陣痛から出産まで乗り切る。痛みの少ないお産をするためにできること
初めて妊娠したママは「出産てどのくらい痛いんだろう」と不安な気持ちになることでしょう。2人目、3人目のママでも、出産時は痛いものです。しかし、痛みを軽減する方法や痛みへの対応方法を知っておけば、少しでも痛みを和らげることは可能ですので、出産時の参考にしてみてくださいね。
わからないから不安…陣痛の役割と種類
生命誕生における大切な陣痛の役割
お腹の中で赤ちゃんが産まれてくる準備が整うと、子宮が強く収縮して赤ちゃんを押し出そうとします。しかし、子宮の収縮だけでは赤ちゃんが外に出てくることは難しく、ママがいきむことが必要です。
陣痛の痛みは子宮の収縮に合わせて出てくるので、自然とベストなタイミングでいきむことができるようになります。もし陣痛の痛みがなければ、出産はより困難なものになってしまうことでしょう。
陣痛の痛みをただ厄介なものと決めつけて出産に挑むよりも、陣痛は赤ちゃんが産まれてくる手助けをしてくれるものと考えると、心にも少し余裕が生まれてくるのではないでしょうか。
まだまだこれから!前駆陣痛
前駆陣痛は臨月になってから起こる場合が多いようです。症状は「生理痛のような痛み」「お腹が張っているような感じ」と表現する人もいますが、痛みの強さや感覚は不規則で、痛みの感じ方などは人によってかなり差があるようです。
前駆陣痛があってもそれと気づかないまま過ごしていたり、前駆陣痛がないという人も少なくありません。前駆陣痛がなかったからといって、出産に悪影響を及ぼすわけではないので、心配しなくて大丈夫ですよ。
前駆陣痛で痛みを感じたときは、姿勢を変えてみましょう。すると痛みがなくなることがあるそうです。
ここからが本番!本陣痛
本陣痛は痛みの現れる間隔が規則的です。個人差はありますが、一般的に最初は30分間隔で強い痛みが現れます。その後20分、10分、5分、2分というように間隔がどんどん短くなっていきます。陣痛が2分間隔くらいになる頃には、子宮口も赤ちゃんの頭が出てこれるくらいに広がっていることでしょう。
しかし、初めての出産では、陣痛がきてから出産まで時間がかかることがあります。陣痛が10分間隔になったため病院に電話をしてみたものの、もう少し家に待機しているようにいわれたり、しばらくすると陣痛が収まり、数時間後にまた始まったりなどど、教科書通りに進まないことも少なくありません。
陣痛を和らげるにはどうしたらいいの?
呼吸法で心と体を落ちつけよう
ここでは痛みを緩和するといわれている3つの呼吸法を紹介したいと思います。
【ラマーズ法】
「ヒッヒッフー」というリズムで呼吸を整える、日本でもお馴染みの呼吸法です。
【ソフロロジー式分娩】
リラックスして出産できるように出産前からイメージトレーニングを行います。出産時は「フーーー」とゆっくりと息を吐くようにします。
【リーブ法】
気功の呼吸法がベースとなり、息を吸いながらお腹をへこませ、息を吐くときにお腹を膨らませます(逆腹式呼吸)。
マッサージで痛みを緩和させよう
【テニスボール(硬式)】
子宮口が全開になるまでの間、いきみ逃しに効果を発揮します。テニスボールを肛門付近に当てて圧迫します。テニスボールでなくても、拳でマッサージしてもOKです。
【腰をさする】
赤ちゃんが下に下りてくると、腰の辺りに痛みを感じるようになります。腰をさすってあげたり、指で指圧してあげたりするといいでしょう。
【足のツボを押す】
ふくらはぎの内側にある三陰交(さんいんこう)というツボを押すことも効果が期待できるようです。三陰交はくるぶしから指3本分上の所にあるツボなので、陣痛の合間に自分で押すこともできます。
出産サポートグッズを活用しよう
【ストロー】
出産は汗をかくので、飲み物が必須です。横になっていても飲みやすい、ペットボトルに取り付け可能なストローがおすすめです。
【うちわ】
出産中は暑いので、うちわであおいでもらうと楽になります。
【ハンドタオル】
出産中汗を拭き取るために使うほか、陣痛がくると、なにかをギュッと握りしめたくなるものです。そんなときはパパの手やハンドタオルを握りましょう。
【カイロ】
腰の付近を温めると痛みが緩和されることがあります。
【クッション】
ギュッと抱きしめたり、もたれたりして使えます。バランスボールを使う人もいるようです。