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3歳児の身長ってどのくらい?楽しく子どもの成長に向き合う方法

3歳児の身長ってどのくらい?楽しく子どもの成長に向き合う方法

3歳児健診を受けたり幼稚園や保育園に通うようになったりして、同じ年齢の子どもが集まると、身長が気になるママもいるでしょう。「うちの子って小さい?」「栄養が足りていないのかな?」などと感じるかもしれません。今回は、3歳児の身長の特徴を知って、子どもの身長が伸びるようにサポートする方法をご紹介します。

子どもの身長が伸びる仕組みを知ろう

成長スピードが早い乳幼児期

子どもの成長には個人差があるとはいえ、我が子の身長や体重の増え方は気になりますよね。子どもの身長が伸びる仕組みや特徴を知っていると、少し安心できるかもしれませんよ。

人の成長スピードは常に一定ではありません。たくさん身長が伸びる時期や、緩やかな伸びが見られる時期があります。ですから、子どもの身長が伸びるスピードも、生まれてからの月齢や年齢によって違います。

とくに、生まれてから3〜4歳ごろまでの乳幼児期は、一生の中で成長スピードが最も早い時期といわれています。

生まれたばかりの赤ちゃんの平均身長は約50cmですが、1歳になるころには25cmほど伸びて約75cmとなります。4歳になるころには、出生時の身長の2倍になる約100cmまで伸びますよ。

緩やかに身長が伸びる小児期

子どもの年齢が3〜4歳を過ぎた小児期は、乳幼児期の著しい成長スピードに比べると身長の伸び方が緩やかになります。ほぼ一定のスピードで身長の伸びが見られ、10〜16歳の思春期に入るころまで続く子どもが多いそうです。

小児期の成長には、「成長ホルモン」が大きく関係します。子どもが健康的にすくすくと成長するためには、成長ホルモンの分泌が安定していることが大切なのですよ。

バランスの取れた食事や、早寝早起きなどの規則正しい睡眠によって、安定した成長ホルモンの分泌が促されます。ですから、ママは子どもの好き嫌いに関わらず、栄養バランスや食べやすさを意識した食事作りをしたり、十分な睡眠時間を確保したりするような生活習慣を心掛けたいですね。

身長の伸び方は子どもによって様々

一般的な子どもの身長の伸び方をご紹介しましたが、あくまでも目安です。子どもの成長には個人差があり、身長の伸び方は子どもによって様々です。

子どもの身長が伸びると、ママは成長を実感できますね。しかし、子どもの身長が平均よりも低かったり高かったりすると、周りの同じ月齢や年齢の友だちと比べてしまい、心配になるかもしれません。

しかし、赤ちゃんは生まれたときから身長や体重が違い、平均よりも小さかったり大きかったりしますよね。それぞれでスタートが違うのです。

子どもの平均身長は目安として捉え、目の前の我が子の身長の伸び方に目を向けるとよいですよ。ママは、子どもの成長スピードは一人ずつ違うということを心に留めておきましょう。

3歳児の平均身長と伸び方を知ろう

男の子の身長の伸び方

一般的に2~5歳は著しく身長が伸びる時期といわれ、5歳になると2歳の身長の約2倍になります。厚生労働省が実施した平成22年の乳幼児身体発育調査結果によると、男の子の平均身長は3歳0〜6カ月未満で95.1cm、4歳0〜6カ月未満で102cmになります。

3歳になると、身長の伸び方が少し緩やかになりますが、男の子は3歳から4歳までに平均6.9cm伸びるわけですね。平均で伸びる身長が6.9cmですから、たとえば5cmしか伸びなかったり10cmも伸びたりする子がいるというのは自然なことです。

身長の伸び方には個人差があり、伸びる時期が人によって違います。ですから、3歳のときに平均の身長より低くても気にしなくてよいでしょう。

ただ、平均身長よりも9~10cmほど低ければ、病気で身長が伸びない可能性もあります。ですので、病院に行って診てもらった方がよい場合もありますよ。

子どもが周りの友だちよりも身長が低いと心配になりますが、「身長の伸び方も個性の一つ。もう少し様子を見てみよう」と思って、大らかな気持ちで見守りたいですね。

女の子の身長の伸び方

3歳の男の子の身長が1年で伸びる平均は6.9cmでしたが、上記の同データによると、女の子も同じように平均7cmほど伸びるといわれています。男女とも3歳で伸びる身長はほぼ一緒ですね。

3歳の女の子の平均身長は、3歳0カ月で93.9cm、4歳0カ月100.9cmで、約1cmずつ男の子より低い結果が出ています。平均身長は低くても、身長の伸び方は同じというわけです。

親の気持ちとして、「男の子は身長が高くなって欲しいけど、女の子は小さいほうが可愛い」という意見も多いので、女の子の身長が低くてもあまり気にしないことがあるかもしれません。この時期は、男の子も女の子も身体の成長に違いはなく、身長の伸び方に男女差が出てくるのはもう少し大きくなってからです。

母子手帳には、成長曲線のページがあり、子どもの身長が平均に対してどのくらいなのかを知ることができます。成長曲線の幅に入っていない場合は、病気の可能性も考えられ、小児科に相談する目安になります。成長曲線の幅に入っていたら、「これから伸びるだろう」と大らかな気持ちで見守りましょう。

子どもの身長が伸びない原因とは

遺伝が関係している場合

子どもの身長が低いと「親の身長が低いから子どもも低いの?」と、感じるママも多いのではないでしょうか?ハーバード大学とマサチューセッツ工科大学の共同研究チームが2014年に発表した論文によると、身長が遺伝の影響を受ける確率は80%だそうです。それ以外は、生活環境が影響していると考えられています。

親の身長が低いからといって子どもも低いとは限りませんが、その可能性が高くなるといえるわけです。子どもの慎重に遺伝が関係していると感じている場合は、ママやパパの3歳のころの身長を調べてみましょう。

遺伝が関係しているとはいえ、生活環境も影響するわけですから、自分の身長が低くて気にしているママやパパも諦めるのはまだ早いでしょう。

病気が関係している場合

子どもの身長が成長曲線の幅に入っていない場合や、平均身長よりも10cmほど低ければ、病気の可能性があります。身長が伸びない病気はいくつか考えられます。

脳の外傷や脳腫瘍などの影響で、成長ホルモンの分泌が低下する「成長ホルモン分泌不全性低身長症」、骨や軟骨の異常で骨が伸びない「軟骨無形成症」、染色体の異常で身長が伸びない「ターナー症候群」、甲状腺ホルモンの不足で骨が伸びない場合などがあります。

そのほかにも、出産時の身長や体重が平均よりも小さく生まれる「子宮内発育不全」で生まれた場合も成長が遅くなることがあります。それぞれの原因に合わせて治療をすれば改善されることがほとんどなので、早めに専門の先生に診てもらいましょう。

心理的、社会的要因による場合

遺伝や病気の影響だけでなく、子どもを取り巻く生活環境やストレスなどが身長の伸び方に影響することがあります。生活環境とは、食事や睡眠、運動のことです。

極端に食事を摂らずに栄養が不足したり、十分な睡眠が取れていなかったり、まったく運動していなかったりする場合などは、身長が伸びなくなってしまようです。

また、家族や両親で争いが絶えなかったり、親から虐待を受けたりしていると、それがストレスになって成長ホルモンの分泌が正常でなくなってしまい、身長が伸びないということもあります。子どもにとって、正常に成長するためには、親の愛情とストレスの少ない満たされた生活環境が大切であり、親もそうした環境を整える必要がありますよ。
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