子どもに怒鳴るママを卒業しよう!怒って自己嫌悪に陥らないために
子育てはうまくいかないことも多く、ストレスが溜まってつい子どもに怒鳴ってしまうこともありますね。いけないとは思いつつも、なかなか怒鳴ることを止められないママは、怒鳴ることで子どもにどんな悪影響があるのか知って、「怒鳴るママ」を卒業しましょう。
怒鳴る子育てを今すぐやめた方がよい理由
嘘をつくことを覚えてしまう可能性もある
日常的に怒鳴られて育った子どもは、ママに怒鳴られないためにどうしたらよいのか、そればかりを考えるようになっていきます。ママに褒めてもらえるようなエピソードを作るため、話を大きく盛ったり、嘘をついたりすることもあるでしょう。
嘘をついて褒められると、それが成功体験として刷り込まれ、嘘をつくことが常習化する可能性もあります。子どもからすると嘘をつくことに悪気はなく、ただママに怒鳴られないため、褒められるためにしていることなのです。
消極的で人の目ばかり気にするようになる
「怒鳴る育児」で育った子どもは、相手が怒っていないか、不快に思っていないかなど、消極的で人の目ばかり気にする性格になってしまうかもしれません。
必要以上に周りの空気を読んで我慢ばかりする性格になると、ストレスが溜まりやすくなりますね。人と関わること自体を避けたり、溜まったストレスが突然爆発したり、情緒不安定になる可能性もあります。幼児期のママとの関わりは、生涯にわたる子どもの性格の基盤になると心得ましょう。
成長した後の反抗期が激しくなることも
「いつもうるさい」「怒鳴ってばかりで自分を理解していない」と感じ、ママを避けたり、逆に怒鳴り返してきたり、時には暴力的になったりすることもあるかもしれません。
また、幼児期に怒鳴られてばかりいたせいで自己肯定感が低くなり、「自分は愛されていない」「自分には価値が無い」といったネガティブな性格になる可能性もあります。自分自身を大切にできないと、周りとうまくコミュニケーションを取れず、攻撃的になることも考えられます。
怒ってばかりのママに見直してほしいこと
パパへの不満が溜まっていないか
考えられる原因の一つとして、パパとの関係が挙げられます。一見うまくいっているようで、実はパパに不満があるというママは要注意かもしれません。もっと育児に参加してほしい、部屋を散らかさないでほしいなど、些細な不満が蓄積して心に余裕が無くなってはいませんか?
パパへの不満はパパにぶつけられればよいのですが、そもそもパパと顔を合わせる時間すらないという場合、子どもに八つ当たりしてしまうかもしれません。子どもは怒鳴られる理由が理解できないまま、ただ耐えるだけになるでしょう。
怒りの言葉が口から出そうになったときには
イライラしたとき、怒りに火がついたときほど、子どもに怒ってはいけないのです。一時の感情のまま怒鳴ってしまうと、長期的には子どもに悪影響を及ぼすことになります。まずはママが冷静になって、落ち着いてから子どもを叱りましょう。
怒りの言葉が口から出そうになったときには、以下のようなことを試してみてください。
・心の中で10秒数える
・子どもから距離を取る(別の部屋に行くなど)
・深呼吸をする
・水を飲んだりチョコレートを食べたりする
子育ての中で怒ることはたった二つでよい
しかし、ママがよかれと思って叱っていても、子どもにしてみたら「ママがまた怒鳴ってる…」という程度なのかもしれません。ちょっとしたことで怒鳴っていては、本当に叱らなければならないことが見えなくなってしまうのです。
子育ての中でママが子どもに怒ることはたった二つです。
・自分や周りの人に危険が及ぶような行為をしたとき
・周りの人に大きな迷惑をかけたとき
本気で怒るのはこの二つだけ、それ以外は決して怒鳴らず、冷静に注意する程度にして、感情を抑えることが大切です。
子どもを怒鳴ることを望んでいないママへ
もしも怒鳴ってしまった後はフォローが大切
もちろん怒鳴らない育児の方がよいですが、もしも怒鳴ってしまったら、そのままにするのではなく、後でしっかりとフォローすることが大切ですよ。「さっきはごめんね」「ママ、すごく怒って嫌なこと言ったけど、あなたのことを嫌いになったりはしないよ」と、素直な気持ちを伝えましょう。
子どもはきっとママの気持ちを理解してくれますよ。「一緒に頑張ろうね」というスタンスを忘れずに、子どもにたっぷりの愛情を持って接しましょう。