産褥ショーツの役立つ基礎知識!失敗しない選び方と人気のタイプとは
分娩で産院に入院する際には、色々なものを準備するよう指示が出ることがあります。準備するものの中には、普段聞きなれないものも多数ありますよね。「産褥ショーツ」も普段耳にする機会がない物のひとつだと思います。産褥ショーツとは何か、どのように選ぶとよいのか、どこ買えるかなどをご紹介します。
産褥ショーツは入院のとき持って行くべき?
産後の悪露の汚れをガードするために必要
生理に比べると悪露は量が多く、生理用ナプキンに比べて大きな産褥パッドを使い、悪露を吸収させます。産褥ショーツは、この産褥パッドをショーツの上げ下ろしをせずに取り換えられるよう、クロッチ部分が開閉できるようになっています。
生理用ショーツもクロッチ部分が広く、防水加工がされているものがありますよね。産褥ショーツはさらに広範囲となる腰回りくらいまで防水加工されているものが多く、産褥パッドで悪露が吸収しきれなかった場合でも、ベッド周りを汚さないように工夫された作りになっています。産後の診察時もショーツの上げ下げをせずに済みます。
産褥ショーツの必要枚数の目安
ただ実際には、2枚の産褥ショーツを用意しておいたものの、思ったより悪露が多く産褥パッドを付けても下着を汚すこともあり、4枚あればよかったというママもいます。産院によっては産褥ショーツの準備数は7枚と記載をするところもあるようですよ。
産後の悪露の状態は人により様々で、入院中に買い足しや、洗濯してくれる人がいる場合は2~3枚でもよさそうですが、そうでなければ少し余分に用意してもよいですね。
アメリカなど海外では不要な場合もある
例えばアメリカでは、そもそも産褥ショーツ自体がないので、入院時に持参することもありません。産後病院からメッシュ状のショーツと大きめのナプキンが支給され、これを利用するのが一般的です。
近隣国でもある韓国や台湾などでも、産褥ショーツは使用せず、使い捨てのショーツを使用したり、生理用ショーツで代用したりして済んでしまうそうです。
日本国内での出産では必需品ともいえる産褥ショーツも、海外での出産では不要な場合があることが分かります。
アメリカで出産をしたママは、産褥ショーツを持っていったら看護師さんに驚かれたそうですよ。
自分に合った産褥ショーツの選び方とは?
サイズ選びは体重増加の様子を見ながら
妊娠中の体重増加の様子なども考慮して、産褥ショーツは少し大きめのものを選ぶとよいようです。帝王切開での出産を予定している場合は、傷跡を保護するために使うガーゼや包帯の厚みも考慮して選ぶことが必要ですね。
ですが、産褥ショーツは元々少し大きめに作られているものもあります。あまりに大きなサイズだと、体にフィットせず悪露漏れの原因になりやすくなります。そのため、目安としてヒップのサイズで選ぶとよいといわれていますよ。
分娩方法に合わせて開閉部分のタイプを選ぶ
一般的な産褥ショーツとしては、クロッチ部分だけが開閉するタイプです。下腹部辺りとクロッチ部分に面ファスナーがあり、ショーツを下げずに産褥パッドが取り換えられます。自然分娩や会陰切開で済んだママなら、このタイプがおすすめです。
クロッチ部分だけではなく脇腹辺りにも面ファスナーがあり、2カ所開閉するタイプの産褥ショーツもあります。帝王切開での分娩だったママにおすすめのタイプとなります。帝王切開の傷の手当なども、脇腹辺りの面ファスナーで開閉できるので便利ですよ。
ママのお腹を優しく包み込んでくれる素材を
妊娠中だけではなく、産後もお肌はデリケートな状態が続くため、肌触りがよい素材のものを選ぶことをおすすめします。とくにお腹周りはとてもデリケートなので、優しく包み込んでくれる素材のものがよいですよ。
産褥ショーツには面ファスナーが使われているものが多いですが、中には面ファスナーが体に当たり不快に感じるママもいるようです。スナップで開閉できるタイプや、柔らかな面ファスナーを使用したものなどを選ぶのもよいですよ。
リーズナブルで機能的な産褥ショーツが人気
使うのは数日間だけだから出費は抑えたい
中には産褥ショーツを使わずに、代用品として生理用ショーツを使用するママもいるようです。産褥ショーツは必ずしも用意しなければならないとは言い切れませんが、産後は出産前に思っているよりも体の状態もつらく、身動きをするのも大変だったというママは多くいます。結果的に産褥ショーツがあってよかったと思うママも多く、産後を少しでも快適に過ごすためにもおすすめです。