プールに浸かって出産!メリットやデメリット、病院について
水中出産という出産スタイルをご存知ですか?水中出産はプールに浸かってするお産です。出産といえば分娩台の上が主流の日本では少数派かもしれませんが、海外では人気のある出産スタイルです。どうやっていきむの?パパは立ち会えるの?そもそもどこで出産するの?そんな疑問をクリアにしていきましょう。
日本では知名度の低い水中出産について
プールに浸かって出産する水中出産
水の中に入るタイミングは一般的には陣痛が強まってから。和痛目的の温水浴として分娩初期に浸かることもありますが、体力の消耗などを考慮すると水中で過ごすのは1~2時間程度です。
陣痛が弱まったときは一度外にでて、また強くなってきてから水に戻ることもあります。あとは自然分娩(経腟分娩)とほとんど変わりありません。
ママと一緒にパパも水中で過ごしたり、出産に立ち会ったりすることができる産院もあります。
水中出産のメリットとデメリットは?
メリット
1.リラックスできる
ぬるま湯に身体を浸すことで精神的にリラックス。また身体の緊張がゆるみ、お産がスムーズに進みやすくなります。
2.姿勢を変えやすい
分娩台の上では一苦労ですが、浮力のある水中では簡単に姿勢を変えられます。
3.痛みが和らぐ
温浴効果で筋肉のこわばりがゆるみ、痛みが軽減されます。
デメリット
1.いきみづらい
浮力があると身体に力を入れづらくなります。結果的にお産が長引くケースも。
2.出血量が多くなる
ぬるま湯で血行が促進され、出産時の出血量が増える可能性があります。
3.緊急時の対応が遅れる
分娩台の上であれば即外科的処置ができますが、水中ではできません。
水中出産にかかる費用の目安
一般的には規模の大きな総合病院では安め、助産院などでは高めの傾向があります。また水中出産だけでなく、畳の上や四つ這いなどのフリースタイル出産全般も費用に含まれ、お産の進行に合わせて自由にその場で選べるケースもあります。
水中出産の費用は一般の分娩同様に健康保険は適用されないため、全額自己負担となります。
次に都内で水中出産が可能な施設の例を挙げていますので、料金もあわせて参考にしてみて下さい。
水中出産はアクティブバースの一つ
アクティブバースの考え方とは?
ほとんどの動物は、誰の助けも借りずに出産をします。「本来の出産は動物的で、ママに備わった自然の力で行うことができる」という考え方がアクティブバースにはあります。
ただ、そのためには出産のリスクを学び、自分がどのような出産を望むかを明確にイメージしなくてはいけません。水中出産もアクティブバースの一つですが、なんとなく選ぶのではなく医師との綿密なやりとりや準備が大事になります。
産みやすい姿勢で出産できる
陣痛が来たらうずくまりたくなるのが、自然な形ではないでしょうか。陣痛時もママが「今はこうしたい!」という希望どおりの体勢になれるのがフリースタイル出産です。
分娩の瞬間も四つ這いやスクワットの姿勢など、パパの助けを借りながら挑みます。その点、水の中では浮力が働くので、フリースタイル出産の中でもおすすめされることが多いようです。
自分だけのバースプランを考えよう
これを見ながら担当医師と相談していくことで、自分なりのバースプランが組み立てられていきます。もちろん、すべてママの希望どおりになるわけではないですが、なぜそれか難しいのか、その現実に向き合い対策することもできます。
出産はママの一大事ではありますが、バースプランをパパと一緒に考えていくとパパの自覚も芽生えそうですよね。ぜひ夫婦で出産に冷静に向き合い、自分だけのバースプランを考えてみましょう。
水中出産ができる病院と出産までの流れ
都内で水中出産ができる病院は?
1.日本赤十字医療センター(広尾)
母乳育児と自然分娩に力を入れている総合病院。「病院内家庭出産」をサポートしています。
費用:プラス25,000円
2.育良クリニック(中目黒)
個室は和室・洋室が選べ、未就学児の宿泊も可能。アクティブバース室があり、腰湯ができる浴槽や体勢を支えるアクティブチェアに加え昔ながらの産み綱まで用意されています。
費用:プラス30,000円
3.目白バースハウス(目白)
ママと赤ちゃんのペースですすめる「アクティブバース」をモットーとした助産院です。一般的な妊婦検診に加えて母体の保険指導に力をいれています。
費用:プラス50,000円