沐浴後なのに赤ちゃんが寝ない。沐浴の基本やタイミングと注意点とは
出産という大仕事を終えて、一息つく間もなくママは赤ちゃんのお世話に追われる日々が始まりますね。心身ともに疲弊した状態で、赤ちゃんがなかなか寝てくれないというのは本当に辛いものです。「新生児は沐浴後によく寝る」と聞くけれど、うちの子はなかなか寝ない…と悩むママへ、沐浴の基本について解説していきます。
自宅で行う沐浴についてきちんと理解しよう
沐浴は退院してから生後1カ月ごろまで
多くの場合、沐浴は退院してから1カ月健診で医師の了承を得るまでの間行います。首がすわっていない赤ちゃんをお風呂に入れるのは、慣れるまでちょっと怖いですよね。
小さいとはいえ、3kg近くある赤ちゃんを支えるのは産後のママには重労働です。しかし沐浴はママと赤ちゃんの大切なコミュニケーションの時間でもあります。長い子育て生活の中で、最初の1カ月だけの特別な儀式でもあるので、一回一回を大切に過ごしたいですね。
基本は1日に1回、かぶれたときは数回行う
また、ミルクの吐き戻しやゆるゆるウンチなど、実は新生児の体は汚れやすいのです。沐浴の回数は基本的には1日1回で十分ですが、おむつかぶれができたり、夏場で背中や顔回りに汗疹ができたりしたときは、1日に数回行ってもよいでしょう。
新生児を洗うときは大人のように「ゴシゴシ」こするのではなく、泡と一緒に汚れを洗い流すようなイメージで、優しく洗うのがポイントです。洗い過ぎても乾燥の原因となるので、十分注意が必要です。また、沐浴後にはしっかりと保湿もしましょうね。
沐浴時間は体力を考慮して5分程度に
沐浴をスムーズに行うには、事前準備が大切です。ベビーバスのセッティングはもちろん、石けんやガーゼ、タオルやお着替え、クリームや綿棒など、一連の流れを想定して、必要なものを所定の位置にセットしましょう。また、沐浴の際は室温を25℃くらいに調節します。
ママがひとりで沐浴させるのが大変だというときは、無理をせず両親やパパの助けを借りましょう。時間がかかってしまって赤ちゃんがのぼせるようなことがないように、環境を整えることも大切です。
沐浴に適した赤ちゃんの状態を知ろう
寝ているときは無理に起こさなくてもよい
ベビーバスにお湯も張って、準備万端なのに!と思うかもしれませんが、寝ている赤ちゃんを起こして沐浴させることはあまりおすすめできません。無理に起こすと機嫌を損ねることもありますし、眠ったまま沐浴させるとびっくりして暴れだすかもしれません。
暴れる赤ちゃんを沐浴させることはとても危険なので、赤ちゃんが自然に目を覚ましたタイミングで入れるようにしましょう。赤ちゃんの様子を毎日見ていれば、だんだんと沐浴に適した時間帯がつかめるようになりますよ。
空腹時や泣いて不機嫌なときは避けよう
沐浴が嫌いになると、以後長く続くお風呂タイムが毎日苦行のようになってしまうため、できれば避けたい事態です。沐浴は楽しいもの、気持ちがよいもの、というイメージを持ってもらうためにも、できるだけ機嫌のよい時間を狙って沐浴するようにしましょう。
また、赤ちゃんは空腹時も不機嫌になりがちです。かといって授乳直後に沐浴するのは吐き戻しの原因となり得るため、授乳から30分くらい時間をあけて沐浴するように調整してみてください。
体調が悪いときは無理に入れなくてもよい
1、2日お風呂に入れなくても、それが原因でさらに体調が悪くなることはあまり考えられないですよね。汗や汚れが気になるときは、蒸しタオルなどで体を優しく拭くとよいですよ。
初めて赤ちゃんのお世話をするママにとって、赤ちゃんの微妙な変化を見分けるのは難しいものです。かといって小児科まで外出するのも怖い…というときは、育児相談や子ども医療相談ダイヤルなどを利用するのもよいかもしれません。