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【第1回】親子で一緒に始めよう!片付け習慣を身につける方法

【第1回】親子で一緒に始めよう!片付け習慣を身につける方法

子育て世帯にとって掃除・整理整頓は日々の悩みの一つです。今回は、ご自身の子育て経験を生かしながら、整理収納アドバイザーとして活躍する「Smart Life Style」の大原友美先生にお話を伺いました。家の中や身の回り、子どもの片付けに悩んでいるママはぜひご覧ください。

片付けや整理整頓が子どものためになる⁉︎

片付けは小さい頃からが大切

家の中が散らかっていると、なんだか気になったり、イライラしたりしてしまう人もいると思います。実際、散らかっていたり、整理整頓されていないことは、子どもだけでなく、大人にとってもデメリットが多く、快適な生活を過ごすことができません。

また散らかった環境で過ごすことが当たり前になってしまうと、それを良しとしてしまいます。自分だけなら良いのですが、大人になって他の人と関わってく時に、社会性として影響が出てしまい、子ども自身が困ってしまうことも。

身の回りの習慣を遊びの一つと捉えることができる幼児期に、片付けをやらないといけない、散らかっているとすっきりしないという生理的な感覚を小さいうちから持っておくことは片付けや整理整頓においてはとても大切なことです。これらの感覚は遅くとも小学校を卒業するまでには持っておくとよいのだそうです。

子どもだけでは身につかない

整理収納の依頼を受けた際にお話を聞くと、「実家はいつも母親が掃除をしていてきれいだったけど、自分で片付けようと思った時どうやったらいいのかわからない」という方がいます。これは、掃除や整理整頓は、誰かにやり方を教えてもらうことがないからです。

私たちが片付けや整理整頓ができるのは、自分の親が家の中でやってきた掃除の姿を見たり、やりなさいと言われてて嫌嫌ながらも掃除をやってきた経験があるからこそ、できるようになっているだけなのです。

環境をきれいにしておけば勝手に片付けるようになるわけでもないので、習慣や自分のタイミングなどができるまでは、大人も一緒に片付けや整理整頓をする必要があります。大人の姿を見ながら子どももそれを経験として覚えていきますよ。

片付けで育つ子どもの力とは?

そもそも「片付け」とは「元の場所に戻す」ことを言います。片付けを身につけるためには、まずは片付ける場所を決める必要があり、あわせて毎回そこに戻す習慣も必要になります。また、物が増えてしまった場合に、収納する場所にあわせて、必要なものと不必要なものを選択し、選ぶ力も必要になります。

小さい頃から片付けを習慣化しておくと、収納できない場合はどうしたらいいのか工夫したり、捨てる捨てないの取捨選択をしたり、自分で考えるようになります。

片付けを習慣にするにはどうする?

遊びの延長で片付けることから

小さい子には整理収納は難しいのですが、片付けは1歳前後からもできるようになります。

「元の場所に戻す」ことが片付けなので、例えば「遊び終わったおもちゃは箱に入れる」「使ったブロックを入れ物に戻す」ことも片付けの一つになります。箱に入れることを遊びやゲームの一つとして、一緒に遊びながら楽しく片付けていくことから始めてみるといいです。

年齢が上がってくると、同じ大きさごと、種類、同じ色などの規則性で入れ物を分けて、片付けたりするようになったりもします。これも子どもにとっては遊びの延長なので、大人も一緒にやってみましょう。大人の動きをマネる時期でもあるので、一緒にやることが何より大切です。

選ぶことを少しずつ始める

おもちゃをしまう箱などのスペースがいっぱいになってしまったら、普段使わないものと使うものというようにおもちゃを1軍、2軍で分けてもらうようにしましょう。

子どもは自分が手に入れたモノや身近な人をとても大事にするので、「使わないからさよならしようね!」や「いらないから捨てよう」といったマイナスの言葉は嫌いです。だからこそ捨てるのではなく、「箱に入るだけのおもちゃをここに置くから選んでね」というように子どもに選んでもらい、1軍を残し、2軍になったものは、子どもの目の届かない別のところにしまっておくようにしておくといいです。

捨てないのは、急に思い立ったように「あのおもちゃは?」となった場合でも収納から出してくることができますし、勝手に捨てたと子どもがショックを受けることもなくなります。出してきたおもちゃがあれば、代わりにしまってもいいものを子どもに選んでもらうことも忘れずに。

1軍と2軍に分別することを続けていくと、小学校に上がるまでにほぼ自分でできるようになるそうです。やがて成長していく中で、取捨選択する力となりしっかり身についていきます。

片付ける場所を決める

身の回りのことができるようになり、園に通うようになると、カバンなど自分のものが増えてきます。子ども部屋でもリビングでもどこでも大丈夫ですが、自分のものを片付ける場所は子どもと相談して作っておきましょう。

片付けの際は、「カバンを置いてきて」と言葉だけでなく、一緒に場所まで行って定位置に置くまで見守ってあげてください。場所だけでなく、その時にどうしまうか、どう置くかを伝えてあげたりもしてみてください。毎日、一緒にやっていく中でしっかり習慣化していきます。
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