3歳児のかんしゃくがひどくて大変!原因と子どもに寄り添う対処法
一旦子どもの気持ちが高ぶると、ママでも手に負えないのが3歳児のかんしゃくです。何かよい解決法はないのでしょうか。このような悩みを持ったママのために、3歳児のかんしゃくの症状と原因について解説します。あわせて、子どもに寄り添う対処法についてご紹介します。
3歳児のかんしゃくにはどんな症状がある?
かんしゃくを起こすと泣き続ける子は多い
1~2歳ごろは特に問題もなく過ごしていた子どもが3歳ごろになると、それまでは穏やかに生活していたのに突然泣き叫ぶようになって困ったと悩んでいるママがいます。幼稚園での生活に馴染めず、家に帰ってから少しのことで泣き続けるようになったとのことです。
泣き続ける我が子を見てイライラが募るママも多いようですが、一度気持ちが高ぶってしまうと子ども自身もどうすることもできないようです。パパやママを困らせるかんしゃくですが、実は一番困っているのは当の子ども自身なのかもしれません。
物に当たったり物を投げたりする
一度かんしゃくが始まるとママはお手上げで、叱れば叱るほど激しくなるばかりです。手にしていたスプーンや近くにあったおもちゃを投げるので、ママのイライラは止まりません。
かんしゃくは一般的には2歳前後から始まり、3歳ごろピークを迎えて5歳前後になると落ち着いてくるようです。
子どもがかんしゃくを起こしているときは、困っていることをママやパパに伝えようとしているのかもしれません。自分の感情を言葉で上手に説明できない子どもにとって、コミュニケーションの一つと考えた方がよさそうです。
自傷行為を繰り返してしまうことも
お友だちと遊んでいるとき、おもちゃを取られて手を振り上げてはみたものの、握った手で自分の頭を叩き始めて驚いたというママがいます。地面や壁に頭を打ちつける子どももいるようです。
自傷行為を繰り返す我が子の姿を見るのは、ママとして何とも辛いですよね。脳の発達にも影響するのではないかと心配でたまりません。中には、自傷行為をすればママが自分に注目してくれると思っている子どももいます。
3歳ごろに激しかった自傷行為も、小学校入学前にはいつの間にかなくなっていたと教えてくれた先輩ママがいました。
3歳児がかんしゃくを起こす原因とは?
空腹や眠気などのコンディションが悪い
お昼寝の時間やおやつの時間にお出かけなどをすると、子どもの生活リズムが乱れてしまいます。生活リズムが乱れると子どもにストレスがかかり、かんしゃくを起こしやすくなるのです。
生活リズムの乱れによりコンディションが悪くなってかんしゃくを起こす場合は、原因を取り除けば収まるものです。少し遅れてでもおやつや昼寝の時間にすることで、解決できるかもしれません。もちろん、子どものコンディションを崩さない工夫も必要です。
下の子の誕生などによる赤ちゃん返り
この赤ちゃん返りも、かんしゃくの症状の一つのようです。弟や妹が生まれてママやパパの愛情がなくなったと感じることで、ストレスが溜まってしまうことから起こります。
赤ちゃん返りの仕方は、子どもによってそれぞれ違います。急に怒りっぽくなる子や、ひとりでできていた洋服の着替えなどができなくなる子もいるようです。ママや下の子を理由もなく叩いてしまうこともあります。
ママにとって赤ちゃん返りは困った行動としか感じられないでしょうが、子どもが健全に成長している証でもあるのです。
脳が未熟で感情のコントロールがきかない
人間の感情をコントロールするのは、脳の前頭前野という場所で行われています。前頭前野は進化の過程で最も遅く発達した脳で、未熟のまま生まれてくるようです。
その後言葉の発達とともに何年もかけて発達していくので、3歳の子どもであれば感情をコントロールできなくて当然でしょう。
ですから我が子がかんしゃくを起こすからといって、それまでの子育てが間違っていたわけではありません。ママやパパがすべきことは辛抱強く見守ることで、子どもを抑えつけることではないのです。
一番重要だといわれる3歳児への対処法は?
気持ちを落ち着ける「タイムアウト法」
子どもが興奮状態になったときに最も効果的な対処法は、子どもの気持ちを受け止め寄り添うことです。子どもが何に対してイライラしているのか汲み取りましょう。
理由を聞いても子どもの怒りが収まらないときには、気持ちを落ち着ける時間と場所を作ります。これが「タイムアウト法」と呼ばれる対処法です。
興奮している子どもを落ち着くための場所に移し、クールダウンすることを伝えましょう。そして気持ちが落ち着いたところで、なぜ突然怒りだしてしまったのか、自分を振り返るようにすればよいのです。