乳児に冷房を使っても大丈夫?冷房の使い方や気をつけること
夏場は冷房が欠かせない!というご家庭が多いと思いますが、赤ちゃんがいると冷房をつけても大丈夫なのかな?と気になってしまいますよね。そこで、赤ちゃんが夏場を快適に過ごせる冷房の使い方のポイントをまとめてみました。適切な温度設定や使用の時間を知り、ママも赤ちゃんも元気に夏場を乗り切れるとうれしいですよね。
冷房はいつからどう使えばいい?
冷房を使い始める目安の温度や時期
赤ちゃんにとって快適な冷房を使い始める温度は、26~28度くらいが目安になります。大人の感覚からすると「少し暑いな」というくらいが赤ちゃんにとってはちょうどよいです。地域差もありますが、5月下旬ごろから6月の始めごろには準備をしておきましょう。
冷房を使う際に注意することは、一気に部屋の温度が下がってしまうことです。
赤ちゃんの体が冷えすぎると体調を崩したり、風邪を引いたりする原因になります。冷房を使う際には、赤ちゃんの様子を見ながら調節するようにしましょう。
冷房の設定温度や湿度
外との温度差は5度以内が望ましいため、猛暑日は外気温と冷房の設定温度のバランスを取りましょう。
35度を超える暑い日には、赤ちゃんとの外出はなるべく控えることをおすすめします。外出する場合は、朝や夕方以降など比較的外気温が低い時間帯を選びましょう。
赤ちゃんだけでなく、ママにとっても快適な湿度は40~60%です。暑い日には冷房で空気が乾燥するため、加湿器の使用をおすすめします。または、エアコンの除湿(ドライ)機能を活用しましょう。
夏場や夜の冷房の使い方
そのため、日中は適度に窓を開けて換気をしましょう。また、ベランダに緑のカーテンを作ったり、水をかけたりして少しでも涼しく過ごせるように工夫しましょう。
天気予報を見て大丈夫そうだと判断した日は、就寝時に冷房が夜中に切れるようタイマーをつけておきましょう。ただ、暑すぎて寝苦しいこともあると思います。冷房をつけたままにする場合は、設定温度を高めにしたり、扇風機を併用したりして工夫しましょう。
赤ちゃんの服装や健康への影響は?
汗腺の発達への影響や健康への問題
赤ちゃんの汗腺は未発達ですが、冷房を使うことで体温調節ができなくなるということはないので、心配ありません。
人間の汗腺は2~3歳ごろまでに発達します。ずっと汗をかかない状態でいると確かに汗腺の発達に影響を及ぼし、自分で体温を調節できなくなります。しかし、たとえ冷房を使っていたとしても長い期間家の外から一歩も出ずに過ごすということはまずないので大丈夫です。
汗腺を発達させるためには、1日2時間ほど汗をかくようにすればよいといわれています。涼しい時間帯にお散歩したり、お風呂に入ったりして、適度に赤ちゃんが汗をかくようにできるとよいですね。
赤ちゃんの暑い寒いの判断の仕方
そのため、赤ちゃんが暑いのか寒いのか判断することが大切になってきます。ママが赤ちゃんの気持ちをわかってあげられると赤ちゃんはさらにママへの信頼が強まります。
暑いか寒いかを見分けるためには、赤ちゃんのわきの下のリンパがある場所や背中やお腹、首元を触ってみましょう。
汗ばんでいるときには暑がっていることが考えられます。肌着を着替えさせて冷房の設定温度を調節しましょう。汗ばみがなく、顔の血色が悪いときには、寒がっていることが考えられるのでもう一枚着させたり、冷房を切ったりしてみましょう。
冷房をつけるときの赤ちゃんの服装や寝具
赤ちゃんには、吸水性のよい肌着を選びましょう。また、赤ちゃんが汗をかいているのを見つけたら、汗が冷えてしまわないようこまめに着替えさせてあげることが大切です。
夏場の寝具は吸水性がよく、丸洗いできて清潔に保てるものを選びましょう。体にかけるのはタオルケットがあれば十分です。
でも、赤ちゃんがタオルケットを蹴飛ばしてしまう、という場合には、スリーパーを使うこともおすすめです。赤ちゃんが寝ている間に体が冷える心配がなくなりますよ。
冷房を使うときに気をつけること
赤ちゃんに直接風を当てないようにする
赤ちゃんの寝るふとんやベビーベッドを置く位置は、冷房の風が当たる場所は避けましょう。赤ちゃんが起きている間過ごすプレイマットなどを置く場所にも気を配りましょう。
また、冷房の風を直接赤ちゃんに当てないだけでなく、風は弱風にするのがおすすめです。その他にも、冷房の風向きを下にしておいて、その下に扇風機を置く方法もあります。扇風機で室内の空気を循環させることができます。
赤ちゃんが寝ている間も起きている間も、快適に過ごせるよう色々な工夫をしていきたいですね。