都会での子育てと教育。意外なメリットとリアルな事情
子どもには、できるだけよい環境で育ってほしい、と思いますよね。都会は子育てには向いていないのではないだろうか、自然豊かな田舎で子育てするほうがいいのではないだろうか、と悩んでいる方もいらっしゃると思います。ここでは、都会での子育てに焦点をあてて、メリットやデメリットを紹介します。
都会での子育てはメリットや便利がたくさん
病院数や交通面では圧倒的に便利
田舎では地域に小児科が1件しかなく、地域の子どもはみんなその小児科にお世話になる、というケースも多いものですが、都会なら、近所にある何件かの中から相性のいい小児科を選択することができます。
都会では、車での移動が不便な反面、公共交通機関が発達していますよね。電車やバスで移動中に子どもがぐずって途中下車しても、すぐに次がやってくる、という安心感もあります。電車好きなお子さんなら、頻繁に行き交う電車を見るだけでも立派なお出かけコースになるほどです。
児童館や公共施設で飽きずに遊べる
もちろん、田舎にも児童館や子育て支援施設はありますが、遠くまで車で出かけなければならないことも多いです。ママたちは地域一帯の各所から集まってくるので、なかなか近所のママには出会えないかもしれません。
子どもが小さいうちは遊び場に困ってしまうものですが、児童館や子育て支援施設などが近所にいくつもあることで、遊び場の選択肢が増えてママも助かりますよね。保育所も多いので、園庭解放などの地域交流の機会に遊びに行くのもいいでしょう。
通勤や買い物にも困らない都会の良さ
また、都会では近所にスーパーやドラッグストア、コンビニエンスストアなどがあり、日常の買い物に困らないというメリットがあります。急に必要なものが出てきても、すぐに買いに行くことができますね。田舎だと、最寄のスーパーまで車で20分…といった場合もありえます。
科学館や博物館、美術館のような子どもとのお出かけスポットが充実しているのも都会の良さです。子どものころからアートや科学など、さまざまなものに興味を持って触れ合うことができますね。
無視できない都会ならではのリアル事情も
多くのママが頭を抱える待機児童問題
そんな都会に対し、田舎では、保育園はいつでも空きがあり年度途中でも希望したタイミングで入れる、という地域も存在します。子育てと仕事の両立を考えているママにとって、保育園は重要な問題ですよね。
都市部では、認可保育園に入れなかった場合の受け皿となる認証保育園や認可外保育園、保育ママなどの家庭的保育、ベビーシッターなど選択肢は多数用意されていることも多いですが、保育料が非常に高くついてしまうこともあります。
自然のスケールでは田舎には敵わない
とはいえ、都会でも、少し足を延ばせば自然に親しめる規模の大きな公園などがあるはずです。週末はそういったところに出かけてみたり、家族でキャンプやアウトドアをしてみたりして、自然に親しむ機会をつくることはできますよね。
田舎で育つ子どもにとって、自然は意識しない日常の風景になることでしょう。都会で育つ子どもは、レジャーとして楽しみながら自然の良さや大切さに気付いていくかもしれませんね。
どうしてもお金がかかる都会暮らし
一方で、田舎では給与水準が下がる場合が多く、場所によっては都会とは別の面で費用がかかってくることもあります。1人1台ずつ車を持っていないと生活できない地域も多いですし、都市ガスや下水道がない地域では、プロパンガスや下水処理にかかる水道光熱費が高くなる場合があります。
田舎だと、将来子どもが大学へ進学する際には下宿せざるをえない場合もありますよね。お金については、住む場所や、生活スタイルによって一概には言えないかもしれません。
子どもが成長したら、都会は教育面で有利?
塾や習い事、学校だって選択肢は多い
体操や英語、音楽など人気の習い事では、たくさんある教室の中から子どもに合う教室を選ぶことができます。人とは少し違った習い事の選択肢も多いことでしょう。
また、都会では進学時の選択肢も多くなります。電車やバスなどの交通機関が発達しているぶん、通える範囲も広いですよね。
通える範囲の学校の中から、進学校、スポーツの強豪校、のびのび過ごせる校風の学校など、家庭や子どもの希望や学力、将来の進学先や職業に合わせて選択できるのは都会ならではのメリットといえるでしょう。