出産時期を逆算する方法はあるの?赤ちゃんを希望の月に産む方法
予定日よりも出産が遅くなる場合
妊娠42週をこえても生まれない場合を過期妊娠(過期産)といい、赤ちゃん、ママ双方へのさまざまな影響が考えられます。
過期産でまず問題となるのが、胎盤の老化です。妊娠期間が長くなればなるほど胎盤は老化して機能が衰えていき、十分な栄養が行き届かなくなることから、赤ちゃんの健康を害してしまうことがあります。
また正規産と比べて赤ちゃんが大きくなり、出産のさいママの身体への負担が増します。そのため過期産が予想される場合、誘発分娩や帝王切開などを実施することが検討されます。
自然現象が陣痛を早めるいい伝え
正規産の時期に入って、陣痛を促すためにママができることは、大きく分けて二つあります。
まず一つ目は、身体をしっかり動かすこと。腹圧がかかって赤ちゃんの頭が進みやすくなるため、無理のない範囲でおこないましょう。
二つ目は、自然現象をチェックすること。昔から陣痛には低気圧や潮の満ち引き、月の満ち欠けが関係するといわれています。
古来より満潮は生、干潮は死を司ると信じられてきました。実際、干潮時に弱まっていた陣痛が満潮になると強くなって、そのまま出産したママもいるそうですよ。
計画的に出産するには排卵日の確認も重要
排卵の仕組みと排卵リズムについて
妊活のさいは「排卵周期を知る」ことが非常に重要です。自分の排卵時期を把握することで、より逆算しやすいためぜひ把握しておきましょう。
ではいつ排卵するのかというと、月経と月経の中間が目安です。生理周期が28日の場合、排卵は月経開始日から数えて14日目ごろに起こることになります。
その後、受精しなければ排卵から14日目ごろに再び月経が始まります。卵子が受精卵になって着床すれば、晴れて妊娠成立というわけです。
排卵と受精のタイミングを知っておこう
受精できるタイミングは限られており、もっとも受精しやすいのは、排卵日2日前から当日の3日間です。
卵子と精子は寿命も、活動できる期間にも差があります。卵子の寿命は1日(24時間)ですが、受精できる時間はもっと短く、およそ8時間程度です。
一方で精子の寿命は2日から3日と幅がありますが、精子は酸に弱い性質があり膣内の酸性環境に弱く、卵子の元にたどり着ける精子の数は多くありません。
卵子の寿命と精子の活動期間が合うタイミングで妊活することで、受精の確率をぐんと上げることができます。
排卵日の計算とチェックアイテム
基礎体温は毎日決まった時間に、専用の婦人体温計で舌下体温を測ることでわかります。最低でも1カ月間、できれば妊娠するまでずっと測って記録しましょう。基礎体温表からは排卵日のほか妊娠しているかどうかも、ある程度判断することができるようになってきます。
また、排卵予測検査薬も有効です。ホルモン量を判定することで排卵について予測することができるため、基礎体温を測るのが面倒な人や、より正確に予測したい人にはもってこいのアイテムですよ。
夫婦でよく話し合い家族計画を進めよう
お互いが望む家族計画とは何かを考える
家族計画に重要となるのが、夫婦の考え方をすり合わせることです。一刻も早く子どもが欲しい人もいれば、結婚後しばらくは夫婦2人で満喫したい人もいて、個人差が大きいですよね。
子どもは何人欲しいのか、何歳までに第一子を授かりたいのか、2人の想いを伝え合うことで将来についての道筋が見えてきます。
とはいえ家族計画通りに物事は運ぶとは限りません。子どもは授かりものですから、妊活後すぐに妊娠できない人も多くいます。
「絶対に◯歳までに◯人の子どもを授かる!」と意気込むと、計画が崩れたときにがっかりしてしまうため、ある程度の幅をもたせて計画しておくとよいですよ。
出産後の家事分担も決めておくこと!
大きなものから些細なことまで含めてすべての家事を項目化すると、驚くほどの量になります。たとえばゴミ出し一つをとっても、ゴミ収集日を確認し、収集場所に持っていく必要があります。
しかし口頭で家事の内容を理解してもらおうとしても、普段から家事に協力していなければ「何がそんなに大変なのか」と思われてしまうことも…。家事の内容と担当を記載した表を作成して家事分担を見える化することで、夫婦ともに当事者意識がもてるようになるかもしれません。
安心して子育てできる環境を作っておこう
共働き家庭が多い現在では、妊娠・出産を期にママのライフスタイルは大きく変わります。出産とともに専業主婦になる人は38%程度で、子どもを保育園に預けて共働きに戻る家庭が多いようです。
産休に入るまでに会社が実施している制度の内容を確認しておくことで、会社に戻ったあとで、急に仕事を休まなければならなくなったとき、スムーズに手続きができますよ。
ママが何かあったときにも対応できるように、パパの会社の育休制度も確認しておくと、より安心ですね。