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保育園でも英才教育!教育に力を入れる園が増える理由と人気園を紹介

保育園でも英才教育!教育に力を入れる園が増える理由と人気園を紹介

保育園は福祉施設であり、教育機関ではありません。このことから保育園を利用している保護者は「幼稚園に通っている子どもと差がついてしまうのでは」と少なからず不安に思うかもしれません。しかし最近は保育園も独自の取り組みをするところが増えているのです。今回は、保育園における英才教育について紹介していきます。

英才教育を導入する保育園が増える理由

幼保一元化の流れによる保育園の変化のため

未就学児向けの施設には主に保育園と幼稚園がありますが、この二つの施設のデメリットを補い、メリットを生かして一体化させようというのが幼保一元化です。

保育園は厚生労働省の管轄で、児童福祉施設です。基本的には保護者が就労していることが入園条件です。

これに対して幼稚園は文部科学省の管轄。学校教育法に基づく教育機関です。保育時間は1日あたり4時間程度のところがほとんどです。

少子化の時代をふまえ「保育」と「教育」をわけるのではなく、一体化させることで利用者のニーズに沿うことを目的としています。新たな施設である「認定こども園」の設立や、幼稚園での延長保育の実施などさまざまな変革が進んでおり、保育園におけるカリキュラムの充実もその流れといえるでしょう。

共働きと小学校受験を両立させたい親の増加

子どもを持ちつつ、仕事をするワーキングマザーが増加していることで、いわゆる共働きの家庭も増えています。保護者の双方が働いている場合は、保育時間の短い幼稚園ではなく、早朝預かりや延長保育等の子育て支援が比較的充実している保育園に子どもを通わせることが一般的です。

ひと昔前であれば、親の負担が大きい小学校受験を考える家庭は圧倒的に専業主婦家庭が多く、たとえワーキングマザーであっても子どもの受験のために退職することもめずらしくありませんでした。

しかしそれも昔のはなし。今では仕事をしつつ保育園に通わせながら、小学校受験の準備をする家庭も多くなっています。現に友人ママが娘を通わせている私立小では半数近くがワーキングマザーだといいます。

保育園に求める親のニーズが変化したため

保育園に通わせていると、難しいのが習い事です。おむかえ時間が早い幼稚園の子どもは、下園後の午後の時間に習い事に通えます。しかし親の退勤時間に合わせている保育園では、下園後に習い事に通うことは現実的ではありません。帰宅すれば夕食、お風呂であっという間に一日は終わります。

また大抵の幼児向けの教室も、未就学児向けのプログラムは夕方の時間に集中しているもの。保育園に通っている子どもに習い事をさせたいと思えば、親が休みの日以外は難しいのが現実でした。

しかし保育園の強みは保育時間が長いこと。10時間以上も園で過ごしているのであれば、何かしら「保育+アルファ」の価値提供をしてもらえないのだろうか?という親が増えてきているのも、自然なことといえるでしょう。

保育園で行なう英才教育のいろいろ

あの藤井棋士も学んだ?モンテッソーリ教育

モンテッソーリ教育は、子どもが生まれついてもっている本来の能力を伸ばし、自主性が育つように周りが手助けをしていくところに特徴があります。集団で、教師が知識を教え込むタイプの教育法と対極にあるといってもよいでしょう。

イタリアの女性医師であり、教育研究家であったマリア・モンテッソーリが1907年に保育施設「こどもの家」で実践した教育法が、世界中に広まり140以上の国で今も取り組まれています。日本ではプロ棋士の最年少記録を更新した、藤井聡太さんの通った幼稚園もこの教育を取り入れていたことで話題となりました。

子どもたちが自主的に取り組む作業を「おしごと」と呼び、より本物に近い玩具である「教具」を使用し、子どもの自立と個性を伸ばしていきます。

TVでも取り上げられるヨコミネ式教育法

ヨコミネ式教育法が目指すのは、子どもが将来人間的にも、経済的にも「自立」できること。そのために必要な力として「学ぶ力」「考える力」「心の力」の三つを重視しています。

プロゴルファー横峯さくらさんの伯父でもある横峯吉文氏が、鹿児島県の保育園で30年間実践してきた教育法ヨコミネ式は、テレビで紹介されたりして日本中の注目を浴びました。現在では日本全国の多くの保育園や幼稚園が導入しています。

園児全員が逆立ちで行進したり、5歳児が本格的な登山をしたり。「すべての子どもが天才である。ダメな子なんて1人もいない」を教育理念として、過保護にして甘やかすのではなく、「子どもの本来もつ力」を引き出すためにさまざなことにチャレンジさせます。

豊かな言葉の力が身につく石井式漢字教育法

幼児期の言語教育こそが、その後の知能を決定する、という理念のもと「幼児期からの漢字教育」を提唱しているのが石井式漢字教育法です。幼児の「まねる」という特性を生かし、無理なく楽しく自ら学習する子どもを育てます。

教育学博士の石井勲氏が昭和40年代ごろから普及させてきた教育法で、現在は全国で600ほどの実践園があります。

石井式漢字教育法では、漢字は目で見る「視覚言語」であり、なんでも丸暗記してしまう幼少期にこそ身につけやすいとされています。ゲーム方式のフラッシュカードや、「漢字かな交じり文」で書かれた絵本を使い、語彙を増やしていきます。豊かな言葉の力を早い時期から育むことが、論理的思考力や表現力が身についていくと考えられています。
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