なくなるでしょう。
離乳食中期のおすすめ基本メニューを紹介!
炭水化物をとりいれたメニュー
今回は、簡単に作れる野菜たっぷりのうどんの作り方をご紹介します。材料は、うどん30g、人参10g、白菜10g、玉ねぎ10g、だし汁150cc、醤油小さじ1/3、砂糖小さじ1/3の7種類です。
【作り方】
1.うどんをやわらかくなるまで茹でます。乾麺の場合は折ってから茹でます。茹でうどんの場合は茹でてから食べやすい大きさに切ります。
2.だし汁と、醤油、砂糖を鍋に入れて、野菜も加えて煮込みます。
3.しっかり煮込んだらうどんを入れて、さらに煮込んで出来上がりです。
野菜を使ったメニュー
材料は、大根10g、人参10g、白菜の葉の部分10g、鶏むね肉のそぼろ小さじ1、出汁大さじ2くらいの5種類です。
【作り方】
1.沸騰したお湯で、大根、人参、白菜をやわらかくなるまで茹でて、みじん切りにします。
2.鍋に出汁を入れて、1の野菜と鶏むね肉のそぼろを入れて、一煮立ちさせたら出来上がりです。
シンプルな煮物なので、様々な野菜を使ってアレンジが出来ます。簡単に作れるので忙しいママにもおすすめのメニューです。また、水溶き片栗粉でとろみを加えると、とろみがついてより食べやすいかもしれませんね。
タンパク質をとりいれたメニュー
材料は、絹ごし豆腐75g、カッテージチーズ大さじ1、ほうれん草小さじ1、片栗粉小さじ1の4種類です。
【作り方】
1.絹ごし豆腐をキッチンペーパーではさみ、電子レンジで1分ほど加熱します。
2.ほうれん草は茹でて細かくみじん切りにします。
3.豆腐をつぶして、カッテージチーズとほうれん草、片栗粉を加えて混ぜます。
4.3を赤ちゃんの掴みやすい大きさにスプーンで広げて、フライパン(弱火)で両面を焼いたら出来上がりです。