幼児期運動指針が大切な理由とは?ポイントや年齢別の遊び方を紹介
幼児期に身につけたい力とは
自分の体を操作する力
まずは、自分の体を操作する力です。日常生活で養われる力なのですが、現代では、この力が未熟な子どもが目立つそうです。
たとえば、衣類の脱ぎ着をスムーズにできない、食事のときに箸を上手に使えないといった生活に必要な動作が苦手な子どもがいます。また、よく転ぶ、スキップができないなど、運動面での未熟さが目立つ子どもも増えているそうです。
ママにとっては、とくに難しい動きではないと感じるかもしれません。しかし、生活習慣の変化から日常生活で得られる自分の体を操作する力が不足する傾向にあるのです。
積極的に体を動かす力
現代は、幼い時期から習いごとを始める子どもが増えています。とくに、幼児期から体を動かすことがよいといわれていることから、スイミングやサッカー教室などに通う子どもがいます。体を動かすことのほかにも、集団生活で必要なルールやマナーなども学ぶことができるメリットがあります。
一方で、習いごとでは、あらかじめ決まったメニューやルールに沿って行うことが多いですよね。そのため、いざ公園などで自由に体を動かそうという場面になると、積極的に体を動かして遊べない子どもが増えているそうです。
習いごとをしつつ、自由に体を動かして遊べるようなバランスの取れた環境作りを心掛けたいですね。
力を身につけるにはママのサポートが大切
子どもができないことを先回りして助けようとするママは多いですよね。しかし、子どもは、成長するにつれて自分でやってみたいという気持ちが湧いてきます。
着替えの際にボタンを留めたり、食事の際の箸を使ったりすることは何度も練習して習得します。また、外遊びの際に、危険や汚れることを避けるように促すママもいますが、子どもにとって色々な経験することは大切です。
ママができるサポートは色々ありますが、そばで見守ることも一つの方法です。一緒に遊ぶことも大きなサポートになりますよ。子どもが自由に遊びを楽しめる環境を作りたいですね。
年齢別で見る運動発達の特徴と遊び方
【3~4歳】様々な動きを何度も繰り返す
幼児期は、体のバランスを取ることも移動する能力も発達の途中です。バランス感覚が必要な起きる、転がる、立つ、座る、寝ころぶ、ぶら下がる行動や、体を移動する際に必要な走る、跳ねる、歩く、跳ぶ、下りるなどの動きは、遊びの中で繰り返すことがとても大切なことなのです。
上手にできなくても、毎日何度も繰り返して遊ぶことで、子どもは体を自分の思いどおりにコントロールできるようになっていきます。子どもが暮らしの中で、体を繰り返し動かすことが運動能力の発達にもつながるのですよ。
【4~5歳】真似やルールを取り入れる
また、見たものをかっこよいと感じて、真似することに少しずつ興味を抱く子どもも出始めます。ボールを使った遊びやなわ跳びなどもできるようになるでしょう。
ママは、子どもの興味や楽しいと思う気持ちを大切にしましょう。この年齢は、今までの遊び方が少しずつ変わっていく時期でもあるのです。
今までにしたことがない、運ぶ、持つ、押す、引く、掘るなどの遊びも経験をするとよいですよ。子どもができる遊びが増え、考えながら遊ぶようになります。ルールを決めて、今までの遊びからワンランク上の遊びを楽しめるようになりますよ。
【5~6歳】全力で走ることを楽しむ
その中でも、かけっこする際に全力で走ることが楽しいと感じる子どもが出てきます。体のバランスを取ったりスムーズに動けたりすることで、用具やボールの扱いも上手にできるようになります。ですから、遊び方をアレンジして楽しむ子どもが増えますよ。
簡単な遊びからルールを決めた遊びまで、子どもに合わせて工夫するとして楽しめるでしょう。遊びながら体を動かすことで、子どもは心身ともに豊かに成長していきますよ。
まとめ
体をたくさん使って遊ぶことが、子どもの成長の一番の近道かもしれないですね。子どもと一緒に遊びながら、体のバランスや移動する動き、ものを操作する動きなどを暮らしの中で取り入れていきましょう。
子どもが健やかに成長するサポートをしたいですね。