子どもが餅を食べられるのはいつから?時期の目安と食べる時の注意点
お正月のお雑煮や、子どもの日のちまきや柏餅など、子どもにお餅を食べさせてあげたい時ってありますよね。でも、小さな子どもにお餅を食べさせると、のどを詰まらせてしまうのではと心配です。子どもはいつからお餅を食べることができるのか、食べる時の注意点なども考えてみましょう。
子どもが餅を安心して食べられる時期は?
しっかりと噛んで飲みこめる時期
おせんべいなどの固めの食べ物でも、自分で噛み砕いて食べられるようになったら、お餅も大丈夫でしょう。子どもの歯が上下で20本生えそろうのは3歳ころなので、この頃になると子どもの顎も発達し、噛む力もだいぶん強くなってきているといえます。
口に食べ物を詰め込む癖がある子もいますが、この食べ方でお餅を食べるとのどを詰まらせる危険が高いので、お餅は先延ばしにするか、ママが細心の注意を払って子どもについていましょう。
ちょっとしたいいつけを守れる時期
そうすると、子ども自身も「これはいつもと違う食べ物だ、注意しよう」という気持ちになってくれるでしょう。
なので、ちょっとしたいいつけも守れるような年齢になってからの方が、お餅を食べさせる時にママの心配は減るかと思います。他にも、食べながら歩き回ると何かの拍子に食べ物が喉に飛び込んでしまうかもしれませんので「食べている間はきちんと椅子に座っている」、食べながら喋ると間違って気管に入ってしまう恐れがあるので「食べている間は喋らない」なども、子どもに伝えましょう。
平均して3歳頃が目安になっている
あまり知られていないですが、お餅アレルギーというものもあります。普段のお米には、澱粉成分のアミロースとアミロペクチンの2種類が含まれていますが、もち米の澱粉成分は、アミロペクチンのみなのだそうです。
このアミロペクチンがアレルギーの原因になるといわれています。お米に比べるとお餅はアミロペクチンの数値が高いこともありアレルギー反応が出てしまう子がいるようです。そういうことも考えると、あまり早くからお餅を与えるのも注意が必要ですね。
子どもが餅を食べる時の注意点は?
しっかり噛んで食べることを伝える
まだ難しいことを言っても分からないかもしれませんが、「よくカミカミして、やわらかくなったことが分かったら、ゴックンするんだよ」など、子どもが理解できるように、ママが説明してあげてください。
子どもが理解しにくいようでしたら、ママも子どもと一緒にお餅を口に入れて、どれくらい噛んでいればいいのか見本を見せてあげましょう。向かい合ってママの顔をみながら真似して食べると、ちょっと楽しい食事になって、子どもも喜びますよ。
子どもが食べやすい大きさに切る
お餅は食べにくいだけでなく、切りにくい食べ物でもあります。切るのに時間がかかってしまい、食べるのを嫌がってしまうこともありますので、ママが先に切ってあげてもいいですね。
お雑煮など汁気のある料理は、水分があって食べやすいのですが、例えば、きなこ餅など汁気のないお餅は柔らかくなりにくいので、とくに注意して小さめにし、お茶などと一緒に食べさせたほうがいいでしょう。
一個ずつ食べるように見守る
もし、一個ずつ食べることが理解できないようでしたら、ママが最初から、お椀にお餅をひとつずつ入れてあげましょう。ひとつ食べ終わったら次のひとつをお椀に入れるを繰り返します。少し手間ではありますが、ママが横に座って、ママのお椀から一個ずつ入れてあげてもいいので、子どもが口いっぱいにお餅を入れてしまわないように、注意してあげてください。
万が一餅をのどに詰まらせたときの対処法
ママとパパが出来る対処法
それと同時進行で、パパとママでお餅を取り除く応急処置をします。子どもを抱きかかえたり、太ももに乗せてうつ伏せにし、頭を下にします。その状態で、子どもの背中、肩甲骨の間の背骨あたりを強めに叩きます。背部叩打法といい、のどに詰まったお餅を叩いた勢いで出すのです。