幼児期に大事なことってなに?子どもの心と体を育てるには
「幼児期の経験や習慣が大人になってからも影響する」というのは、よく耳にする話ではないでしょうか。でも実際にどんな影響があるのか、具体的にはどんなことをしたらよいのか、わからないママやパパは多いのではないでしょうか。今回は幼児期に経験した方がよい大事なことを調べてみました。
睡眠をたっぷりとって脳をイキイキさせる
早起きをして太陽の光を浴びよう
セロトニンには精神を安定させる作用があるほか、やる気を高めたり、集中力がアップしたりなどプラスの作用がたくさんあります。反対にセロトニンが不足すると、落ち込みやすくなったり、飽きっぽくなったり、怒りやすくなってしまうようです。
しっかりとセロトニンを分泌させるためには、早起きをして太陽の光をたくさん浴びることが大切です。セロトニンが活性化すると体内時計も整い、夜もぐっすりと眠ることができます。
セロトニンの合成には、食べ物からの栄養素も必要ですから、早起きをして太陽の光をたくさん浴びるとともに、バランスのよい食事も心がけてくださいね。
適度なお昼寝をしよう
子どもの年齢によって、必要な睡眠時間には違いがあります。0歳児では14~15時間、1~3歳児では12~14時間、4~6歳児では10.5~12時間ほどが適切なようです。
とはいっても、子どもが素直に寝てくれることは珍しいでしょうし、思うように睡眠がとれないときもありますよね。
そんなときはお昼寝を活用しましょう。お昼寝はだいたい2時間程度が適切なようです。ただし、夕方近くに寝てしまうと、夜眠れなくなるおそれがありますので、お出かけや遊び時間を工夫して調節するようにしましょう。
早寝をして脳を育てよう
ただし成長ホルモンは、ノンレム睡眠といわれる深い睡眠のときに多く分泌されるため、成長ホルモンをたっぷり分泌させるためには、睡眠の質が重要になります。
スムーズな入眠と深い眠りには、メラトニンというホルモンの働きが必要不可欠です。スマホやパソコンのブルーライトはメラトニンの分泌を阻害しますので、子どもの使用時間には注意しましょう。寝かしつけの時間の3時間前には使用を終えるのが理想的ですよ。
規則正しく良質な眠りを習慣づけ、脳を育て心と体も成長させていきたいですね。
正しい食生活で脳がすくすく育つ
決まった時間にしっかり食事をとろう
規則正しい食事習慣を身につけることは、子どもの体に消化吸収のリズムをつけることにつながります。食事と食事の間隔を空けると、きちんとお腹が空くため、次の食事をおいしく食べることができますね。
また、おやつを食べる時間も決めてしまうとよいでしょう。時間を決めることで、子どもは「食事」と「おやつ」の違いを学ぶことができます。
「子どもの成長は6歳までの食事で決まる」という学説があるほど、乳幼児期は食事や食生活の基礎ができる大切な時期です。パパやママと一緒に、規則正しい食事の習慣を身につけるようにしましょう。
食経験を増やして心と体の成長を促そう
そのためには、子どもと一緒に食卓を囲むことから始めるとよいでしょう。パパとママが「おいしいね」と会話しながら食事をすることで、子どもは食事=楽しいと認識し、食べる意欲が育ちます。
また、子どものために特別な料理を毎回作る必要はありません。パパとママと同じもので大丈夫です。
酸味や苦味を感じる食材は、子どもは本能的に嫌がってしまう傾向があります。けれども、味覚の発達によっていずれ食べられるようになればよいので、心配はいりません。調理の仕方や切り方を工夫して、なるべくいろんな食材を食事に取り入れていきたいですね。
食べることはマナーや交流につながる
マナーは無理矢理押しつけたりせず、優しく伝えるようにしましょう。また、幼児期の子どもは大人のやることをよく見ています。パパやママの仕草を真似ますので、お手本になるような食事の仕方をしたいですね。
子どもが食事を残さず食べたときや、お箸やスプーンを上手に使えたときは、一緒に喜んで褒めてあげてください。子どもは次も頑張ろうとやる気が出るでしょう。
マナーを学ぶことで、家族以外の人とも楽しく食事を取ることができるようになります。
運動遊びで丈夫な心と体をつくろう
体力と運動能力を育てることができる
この能力は、子どもが新しい動きを身につけるときに役立ちます。また、子どもが自分で状況を判断して事故や怪我などを防止できるほか、持久力を高めることにもつながります。
それだけでなく、体を動かすことで体力を育て、風邪などの病気にかかりにくくしたり、かかっても治りやすくしたりと、バランスのよい丈夫な体を作ることができるのです。
幼児期にこの能力を高めておくことは、幼児期以降の運動能力の基礎を作る上で重要になってきます。楽しみながらたくさん運動遊びをして、体力と運動能力を育てましょう。