いつから妊娠中の赤ちゃんは動くの?時期や感じ方と胎動を楽しむ方法
「お腹の中に赤ちゃんがいる」ということは、不思議なことや不安なことの連続ですよね。とくにはじめて妊娠された方は、自身の身体の変化に毎日驚かされていることでしょう。今回は、お腹の中にいる赤ちゃんの生命がダイレクトに感じられる瞬間の一つ、「胎動」についてのお話を詳しくご紹介していきます。
お腹の赤ちゃんが動くのはいつから?
赤ちゃんは妊娠8週ごろから動いている
では、赤ちゃんはどのくらいの時期から動きだしているのでしょうか。実はおよそ妊娠8週(3カ月)ごろからといわれています。個人差はありますが、ママの身体はつわりで倦怠感などを感じている時期ですね。子宮もこぶし大程度になり、赤ちゃんの成長に合わせてこれから徐々に大きくなっていきます。
このころの週数の赤ちゃんの身体は「胎芽」と呼ばれる卵のような状態から、手足ができて人間らしく「胎児」に成長していきます。
妊娠3カ月のエコーで動きが分かることも
このころから赤ちゃんは、ママのお腹の中で小さな身体を一生懸命動かしていますが、ママが胎動を感じられるほど大きな動きではないので「赤ちゃんが動いた」と実感するにはもう少し時間がかかります。
しかしちょうどこの3カ月ごろから、エコーでの赤ちゃんの見え方が変わってきます。今まではほんの豆粒のような見え方の赤ちゃんが、より「赤ちゃんらしい体型」となっているため身体や手足を動かしている様子がエコーで鮮明に分かるようになるのです。
ママが動きを感じるのは妊娠4~6カ月以降
ただし、初産のママより経産婦のママの方が胎動がどのようなものか経験している分、一般的に感じる時期が早いそうです。とくに初めの小さな胎動は腸内運動と似ているので、はじめてのママの場合は赤ちゃんの胎動との区別がつきにくいと思われます。
また、妊娠中も働いていたり家事に追われていたりと忙しいママも多くいらっしゃるかと思いますが、日中あまり横にならず動いていることが多いと胎動を感じにくいこともありますよ。
時期によってちがう胎動の感じ方を知ろう
妊娠中期の胎動は腸が動いている感覚
妊娠中期の胎動は、まさに赤ちゃんの動きを感じ始める時期です。このころの胎動は赤ちゃんが羊水の中を泳いでいるようなイメージで、「お腹の中に金魚がいるみたい」と表現するママもいます。
まだほんの小さな動きなので、子宮の位置であるおへその下辺りが「ポコポコ」または「キュルキュル」するような感じで、先にお伝えしたように腸の消化運動によく似ています。そのため、はじめての胎動はなかなか明確にそれと分かるのはむずかしいようです。
激しくて痛いときもある妊娠後期の胎動
このころの胎動はまさに「お腹の中で動いている」という感じをダイレクトに体感できます。赤ちゃんは四肢の筋肉が発達し、お腹を足で蹴ったり手で突っ張ったりと自由な動きをするため、服の上からでもお腹がうねうねと動く様子が見えることがあるでしょう。さらに元気な赤ちゃんですとママが痛く感じるほど激しく動くこともあるので、ママもびっくりしてしまいますね。
また、赤ちゃんがしゃっくりをしている動きも胎動を通じて分かるようになります。一定のリズムでお腹がピクン、ピクンと小さく動く様子はとてもかわいいですよ。
臨月で出産が近づくと胎動を感じにくくなる
このころの赤ちゃんはママのお腹いっぱいに大きくなり、子宮の中は狭くなってきています。これから生まれてくる準備のために、赤ちゃんの頭は自然に下に降りる形となりママの骨盤にぴったりはまるようになります。このように姿勢が安定してくることにより、中期や後期とちがい赤ちゃんはあまり激しく動かなくなるのです。
今までよく動いていた赤ちゃんがあまり動かなくなるのは、とても心配になることでしょう。しかし臨月辺りで胎動が少なくなるのは、出産のための赤ちゃんの成長としては普通のことなので、健診で元気な姿を見られるようでしたら大丈夫ですよ。