海外での早生まれの違いは?幼稚園の選び方やクラスを決めるポイント
これから海外に移住する、もしくはすでに海外に住んでいるママもいることでしょう。子どもは日本でいうところの「早生まれ」だけれど、海外の幼稚園に通う際、クラスの振り分け方など気になることがあると思います。そこで今回は、海外での早生まれの違いや、クラス振り分けのポイント、ママの心構えについてお話しします。
日本の早生まれと海外の早生まれは違う
日本は年度区切り、海外は年区切り
例えば、日本では年度区切りのため、2016年4月から2017年4月1日生まれの子どもまでが、同じ学年とされます。しかし海外では、年区切りで学年を分けるので、2016年1月1日から同年12月31日生まれの子どもまでが同じ学年になります。
このように、日本では前の年に生まれた子どもたちと同じクラスにいた早生まれの子どもは、海外では自分と同じ年に生まれた子どもたちと一緒に過ごすことになるのです。ゆえに、日本から海外の幼稚園に移った場合、基本的に日本にいた学年よりも1学年下のクラスに入るということになります。
日本は4月始まり、海外は8~9月始まり
しかし海外では、ほとんどの国において8月もしくは9月を新年度の始まりとして決めているので、一つの年度は8~9月から翌年の7月までということになります。日本では、学年の区切り方と年度が一致していますが、海外では違います。
例えば、9月から新年度が始まる国の場合、9月から新しく幼稚園に入園できるのは同年の1月1日から12月31日の間に生まれた子どもということになります。もともと年度区切りと学年の区切りが違うので、日本のような「早生まれ」という概念はありません。
1人1人の習熟度で学年が決まる
例えばフランスでは、3歳になった年の9月から全員公立幼稚園に入園することが可能ですが、9月になってもおむつが外れていないなど成長に遅れがある場合、おむつが外れるまで入園できません。4歳になっておむつが外れた場合、4歳から初めて年少クラスに入ることになります。
早生まれの子どもが海外で幼稚園や小学校に通う際、日本で通っていた学年と同じ学年に編入することも可能ですが、成長面に不安がある場合は、一学年下の学年から通わせることも可能です。
子どものクラスを決めるポイント
集団生活に問題なくなじめるか?情緒面
同じ学年の子どもと情緒面での成長差が大きく感じられる場合、海外なら子どもを一学年下げて様子を見る、もしくは幼稚園や小学校の入学を1年遅らせることも可能です。子どもの教育は早いうちからした方がよいという傾向が日本にはありますが、海外では必ずしもそうではありません。
成長には個人差があるもの。子どもが集団生活に入っても馴染んでいくことができるかどうか、見極めることが大切です。
体力的な問題はないか?運動面
体力的な理由から運動面に大きな差がある場合、その学年で子どもがどんなに頑張っていても、努力では埋めることのできない溝ができることもあります。そんなとき無理に通わせていると、子ども自身も「どうして僕はできないの?」と劣等感を抱いてしまい、自信をなくしてしまうことも。
子どもが小さいうちは自信を養うことの方が大切です。運動面で遅れを感じる場合、あえて学年をずらすという選択肢もあります。
言語は習得済み?コミュニケーション面
幼稚園に通い始めても、最初のうちは先生のいっている内容が理解できず、ほかの子どもたちと同じようにできなかったり、トイレに行きたいけれどうまく現地の言葉で伝えられずにトイレを我慢してしまったり、など不安がありますよね。
幼稚園や学校に通わせることは大切ですが、移住してすぐに通わせるのではなく、子どもがある程度現地の言葉に慣れて、コミュニケーションが取れるようになってきてからでも遅くはないでしょう。
早生まれは損じゃない!親の心構え三つ
たくさん褒めて子どもの自信を育もう
そんなとき、ママはわが子のよいところを見つけてたくさん褒めてあげるようにしましょう。幼児期には子どもの自信を育むことが重要です。
小さいときに特定のことに対して自信をなくしてしまうと、大きくなってからも苦手意識を持つようになってしまいます。「私にはよいところがたくさんあるからきっとできる」という自信があれば、多少の困難にぶつかっても、子どもは自力で乗り越えられるようになりますよ。