女の子の赤ちゃんはパパ似になりやすい?顔や性格と遺伝の関係性
「女の子はパパに似る」昔からよく聞く言葉です。親から子どもに容姿などの特徴が遺伝するのはよく知られていますね。果たして女の子は本当にパパ似になりやすいのでしょうか?さらに、性格も似るのか気になりませんか?今回は、遺伝の関係性なども含めた、女の子のパパ似について探っていきます。
女の子はパパ似で男の子はママ似になるの?
異性の親に似る科学的根拠はない
しかし、このことは医学的な解明や科学的な証明はされておらず、科学的根拠はありません。科学的なことより精神的な先入観で似ている部分がクローズアップされ、「やっぱり女の子はパパに似ている」と思うのではないでしょうか。
ママ似の女の子やパパ似の男の子が多いことからも分かるように、異性の親に似る赤ちゃんが特別に多いわけではないようです。また、生まれたばかりの赤ちゃんは中性的な顔立ちをしているので、女の子でもパパに似ているという印象になるのかもしれませんね。
染色体の関係で女の子はパパに似ることも
卵子はX染色体だけを持っているので、YとXの染色体のどちらかを持つ精子と受精するかによって性別が決まります。
パパが持つY染色体は遺伝子があまり含まれていないため、男の子はママから受け継いだX染色体の遺伝子が強く出る可能性が高くなります。
ママが持つ二つのX染色体の一つは働きが弱いとされています。弱いほうのX染色体を受け継いだ女の子は、パパから受け継いだX染色体の特徴が強く出て、パパに似ることが多いといわれています。
成長すると顔つきが変わることも多い
生まれたばかりの赤ちゃんのむくんだ顔を見て、ショックを受けるママもいます。しかし、数日で腫れが引き顔が変わっていくにつれ「目がパッチリになった!」と驚くことも。
ミルクをたくさん飲むようになるとほっぺたがぷくぷくになり、歩き出すとすっきりしてくるなど、身体的な成長とともに顔つきも変わっていきます。
また、顔のパーツによって成長の速度が違うとされています。例えば、目はママ似、鼻や口はパパ似の場合、目の成長過程のときはママに似ている印象でも、鼻や口の成長過程では「パパに似てきたね」と言われることもあるでしょう。
子どもの顔は遺伝と生活環境で決まる
目や鼻などは遺伝的要素が強い
多くのママが気になる目の大きさですが、一重と二重の両親からは二重の子が産まれる可能性が高くなります。これは、二重が優性で一重が劣性のためです。
しかし、ママとパパが2人とも二重でも、一重の子が産まれてくることがまれにあります。また、目に関しては短いより長いまつげ、目の色は濃いほうが優性になります。
鼻は父親の影響を受けやすいとされています。高さや鼻の形だけではなく、鼻の穴の形や鼻の幅など細かいところまで遺伝する傾向があります。ほかにも、おでこの形やえくぼも遺伝的要素が強いことが分かっています。
口周りやあごは生活環境で変わりやすい
口周りは表情の影響を受けやすく、よく笑うのと笑わないのでは口周りの筋肉のつき方が変わってきます。口周りの筋肉のつき方によって、口角が上がるなど顔の印象が違ってきます。
また、子どものあごは大人より小さく感じます。子どものころはやわらかいものを中心に食べているため、あごやあご周りの筋肉が発達していません。成長過程で硬いものを多く食べれば、あごが鍛えられしっかりしたあごになります。
よく笑う子どもの親はよく笑う傾向があり、一緒に生活していれば食生活などの生活習慣が似てくるので、親子は自然に似てくるようです。
遺伝には優性と劣性が大きく関係する
ママとパパの顔のパーツがまったく違う場合、優性遺伝を受け継ぐ可能性が高くなりますよ。
例えば、顔の中でも目の場合だと、
・二重=優性、一重=劣性
・目の色が黒=優性、青=劣性
・まつげが長い=優性、短い=劣性
鼻の場合は、
・わし鼻=優性、まっすぐな鼻=劣性
・鼻の穴が横に広い=優性、縦に広い=劣性
ほかにも、くせ毛は優性で直毛は劣性、えくぼも遺伝する確率が高い、耳たぶも大きいほうが優性など、様々あります。つむじの右巻きは優性で左巻きは劣性という、面白いものまであります。