赤ちゃんのスプーン練習を始めよう。根気よく練習する手順やコツ
3回食が安定し、食べることにも慣れてきたら次はスプーンの練習ですよね。「いつから始めるべき?」「どうやって練習させたらよい?」と悩むママも多いでしょう。そこで今回は、スプーンの練習を始めたいと考えているママに向け、スプーン食べの準備や練習方法のコツをご紹介します。
スプーン練習を始めるのはいつごろから?
1歳半~2歳を目安にしてみよう
食欲や食事への興味の強さには個人差がありますが、食べることに慣れてくるとだんだん「自分で食べたい」と手づかみで食べるようになってきます。1歳間近になると上下の前歯が生える子どもも多く、食べられるものも増えてきますよね。
1歳を過ぎると、次第にスプーンを使いたがる子どもが増えてきます。奥歯が生え始める子どももいるため、味を薄くした大人のご飯を食べられる子も多いでしょう。
スプーンの練習を始めるのは、このようにスプーンに興味が出てきたり大人と同じようなご飯が食べられるようなったりする1歳半~2歳ごろがよいでしょう。
スプーン練習までのおおよその流れ
まずは、ママやパパがスプーンを使って食べているところを観察させてあげましょう。可能な範囲でママやパパと一緒に食卓を囲み、子どもが「真似したいな」と思えるようになると理想的です。
次に、「自分で食べたい」と思うようになることも大切なきっかけの一つです。
ママやパパに食べさせてもらっていたご飯を、「自分で食べたい」と思うことは子どもにとって重要な発育過程です。手づかみ食べをしたり、スプーンでぐちゃぐちゃにしたりすることもありますが、子どものやる気を見守りましょう。
おおよそこのような流れを経て、3歳になるころには上手にスプーンを使えるようなってくるでしょう。
できれば手づかみ食べをマスターしておく
しかし前述のとおり、手づかみ食べをすることは、子どもに「自分で食べたい」という意欲がでてきたということで、のちのちスプーンの練習を進めていくのに役立ちます。
手づかみ食べは、食べ物の触感や温度などを学ぶだけでなく、どうやったら自分の口に入れられるかを学ぶ機会でもあります。一口で食べられる量を考えたり、食事に興味をもったりするなどメリットがたくさんあるのです。
後片付けなどの大変さはありますが、手づかみも慣れてくるとこぼす量も減ってきます。長い目で見守りましょう。
スプーン練習の準備とママたちの工夫
汚れてもよい環境作りを
テーブルの上の汚れには、シリコン製のお食事マットを使ったりラップを敷いたりして、食事が終わったらまとめて片付けられるようにすると楽です。テーブル下は新聞紙やチラシを敷くのもよいですが、カーペットなどをはがし、床をすぐに拭き取れるようにするのもおすすめです。
洋服を汚さないためには、ポケット付きのエプロンが役立ちます。袖付きのもの、シリコン製のものなどさまざまな商品が販売されていますので、使いやすいものを探してみるとよいでしょう。
使いやすいスプーンを選ぼう
スプーンに興味が出始めたころは、柄が短く赤ちゃんの手にフィットするものがおすすめです。シリコン製のスプーンは滑りにくく、小さな手でもしっかり持つことができます。
スプーンを持つことに慣れてきて、自分ですくって食べようとするようになったら、先端が曲がっているスプーンがおすすめです。先が曲がっているため、すくっただけでも口に入れやすくなっています。
すくうことに慣れてきたら、プラスチック製やステンレス製などのすくいやすい素材に変えるのもよいでしょう。何本か購入し、試してみるのもよいかもしれませんね。
赤ちゃんの食べやすいメニューを意識する
スプーンの練習に一番取り入れやすいのが、ヨーグルトです。うまくすくえなくてもスプーンに絡むため、赤ちゃんにとっては「スプーンで食べられた」という達成感につながります。
次にすくいやすいのが、とろみがあるものです。おかゆなどもスプーンに絡みやすく、ヨーグルトと同じように食べやすいためおすすめです。スープ類にとろみをつけるのもよいでしょう。
慣れてきたら豆腐などの柔らかくてすくいやすいものや、小さめに切った野菜などの固形物に挑戦していきましょう。
練習は「少しずつ根気よく」をモットーに
最初はママがサポートして流れを教えよう
まずは、スプーンを握ることから始めます。赤ちゃんにとっては上から握るほうが持ちやすいことが多いため、最初はスプーンを持つというよりは握るような形でも大丈夫です。どこを持つのか、どうやって握るのかをママが支えながら教えましょう。
次に、支えながらすくって口まで運びます。最初はこぼすことも多いですが、繰り返すことでだんだん使い方を覚えていくでしょう。
自我が強い赤ちゃんは、ママが支えることを嫌がるかもしれません。すくったスプーンを振り回すこともしばしばあります。そのため赤ちゃんだけでなく、ママも汚れても大丈夫な準備をしておくとよいでしょう。