親子で楽しむ6歳向け絵本。寝る前やお楽しみタイムに読み聞かせを
そんな子どものころからの空への憧れを実現するため、自分たちで飛行機を作ってしまった兄弟の話が、とても分かりやすく描かれているのがこの本です。
お父さんが買ってくれたおもちゃの飛行機で遊び、自分たちでも凧や飛行機を作ってみて、どんどん改良して人が乗れるような飛行機まで作った兄弟の話は、子どもたちに、チャレンジする勇気や諦めないことの大切さを教えてくれます。
ライト兄弟に限らず、実際の人物である偉人の絵本は、物語とはまた違った刺激を子どもに与えてくれるでしょう。シリーズで色々な偉人の絵本が販売されていますから、子どもが興味を持ちそうな偉人を選んでくださいね。
絵本の時間が楽しみになる6歳向けシリーズ
「エルマーのぼうけん」シリーズ
面白いのが、エルマーが旅に出るためにリュックに入れた、チューインガムや桃色の棒付きキャンディー、輪ゴムや磁石など、一見するとなんの役にも立たなさそうな物が、旅の途中でうまく使われていくところです。
機転を利かせて何度も危機をくぐり抜けるエルマーの姿に、子どもはドキドキワクワク、物語に引き込まれることでしょう。エルマーの姿に自分を重ね、物語の主人公になった気分も味わえるかもしれません。本の楽しさを知るきっかけになるとよいですね。
エルマーのぼうけん|絵本ナビ : ルース・スタイルス・ガネット,ルース・クリスマン・ガネット,渡辺 茂男 みんなの声・通販
これは僕の父さん、エルマーのお話です。エルマーがまだ小さかった頃、ある冷たい雨の日に年取ったのら猫に出会いました。エルマーはのら猫から、どうぶつ島に捕らえられているかわいそうなりゅうの子の話を聞き、助けに行こうと決心します。リュックの中に、チューインガム、桃色の棒付きキャンディー2ダース、輪ゴム1箱、黒いゴム長靴、磁石1つ、虫めがね6つ、違った色のリボン7本、「クランべり行き」と書いた大きなからの袋……などなどをつめて、猫といっしょに船の待っている港に向かいました……。
「おしりたんてい」シリーズ
人気の理由は、お下品な言葉が散りばめられながらも、内容がしっかりしているからではないでしょうか。絵本に書かれているストーリーや証言、時間などを考慮して、子どもが探偵になった気分で推理しながら読み進めることができます。
イラストも細かく書き込まれており、ヒントが隠れていることもあるため、じっくり見たり調べたりする力も育ててくれそうです。
そしておしりたんていの「しつれいこかせていただきます」という決めゼリフがなんとも面白く、格好よいのか悪いのか、子どもに大人気です。楽しく推理しながら、知的好奇心を高められるかもしれません。
おしりたんてい ププッ レインボーダイヤを さがせ! (単行本) | トロル |本 | 通販 | Amazon
「こんどのじけんは、ゆうかいですか…」 一度見たらわすれられない、エクセレントな名探偵に また、事件を告げる依頼の電話が…。 こんかいは、大金持ちのかめのこうじさんのむすめさんが、 さわわれた! かぎをにぎるのは、まぼろしの「レインボーダイヤ」 いったい、犯人の目的とはなんなのか?
こんどの事件もププッとかいけついたします。大人気なぞとき絵本第二弾。「からすのパンやさん」シリーズ
4匹の子どもの世話で忙しくなり、お客さんが来なくなったしまったカラスのパン屋さんが、ひょんなことから評判のお店になるというこの話には、たくさんの種類のパンが登場します。見開きにずらっと描かれた80種類以上のパンに、胸が高鳴る子どもも多いでしょう。
忙しいお父さんとお母さん、元気いっぱいの子どもたち、みんなで協力してパンを作るカラスの一家の毎日は、大変だけど幸せであふれています。読んでいるママもほっこり幸せな気持ちになって、明日も頑張ろうと思えるかもしれません。
からすのパンやさん (かこさとしおはなしのほん (7)) | 加古 里子 |本 | 通販 | Amazon
カラスの町「いずみがもり」にある、1軒の売れないパン屋さん。お父さんお母さん、4羽の子ガラス、家族みんなで、楽しい形のパンをどっさり焼いた。パンを買いにやってきたカラスの子ども、おじいさん、おばあさん、そしてなぜか消防自動車、救急車、テレビのカメラマンまでやってきて森は大騒ぎに…。 思わず目を奪われる「たのしい おいしい パン」の見開きページには、80種類以上ものパンが描かれている。いちごパン、ゆきだるまパンなどなじみのある形のものもあれば、ヘリコプターパン、はぶらしパン、さざえパンなどなかなかパンにしないような形のものまで、こんがりと色づいて並んでいる。
集まってくるたくさんのカラスたちも、ひとりひとりが実に個性的。すましていたり、怒っていたり…おばあさんカラスにはしわもあるし、お嫁さんカラスだっている。パンのページを堪能したら、ぜひ「もう一度からすたちの表情をみて笑ってください」(著者「あとがき」より)読み聞かせは入学準備にも効果的
集中力が高まり人の話を聞く力が育つ
子どもは集中力を持続させることが難しいため、長い時間落ち着いて座っていることが苦手です。しかし小学校に入学すると、じっと座って授業を受けなければなりませんね。
最近はじっと座っていることが苦手な子どもが増えてきており、授業中に立ち歩く子も目立つようになったといわれています。また人の話を最後まで聞くことができない子も増えているようで、どちらも集中力のなさが大きな原因だそうです。
読み聞かせは、楽しみながら子どもの集中力を養うことができます。続けることが大切ですから、まずは子どもが飽きない短いお話や、面白い絵本を見つけて、読み聞かせを習慣にしてくださいね。
言葉が増えて国語力が身につく
文字と絵を見ながら声を聞く読み聞かせは、まさに言葉を増やし記憶力を高めるためにぴったりだといえますね。
国語力が身につくと、人の話をより深く理解できるようになるため、国語だけでなく、すべての教科の理解度が高まり、子どもの学力が上がるといわれています。
また多くの言葉を知り、適切に使うことができる力は、大人になってからも役立つものです。頭が柔らかく吸収力の高い今の時期に、読み聞かせでたくさんの言葉に触れられるとよいですね。