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出産までの日数を知りたい!予定日の計算方法と産後の入院日数

出産までの日数を知りたい!予定日の計算方法と産後の入院日数

妊娠22週~36週6日での出産は早産

お腹の中にいる期間が長いほど生存率は高い

流産は妊娠22週未満で出産した場合、早産は妊娠22週0日~36週6日までの間に出産した場合をいいます。早産の割合は妊娠全体の5.7%、流産の割合は20.0%です。早産の多くは9カ月以降のものとなり、原因は子宮頚管無力症、子宮筋腫、感染症、ストレス、多胎などです。

早産には「自然早産」と「人工早産」の2種類があります。自然早産は、さまざまな原因で妊娠継続が困難になり、自然に早産してしまうことです。人工早産は、赤ちゃんとママが危険だと医師が判断したときに人工的に早く出産させることを指します。

切迫早産とは、早産になる手前の状態のことです。規則的・頻回な子宮収縮、子宮口が開く、破水が起こるなどの危険な状態を回避して赤ちゃんが出てこないように治療が施されます。

早産の赤ちゃんは、心肺機能・体温調節・免疫などさまざまなものが未熟なため、赤ちゃんのケアが重要となります。妊娠22~23週は40.0%、24~25週は13.6%、26~27週は5.9%、28週以上では3.2%と、週数が経過するごとに生存率が高くることが分かっています。

妊婦健診を必ず受けて早産を予防しよう

ママなら「赤ちゃんが元気に生まれてきてくれますように」、早産になりそうなときは「お願い。少しでも長くお腹の中で頑張って」と心から願うでしょう。

早産になる確率は20人に1人といわれていますが、調査結果ではこの割合が年々増加しています。1980年には4.1%だった早産割合が、2000年は5.4%、2008年5.8%と上昇しています。

高齢出産の場合、医学的な関連性が認められているわけではありませんが、妊娠高血圧症候群のリスクが上がるため、結果的に早産になることもあります。また、歯周病が早産の確率を上げることも分かってきました。

早産を防ぐためには、必ず妊婦健診を受けることと、歯医者さんには安定期の間に受診しておくことです。早産になる前である切迫早産の症状として、下腹部の痛みや寝ていても治まらないお腹の張りが出てきます。

37週以前での出血は、「おしるし」とは異なります。出血は量に限らず、切迫早産の危険性がありますからただちに病院を受診しましょう。

いつもと違う張りや痛み、出血は自己判断せずに病院へ行くことが大切です。

妊娠42週目以降での出産は過期産

胎盤機能の低下や羊水トラブルの可能性が

正産期は、妊娠37週0日~41週6日目までですが、それを過ぎると過期産となります。過期産になると、どのような危険性があるのでしょうか。

すべての出産の中で過期産になるのは、2.0~3.0%です。過期産に入ってしまったからといって、いきなり危険というわけではありません。あまり遅れ過ぎると、赤ちゃんに影響が出てきますので、しっかりと医師に診てもらわなければなりません。

では、赤ちゃんにどのような悪影響が及ぶのでしょうか。胎盤の機能が落ち、低酸素状態となることで排便してしまいます。このとき、胎便を吸い込むと胎便吸引症候群を引き起こすことがあります。

また、胎盤の機能低下で赤ちゃんへ栄養や酸素が届かなくなり、胎児不全を起こしたり、羊水減少状態で陣痛が起こり、へその緒が圧迫され、低酸素状態になったりすることもあります。

お腹の中に赤ちゃんが居続けるということは、そのまま成長も続けることになり、赤ちゃんが大きくなり過ぎることもあります。赤ちゃんが大き過ぎると、難産になり出産トラブルとなる危険性が高くなります。

予定日を過ぎたらこまめに健診に行こう

過期産になると病院では母子を守るため、さまざまな検査と処置が行われます。病院によっては、41週を過ぎると入院の措置がとられるところもあるでしょう。

出産予定日を過ぎると、妊娠週数の再計算が行われます。そして、胎児と胎盤や羊水の状態の検査、心拍数の測定などを週に2回ほどの回数で行います。

過期産になると、陣痛促進剤やバルーンの使用、卵膜剥離などの処置が施されます。過期産に突入したからといって、必ずしも帝王切開になるわけではありません。基本は、分娩誘発を行っての自然分娩になります。

しかし、なかには陣痛促進剤の効果が得られず陣痛が起きない、赤ちゃんの状態がよくない、巨大児になり過ぎて、難産になってしまうときがあります。その場合は、帝王切開や緊急帝王切開となるでしょう。

「できれば、正産期で産みたいから過期産にならないように、予防できる方法があるなら知りたい」と思うママも多いでしょう。しかし、今はまだ原因がはっきりと分かっていないのが実情です。そのため、誰にでも起こりうるので、そうなったらきちんと健診に行くようにしましょう。

いよいよ出産!ママの入院日数の目安

初産で普通分娩の場合5泊6日が多い

初産の場合、経産婦と比べて入院期間が長くなることが多く、平均して5泊6日くらいとなっています。

初産の場合、経産婦に比べると分娩時間が比較的長くなる傾向があります。分娩時間が長くなると、ママの体力消耗や身体へのダメージも大きく、身体の回復にも時間がかかります。

また初産のママは、授乳やおむつ交換、着替え、沐浴など、すべてのお世話が初経験というママも多いでしょう。出産前に母親学級などである程度練習を重ねていても、人形と実際の赤ちゃんでは勝手が異なり、戸惑うことも多いのではないでしょうか。

そのため、入院期間中に助産師さんや看護師さんがこれらの方法やコツを指導してくれる時間も加味し、経産婦に比べると入院期間が長くなっているのです。

経産婦だと初産よりも1日早く退院が多い

経産婦は、初産婦より早く退院することが多いです。3泊4日~4泊5日が多いようですね。上の子がいると「ママ早くおうちに帰ってきてね」とお願いされることもありますし、ママ自身も子どもや家のことが心配でゆっくりできない場合もあるでしょう。

また、入院期間を短くすることで入院費を圧縮しようと考えるママもいるようです。もし、早く退院したいときは、事前に申請しておく方がよいでしょう。病院によっては、急ではだめだといわれるかもしれないからです。

経産婦だからといって、必ずしも全員が短い入院生活というわけではありません。ママの回復具合や赤ちゃんの様子によっては長くなることもありますので、絶対に早く退院しないといけないと思わないでよいでしょう。

帝王切開は手術前日を入れて6~10日ほど

厚労省の調べでは、4人に1人が帝王切開での出産となっています。

帝王切開は、自然分娩より入院日数が長くなる傾向にあります。帝王切開は、予定帝王切開と緊急帝王切開の2種類です。

予定帝王切開で上の子がいる場合は、事前に入院が長くなることを子どもに説明し、パパやおばあちゃんなどお世話をしてもらえる人にお願いしておきましょう。

帝王切開での入院が長くなるのはなぜでしょうか?それは手術のため、傷口の治癒に時間を要するからです。術後の経過によっては普通に歩けなかったり、普通食をすぐに食べることができなかったりと、自然分娩とは違う経過をたどります。

麻酔が切れ、傷口の痛みがつらく感じるときは、痛み止めを処方してもらえるように頼みましょう。

まとめ

経産婦ママは、出産予定日の算出方法や妊婦健診でどのようにお医者さんに告げられるかもご存知でしょう。初産婦ママは、初めてのことばかりで「どうして途中で予定日と変わるの?」と思うこともあるでしょう。

最初に告げられるのは、最終月経初日から計算したおおよその予定日です。それが10週前後になると、どの赤ちゃんも頭からお尻までの長さが同じくらいになる時期があります。そのときに、計算して正確な出産予定日を出すことになります。

そのため、途中で出産予定日が変わることもあることを知っておきましょう。
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