おしるしが来てもお風呂は入れる?入浴の注意点と出産までの過ごし方
妊娠して初めて「おしるし」という言葉を聞いたママも多いのではないでしょうか。おしるしとは、出産が近いことのサインです。少量の出血をともなうため、入浴や出産までの過ごし方に少し不安を感じるかもしれません。おしるしが来た後の注意点を知って、間もなく訪れる出産に備えましょう。
おしるしの状態と気をつけることは?
出血の混じったおりものが出てくる
子宮頚管には、蓋のような役割を果たしている粘液(おりもの)が溜まっていますが、卵膜がズレることで粘液と出血が混ざって出てきます。これが「おしるし」と呼ばれるものです。
一般的にはピンク色から茶褐色の粘り気のある状態で、量はおりものシートやトイレットペーパーに少しつく程度です。多くても生理初日くらいの量でしょう。おしるしがあったら、いよいよお産が近いというサインだと思ってよいですね。
出産間近のサインだが陣痛までには個人差が
速い人ではおしるしから数時間で陣痛が始まって、その日のうちに出産に至ったということもあるようです。しかし前駆陣痛が長い人も多く、じわじわと痛みが続いて、出産はおしるしから1週間後だったという人もいます。中にはおしるし自体がなかった、というママもいるようです。
おしるしは出血をともなうため、最初に目にしたときは少し戸惑うかもしれません。しかしただちに本陣痛が来るわけではないので、焦らず落ち着いて、ママになるための心の準備をしておきたいですね。
生理用ナプキンを当てて清潔にしておこう
ナプキンを当てておけば下着が汚れる心配もありませんし、おしるしの色や量などを確認するのにも役立ちますね。妊娠中は生理がないので、生理用ナプキンを切らしてしまう人も多いと思いますが、産後に使うことも考慮して、予備に買っておくとよいですよ。
また、まれにおしるしかと思ったら大量出血になることもあります。生理2日目よりも量が多ければ異常出血の可能性があるので、心配なときは出血のあったナプキンを産院に持参してもよいでしょう。
おしるしが来たときのお風呂の入り方
長風呂や熱いお湯は控えよう
とはいえ熱いお風呂に入ったり、長湯をし過ぎたりすることはおすすめできません。お風呂に浸かると汗をかいて疲れた感じがありますよね。間もなく訪れる陣痛に備えて、体力はできるだけ残しておきたいところです。
産後1カ月ほどは、体力回復に努めることと悪露があるため、ゆっくりと湯船に浸かることはできません。出産前の残り少ない一人風呂の機会を楽しむなら、ぬるめのお湯で5~10分程度と、短めに入るようにしましょう。
水分補給をしっかりと行っておこう
脱水になると血液がドロドロになり、お腹の赤ちゃんに十分な栄養が行き渡らない可能性があります。また、ドロドロの血液は血栓の原因ともなり得るので、しっかりと水分補給を行いたいですね。
水分補給する際は、常温のミネラルウォーターを、入浴の前と後にコップ一杯ずつ飲むとよいですよ。入浴で体が熱くなると、つい冷たい水を一気に飲みたくなりますが、グッと我慢して常温で飲むようにしましょう。
転倒注意!足元には気をつけよう
特に浴槽に入るときと出るときは、一瞬とはいえ片足になるため、転倒の危険性が高くなります。手すりや壁、浴槽の淵などをしっかりと握って、滑らないように細心の注意を払って動きましょう。
また、洗い場に残った泡で滑って転倒することも考えられます。滑り止めのマットを敷くなど工夫をしたいですね。同じく脱衣所も水滴で滑りやすくなっています。念には念を入れて行動しましょう。