4歳児のコミュニケーション能力!苦手なときの改善ポイントと方法
4歳になってもなかなか友だちができなかったり、うまくコミュニケーションが取れていなかったりすると心配になりますよね。周りの子どもと比べてはいけないとわかっていても、「発達に問題があるのかな?」と不安になるのが親心。今回は子どもがコミュニケーションが苦手なときの改善法をご紹介します。
平均的な4歳児の成長について知っておこう
4歳になる子どもの平均的な体の発達
【男の子(4歳0カ月~4歳6カ月)】
・身長:102.0cm
・体重:15.99kg
【男の子(4歳7カ月~4歳11カ月)】
・身長:105.1cm
・体重:16.92kg
【女の子(4歳0カ月~4歳6カ月)】
・身長:100.0cm
・体重:15.65kg
【女の子(4歳7カ月~4歳11カ月)】
・身長:104.1cm
・体重:16.65kg
体の発達を促すために大切なことは「バランスのよい食事」「適度な運動」「質のよい睡眠」です。「小柄かも」と思ったら、この三つを意識してみましょう。
心の発達が進んで言葉も広がる時期
また、この時期はいろんな言葉を吸収し使うようになります。言葉の数がぐっと増えるので、長い文章の会話ができるように。しかし、中には「どこで覚えたの!?」と耳を疑うような言葉を使うこともあります。
ママやパパが使っている言葉だけでなく、友だちが使っている言葉や好きなアニメのキャラクターやヒーローの話し方をマネするようになります。言葉の意味をわからず使っていることもあるので、よし悪しを伝えましょうね。
4歳児のコミュニケーション能力の目安
遊びの中ではルールを理解して守って遊ぶことの大切さを知ります。また、じゃんけんやかけっこなどの遊びでは勝敗を意識するようになります。そのため、勝ったときには喜び、負けたときには悔しがります。このように、勝敗に合わせて感情が揺れ動き始めるのが4歳前後といわれています。
さらに、自分の意見を押し通すだけでなく、ときには友だちの意見に合わせて妥協する姿が見られるころです。「本当は鬼ごっこがしたいけど、みんなと一緒に遊びたいからおままごとをする」など、協調性が見られるようになります。
子ども自身の性格を理解し受け入れよう
子どもには子どもの個性がある
近年、子どもの「個性を伸ばす」「個性を尊重する」という言葉がよく取りざたされるようになりました。ここでいう「個性」を単に長所という意味で捉えている大人も多いですよね。
実際、子どもと関わっていると子どもの得意なこと(=長所)より、苦手なこと(=短所)の方が目についてしまうのではないでしょうか。しかし、長所だけでなく、短所も立派な子どもの個性ですよ。
「コミュニケーションが得意な子ども、コミュニケーションが苦手な子ども」もいます。得意なことも苦手なことも含めて、それが子どもの個性なのです。
大人は子どもの個性を受け入れることが大切
確かに、コミュニケーション能力は社会でうまく生きていくためには必要な力です。ですが、できないこと、苦手なことを無理してでもできるようになるように関わっていると、「自分はダメな子どもなんだ」と子どもの自己肯定感を傷つけてしまうこともあります。
また、人は自発的な意欲によって何かを達成したときにこそ、本当の意味で成長できるのではないでしょうか。子どもの自発的な成長を促すためには、短所も子どもの個性と受け入れて接することが大切ですよ。
発達障害が心配なら医師に相談する
発達障害は主に「自閉スペクトラム症」「ADHD(注意欠如・多動症)」「学習障害」の三種類に分けることができます。このうち、コミュニケーションが苦手だったり、言葉の遅れがあったりすると自閉症スペクトラム症の疑いがあります。
しかし、発達障害は個性との線引きが難しいので、診断が出るまでは関わり方に悩んでいるママも多いです。保育園や幼稚園などで集団生活を経験しているか、していないかでも発達には差が出ます。もし、発達障害が心配なら健診時やかかりつけ医に相談してみましょう。
コミュニケーション能力を伸ばせる方法
自信がつけば積極性も身につく
積極的な性格になるためには子どもが自信がつく体験をすることです。例えば、友だちとケンカをしたときに自分の気持ちをママに伝えることができたとします。まず、ママは子どもが自分の気持ちを話せたことをしっかり褒めましょう。
そうすることで、子どもは自分の気持ちを話すことが悪いことではないとわかります。そして、ママは「次は友だちにも話してみようね」と背中を押して、子どもに自信がつくようにしましょう。