双子が発覚するのは妊娠何週目?多胎児妊娠ならではの症状や注意点も
妊娠は嬉しい出来事ですが双子を授かれば喜びが2倍ですよね。けれども嬉しい反面、特有のリスクや妊娠経過がある多胎児妊娠に不安を感じるかもしれません。今回は多胎児が発覚する時期や経過、双子ならではの症状や注意点、病院選びや費用などについてご紹介します。双子の妊娠と出産の参考になさってくださいね。
多胎児妊娠が発覚する時期と経過
一卵性を妊娠した場合は心拍確認ごろ
妊娠5週くらいにエコー検査で確認される胎嚢(たいのう)とは羊膜を含む赤ちゃんの部屋ですが、その数は胎盤の数と等しくなります。一卵性の約3/4は胎盤が一つのタイプです。
胎盤が一つのタイプは胎嚢も一つのため胎嚢の確認で双子とはわかりにくく、妊娠7週くらいに心音が二つ確認されたときにわかります。ただ、一卵性でも胎盤と羊膜が二つずつのパターンが約1/4あります。
この場合は妊娠5週くらいで胎嚢が二つ確認されて双子とわかる場合もありますよ。
二卵性の場合は胎嚢が二つになる
二卵性の双子は二つずつの卵子と精子がそれぞれ受精し子宮の中で2人の胎児が成長します。そのため遺伝子情報が異なり血液型や性別も同じではない場合があり、あまり似ていないケースもありますよ。
二卵性の胎盤と羊膜の数は基本的には二つずつなので、妊娠5週くらいで胎嚢が二つ確認できると双子とわかります。二卵性の場合は一卵性よりも早い時点で判明しやすいのです。
胎嚢が二つあれば二卵性の可能性が高いですが血液型や性別が同じであれば一卵性の場合もあるため、正確な判別にはDNA検査が必要です。
双子だとわかっても片方が消える場合も
通常は流産すると手術が必要ですがこの場合は自然に母体に吸収されるため手術は必要なく、もう一方の胎児への影響もほとんどないといわれます。悲しいことですがバニシングツインは双子の約3割に起こり、予防法はなく自然現象ともいえます。
万が一妊娠中期以降に片方の胎児が亡くなった場合で胎盤が二つある双子は、もう一方の胎児への影響はほとんどありません。しかし一卵性に多い胎盤が一つのタイプではもう一方の胎児に脳障害が起こるなどの影響があるため、慎重に経過観察されます。
双子妊娠ならではの症状や気を付けること
双子だとつわりがひどくなるケースが多い
考えられている理由の一つに「プロゲステロン」という、胎盤を作り妊娠を継続させるホルモンが多くなるからというものがあります。双子は胎盤が二つあったり一つでも2人分育てるために大きくなったりして、プロゲステロンの分泌がより多くなります。するとホルモンバランスが崩れて自律神経も乱れやすいと考えられているのです。
また、つわりは胎児を守る過程で感覚が敏感になるため起こるのではないかともいわれます。双子の場合は2人守る必要があるため、敏感さの度合いが増すという意見もありますよ。
双子を出産するときの病院選びも慎重に
双子は新生児特定集中治療室(NICU)に入るケースもあります。NICUがあったりすぐに連携が取れたりする病院をおすすめします。
妊娠中や出産で母子ともにトラブルが起こりやすいため、ママと胎児、新生児が高度な医療を受けられる地域の周産期母子医療センターを選ぶと、NICUもあり万一の場合も手厚い医療が受けられます。同じように双子のママも入院している場合も多いですよ。
ママが退院してもしばらく双子がNICUに入院する場合もあります。なるべく近い病院であれば産後の負担を軽くできますよ。
双子妊娠はリスクも。安定期でも気をつけて
双子のママは妊娠中に妊娠高血圧症候群になるリスクが高くなります。この病気では妊娠中に胎盤が剥がれて母子ともに危険な状態になる場合もありますよ。
一つの胎盤を二人の胎児が共有している一卵性の場合、胎盤からの血流がアンバランスになり胎児の発育や体にトラブルが起こるケースもあります。双子のママは安定期でも医師とよく連携を取り、無理をしないように過ごしましょうね。