臨月のマイナートラブルの原因は?対処法と適切な過ごし方を紹介
臨月に入ると体調の変化や不調などが起こってきます。なぜ起こるのか、どう乗り越えたらよいか、臨月に気を付けることをご紹介します。また上の子との接し方や出産時の準備など、臨月に抱える悩みや不安について解消法を考え、残りわずかとなった妊婦生活を安心して過ごせる方法をお伝えしますね。
目次
- いよいよ出産直前となる臨月の特徴
- 臨月は妊娠36週目からの出産予定月のこと
- 少しずつお腹が下がりはじめる
- 臨月は胎動がすくなくなる
- 臨月ならではの体の不調とその原因
- 子宮が胃を圧迫して起こる胃痛や吐き気
- ホルモンのバランスが関係する便秘や下痢
- 臨月で疲れやすくなることによる眠気
- 臨月の体調不良を和らげる方法と予防策
- 栄養バランスのよい食事と食事量を調整する
- 散歩やウォーキングなどの軽い運動をする
- 疲れが溜まらないように家事はほどほどに
- 臨月で上の子の面倒をみるときの注意点
- 今しかない上の子だけとの時間をつくる
- 外遊びはパパや祖父母に任せる
- 抱っこやスキンシップは座った状態で安全に
- 安心して臨月を過ごすために準備をしよう
- 入院準備や買い出しは早めに済ませておく
- 陣痛タクシーや上の子の一時保育の確認を
- 産後までのスケジュールを確認する
- まとめ
いよいよ出産直前となる臨月の特徴
臨月は妊娠36週目からの出産予定月のこと
赤ちゃんは、臨月の1カ月間で身体の機能が完成してきて、体格も肉がついてくるといわれています。正産期を指す37週に入ると、いつ産まれてもおかしくない状態になります。妊婦健診は月に1回から週に1回に変わるので、忘れないように受診するようにしましょう。
健診では、子宮口の開きや柔らかさ、お腹の張りなどチェックします。出産の兆候を見逃さないための大切な内容の健診になります。
少しずつお腹が下がりはじめる
出産のときに赤ちゃんが出てくる子宮口と産道となる子宮頸管は妊娠中はピッタリと閉じているため、お腹の赤ちゃんの位置が維持されています。しかし妊娠後期から、ママの身体も出産準備に入り、子宮頸管が柔らかくなります。
赤ちゃんは頭を骨盤の中に入れ、いつ産まれてもよいように準備を始めます。大きく成長した赤ちゃんの頭に押されて子宮頸管が開くことで、赤ちゃんの位置が下がってくるのです。
子宮口が柔らかくなり、おりものが増える人もいるので、おりものシートなどを用意しておくとよいですよ。
臨月は胎動がすくなくなる
また胎動が少ないと感じることがありますが、臨月に入るとお腹の赤ちゃんが大きくなるため、子宮内で自由に動けるスペースがなくなってきます。出産に向けて頭が骨盤近くに下がってくるので、動きが制限されるようです。胎動の感じ方には個人差があり、出産直前まで頻繁に胎動を感じる人もいます。
以前より勢いや激しさがなくなっても、胎動がなくなるわけではありません。もしも赤ちゃんが長時間動かなくなったと感じたら、念のためかかりつけ医を受診して、赤ちゃんの様子を調べてもらった方がよいでしょう。
臨月ならではの体の不調とその原因
子宮が胃を圧迫して起こる胃痛や吐き気
臨月には子宮が下がって胃が少しは楽になることが多いのですが、胎児が大きかったり、ママが小柄だったり、胎児がよく動いたりすることで、臨月に入っても胃の圧迫感がとれないという場合もあります。
妊娠後期は、ホルモンバランスの変化で胃酸が戻り、吐き気を起こすこともあります。また体内の水分量が増え、身体がむくみやすくなります。痛みを伴うむくみや吐き気は、妊娠高血圧症候群を発症している可能性があるので、異変があればかかりつけ医に相談しましょう。
ホルモンのバランスが関係する便秘や下痢
逆に臨月になったら急に便秘になってしまったということもあります。子宮が下がってきたことにより、腸が圧迫され、便通を阻害されることが考えられます。またストレスや疲労がたまり、自律神経が乱れることが原因の場合もあります。
妊娠中はホルモンのバランスにより、お腹が緩くなったり、便秘気味になったりするものです。温かく消化のよい食事を心がけましょう。下痢が続くと体内から水分が奪われて、脱水症状を引き起こすので、水分補給をこまめにしましょうね。
臨月で疲れやすくなることによる眠気
また、眠りを抑制する作用をもつ卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌が増加することによって睡眠が浅くなったり、なかなか寝付けなかったりするので、日中はずっと睡魔に襲われるといったこともあるでしょう。このほかにも大きくなったお腹のせいで寝がえりが上手くできなかったり、ふくらんだ子宮が膀胱を圧迫し、夜中のトイレの回数が増えたりということもあります。
そんなときは日中でも時間を見つけて少しでも睡眠を取るようにしましょう。長時間の昼寝は夜の睡眠に影響するので、20~30分がおすすめです。
臨月の体調不良を和らげる方法と予防策
栄養バランスのよい食事と食事量を調整する
胃粘膜の成分でもあるムチンを含んだオクラ、納豆、サトイモ、長芋、レンコンなど胃によいですよ。野菜やたんぱく質はこの時期のママや赤ちゃんにとって必要な栄養なので、積極的に摂りたいですね。
炭水化物は赤ちゃんの必要な栄養素ですが、摂りすぎると体重が増加します。毎食軽くお茶碗1杯程度がおすすめです。塩分量にも気を付けて、できるだけ薄味で野菜中心にしたいですね。
散歩やウォーキングなどの軽い運動をする
腹筋が弱くなると排便する力も弱くなり、便秘の原因にもなります。簡単に運動不足を解消するには、ウォーキングがおすすめです。体重増加を抑えるにも効果的で、夜にぐっすり眠るためにも軽い運動は取り入れていきたいものです。
また一通りの家事をするだけでもよい運動になります。出産は体力をものすごく使います。お産の体力づくりのためにも身体を動かして筋力をアップしておきましょう。
ただし、激しい運動はやめておきましょうね。かかりつけ医と相談しながら適度な運動を取り入れてください。
疲れが溜まらないように家事はほどほどに
料理の立ちっぱなしは辛いので、キッチンに椅子を置くとよいですよ。買い物は荷物が負担になるので、宅配サービスやネットスーパーなど食材宅配を上手に活用するのも方法です。お店によって妊婦さんは配達無料というお店もあります。産後にも役立つのでおすすめです。
赤ちゃんとママの身体を最優先に考えて、状況に応じて家事をこなしましょうね。