幼児期の野菜に関する悩みを解決!摂取量の目安と野菜嫌いの対処法
子どもが野菜嫌いというのは、親にとって今も昔も変わらぬ悩みのひとつですよね。成長とともに味覚が変われば食べられるようになるとわかっていても、健康のためになんとか野菜を食べてもらいたいというのが親心です。幼児期の野菜嫌いの原因を知るとともに、野菜不足の対処法などもご紹介していきます。
野菜が嫌いで食べない!原因と対処法
子どもが野菜嫌いな原因は?
子どもは味覚が非常に敏感です。危険を察知するために、苦味=「毒性があるもの」、酸味=「傷んでいるもの」と、本能的に判断するのだそうです。野菜はまさに苦味と酸味があるものが多いので、どうしても食べにくくなってしまうのでしょう。
また、味だけでなく「食感」や「匂い」や「見た目」で嫌いになることもあるようです。火を通したナスのような「ふにゃふにゃ」した食感、シソやフキなどの「青くさい」匂い、きのこ類や海藻類などの見た目は、子どもに不人気の傾向にあります。
子どもが野菜を嫌う理由を知ろう!食べてもらうためにできること - teniteo[テニテオ]
子どものためにとバランスのよい献立を一生懸命考えて作ったのに、「コレきらーい!」と一蹴されて悲しい思いをした経験のあるママも多いのではないでしょうか。野菜嫌いはいつか治る…とは思いつつ、健やかな成長のためになんとかして食べてもらいたいのが親心。子どもが野菜を嫌う理由を知ることで、克服のきっかけになるかもしれません。
甘みのある野菜から食べて野菜嫌い克服!
各調査機関が発表している「子どもが好きな野菜ランキング」を見てみると
ミニトマト
かぼちゃ
じゃがいも
さつまいも
とうもろこし
など、甘味のある野菜が人気という結果になっています。
どんな種類の野菜でも、食べられたときには「野菜を食べてえらいね~!」「ママ嬉しいな!」と、たくさん褒めてあげてください。自分は野菜が好きなんだ、と思わせることで、幼児期に野菜への苦手意識を持たせないようにするのが大切です。
自分で作ったものなら食べられることもある
小さな子どもでも、野菜を洗ったり、葉をちぎったりするなど簡単なことはできます。食材を混ぜる、器に盛り付けるといったことでもよいですね。そして完成した料理を「あなたが作ったからとってもおいしいよ!」と少し大げさに褒めてみてください。嬉しくなって「食べてみようかな」と思うかもしれません。
また、野菜を育てるところから一緒に体験してみるというのもよいでしょう。出された料理を食べるだけでなく、自分が関わることで「野菜」自体に興味がわくかもしれないのでおすすめです。
野菜不足が心配!摂取量や解消方法
子どもの1日の野菜摂取量の目安は?
【1~2歳】
緑黄色野菜…90g
いも類…40g
その他の野菜…120g
【3~5歳】
緑黄色野菜…90g
いも類…60g
その他の野菜…150g
少しわかりにくいかもしれませんが、摂取量の目安はだいたい大人の半分と思ってよいでしょう。ポイントは「バランス」です。好きだからといって「いも類」ばかり食べてしまって、葉物野菜や根菜類を取らないというのはよくありません。緑黄色野菜の中でも比較的食べやすいかぼちゃやにんじん、火を通すと甘味が出る玉ねぎなどをうまく取り入れながら、バランスよく食べさせたいですね。
野菜不足だとどうしてよくないの?
【便秘】
食物繊維の不足だけでなく、野菜に含まれる水分やビタミンが不足することも便秘の原因となり得るようです。
【自律神経の乱れ】
ビタミンやカルシウムが不足することで自律神経が乱れ、集中力が欠けたりイライラしやすくなったりします。
【免疫力の低下】
野菜に含まれるビタミンやミネラルには、免疫力を高めてくれる働きがあります。不足すると傷の治りが遅くなったり、体調を崩したりしがちです。
野菜不足は、心の発達にも、体の発達にも影響を与えてしまうようです。
野菜不足を解消する方法は?
おすすめなのは「電子レンジ調理」です。一口大に切って加熱するだけで、温野菜が完成します。子どもが好きなマヨネーズやケチャップなどを添えれば、より食べやすくなりますね。普段の献立に、野菜を一品追加するだけでよいので、ぜひ取り入れてみてください。
また、苦手な野菜を食べやすくするには、好きな食材と合わせて調理するのが効果的です。ハムやソーセージなどと一緒に炒めると、うまみが増して食べてくれることがあります。