パン作りの工程を学ぼう!初心者でも簡単にできるコツとポイント
子どもにパンを食べさせるとき、焼きたてのおいしいパンを食べさせてあげたい、安心な食材でできたパンを食べさせてあげたいと思うママは少なくありませんよね。そこで今回は、初心者でも簡単にできるパン作りの方法や失敗しないコツやポイントをご紹介していきたいと思います。
パン作りの工程で必要な道具とは?
材料を量るときに必要な道具
1.スケール(はかり)
パン作りにおいて、材料の計量はとても重要で、スケールは必須アイテムです。デジタルスケールを選ぶと、1g~0.1g単位まで細かく正確にはかってくれるのでおすすめですよ。
2.計量カップ
耐熱性のある素材のものを選ぶと、そのまま電子レンジにかけたりお湯を入れたりすることができるのでおすすめです。
3.計量スプーン
口が狭くて深さのあるものや、底が平らになっていて置いたまま測ることができるものを選ぶと、初心者でも扱いやすいですよ。
4.温度計
生地の温度やぬるま湯の温度をはかるときに使います。水に強いタイプやガラス製のものがおすすめですよ。
こねる、発酵、成形に必要な道具
1.ボウル
材料をこねたり発酵させたりするときに使います。大小二つのボウルを用意しておきましょう。
2.パンマット
パン生地を休ませるときに使います。
3.キッチンタイマー
発酵時間やベンチタイムをはかるときに使います。
4.ペストリーボード(パンこね台)
生地をこねたり伸ばしたりするときの作業台です。
5.粉ふるい
粉をふるったり材料を裏ごししたりするときに使います。
6.ガス抜きめん棒
ガス抜きするときに使います。表面に小さなデコボコがあり、普通のめん棒より生地がくっつきにくくなっています。
7.スケッパー
粉を混ぜたり生地を分割したりするときに使います。
手作りパンを焼くときに必要な道具
1.ハケ
パンを焼く前に生地に卵液や溶かしバターを塗ったりするときなどに使います。
2.クープナイフ
パンを焼く前に生地に切りこみ(クープ)をいれるときに使います。
3.霧吹き
パンを焼く前に霧吹きでパンに水分を与えると、外側はカリッと、内側はしっとりと焼き上がります。
4.オーブン
250℃以上に設定できるものを選ぶようにしましょう。
5.オーブン用ミトン・手袋
オーブンから天板などを取り出すときに使います。
6.ケーキクーラー
焼きあがったパンを冷ますときに使います。
7.パン切包丁(ブレッドナイフ)
パンの皮がカットしやすいようになっている包丁です。
パン作りの基本工程とポイントについて
工程に入る前に!下準備と計量はきちんと
まず、レシピを読みながら工程を進めていく方がほとんどだと思いますが、工程に入る前にレシピを読むことで、段取りをある程度頭にいれておくようにしましょう。
また、工程の途中で材料を計量すると、手間取ってしまったときにどんどん発酵が進んでしまい、失敗の原因になります。そのため、材料はすべて最初に準備しておくようにしましょう。
さらに、最初のうちは混ぜたりこねたりしているときに少しこぼしてしまったり、曖昧な計量を行ってしまったりすることがありますよね。しかし、たったそれだけのことでもパンがうまく膨らまなくなってしまうことがあるため、注意が必要です。
パン作りの工程の流れとポイントについて
1.下準備
材料を正確に計量します。
2.まぜる・こねる
材料をまぜ合わせ、こねます。
3.一次発酵
温度30~40℃、湿度70~80%で、生地が1.5~2倍くらいの大きさになるまで膨らませます。
4.ガス抜き・分割・ベンチタイム
ガス抜きをし、分割して丸め、10~15分程度生地をやすませます。
5.成形
作りたいパンの形に生地を整えます。
6.二次発酵
温度35~40℃で生地が1.5~2倍くらいの大きさになるまで膨らませます。
7.仕上げ
必要に応じてクープをいれたり、溶き卵をぬったり、霧吹きで水分を与えたりします。
8.焼く
オーブンに入れて焼きます。
パン生地をこねるときのポイント
日本には四季があるため、季節によって水の温度や室温が違いますよね。するとパンをこねるときの生地の温度も変わってしまいます。
パン作りのときに使うイーストは、27~36℃が最も活動的になる温度だといわれています。そのため、生地の温度が高かったり低かったりすると、発酵がうまくいかず失敗してしまうことがあるのです。
パン生地をこねるときは、以下の計算式を使って適切な温度を保つようにしましょう。
(「粉の温度」+「水の温度」+「室温」)÷3=28℃前後
粉の温度と室温はほぼ同じになるため、例えば室温が20℃くらいであれば水の温度は44℃が適温となります。
発酵、成形、焼くときのポイントと注意点
一次発酵と二次発酵の違いと注意点
まず一次発酵は、イーストが糖分や小麦粉の甘味を栄養源にして行う発酵のことをいい、生地を形成することを目的としています。イーストの働きが活発なため、生地の中の発酵ガスの粒は大きく、均一ではありません
一方の二次発酵は、生地の中の発酵ガスの大きさを均一にして、キメを整えることを目的としています。二次発酵を行うことで、キメ細かく弾力の強い生地を作ることができます。
一次発酵と二次発酵では適温が違います。また、発酵時間が長すぎても短すぎてもおいしいパンができあがらないため、注意が必要です。