産後の夫婦生活はいつからできる?正しい時期や注意点について
出産後のママの中には、体のダメージが大きく、妊娠前のような夫婦生活の再開について悩んでいる方もいると思います。パパに「いつくらいからできる?」と聞かれて、困ってしまっているママもいるかもしれませんね。産後の夫婦生活はいつからできるものなのか、また注意点についてもまとめていきます。
目次
- まずは妊娠前と違うママの体について知ろう
- 出産後には目まぐるしい体の変化がある
- 産後のホルモンバランスで起こる心の変化
- 産後の夫婦生活には痛みがあることも
- 産後の夫婦生活の適切な開始時期とは
- 1カ月後の健診で問題ないか医師に確認を
- 痛みがあるときは体の回復が遅れているかも
- 産後は3カ月で再開する夫婦が多い
- 産後の夫婦生活で注意しておきたいポイント
- 予定がない場合きちんと避妊することが大切
- お互いの思いやりが大切な産後の夫婦生活
- スムーズな夫婦生活の再開はレス防止にも
- 産後は夫婦生活を充実させるチャンスにも
- 普段からのスキンシップを大切に
- 「こうしてほしい!」を素直に伝える
- 産後は性欲が増すこともある
- まとめ
まずは妊娠前と違うママの体について知ろう
出産後には目まぐるしい体の変化がある
一方で体はというと、妊娠前や妊娠中に比べてボロボロの状態です。産後すぐから後陣痛が始まって生理痛に似た痛みが2~3日ほど続き、さらに産後悪露が6週間ほど続きます。骨盤は開き緩んでいるだけではなく、骨盤の骨同士をつなぐじん帯も緩んでいるためぐらぐらした状態となります。お腹の筋肉も伸び切ってしまい、ほとんど機能しない状態になります。
体の状態としては、大きな事故にあってしまったのと同じくらい大きなダメージを受けているのですよ。
産後のホルモンバランスで起こる心の変化
産後のママは母乳の分泌を促す「プロラクチン」というホルモンの分泌が活発になり、逆に女性ホルモンの「エストロゲン」の分泌が減少します。このホルモンバランスの変化によって、産後は精神的に不安定な状態になるのですね。
産後生理が再開するころには、ホルモンバランスが整ってくるため精神状態が落ち着きます。ですが、育児が思いどおりにいかないことや睡眠不足などにより、イライラすることが育児中のママには多くみられます。
産後の夫婦生活には痛みがあることも
多くの場合は一時的なものですが、産後のママの膣は自浄作用が衰えています。痛みを頻繁に感じる場合や、おりものから悪臭がする場合は、雑菌の影響で膣壁に炎症が起こる「萎縮性膣炎」の可能性があるため、医師に相談をしましょう。
夫婦生活後に出血が止まらない、たびたび腹痛を感じる、腹痛が強くなる、腹痛を伴った出血が起こるという場合は、早めに受診してくださいね。
産後の夫婦生活の適切な開始時期とは
1カ月後の健診で問題ないか医師に確認を
会陰切開や帝王切開などの傷が治っていない場合や、悪露が続いている場合などはママの体がまだ回復していない状態なので、夫婦生活の再開時期は遅れます。ただ、ママ自身では分からないことなので、1カ月健診では恥ずかしいかもしれませんが、きちんと医師に確認するとよいですね。
妊娠中に大きく膨らんだ子宮の収縮が悪い場合も、夫婦生活は行えません。自己判断で夫婦生活を再開せずに、医師の指示に従うことがママの体を労わることにもなりますよ。
痛みがあるときは体の回復が遅れているかも
子宮や膣など妊娠に深くかかわりあう器官が回復しきっていないと雑菌に感染しやすく、「子宮内膜症」や「子宮頚管炎」「萎縮性膣炎」などの感染症にかかりやすくなります。炎症が起こることで痛みを感じますよ。
骨盤がゆがんだ状態での性交渉も、腰痛や恥骨痛を感じる原因となります。産後骨盤を整えることは、夫婦生活を再開するためにも必要ですね。ママの体だけではなく、不安や緊張といった心の問題で筋肉が硬くなり、ひどい痛みを感じることもありますよ。
産後は3カ月で再開する夫婦が多い
早い夫婦では産後1カ月で夫婦生活を再開したという人もいますが、この調査では夫婦生活自体がストップしてしまったという夫婦が約4割もいたそうです。夫婦生活を再開したという夫婦でも、再開までに9カ月かかった人もいたそうです。
産後半年ほど夫婦生活を再開しなかったママとパパの中には、「いつぐらいから夫婦生活を再開したらよいか分からなかった」という方もいたようです。また夫婦生活を再開していないという夫婦の中には、「どう切り出せばよいか分からない」という悩みを持つ方もいるようです。