黄昏泣きで赤ちゃんが泣き止まない!原因や対処法、注意点を紹介
赤ちゃんが夜中に泣き続ける夜泣きはよく知られていますが、赤ちゃんがよく泣く時間帯は夜中だけではなく、「黄昏泣き」という、日が沈む頃にもおきることが多いようです。あまり耳にしたことがないので、夕方突然泣き続ける我が子にオロオロしてしまうママも。ここでは、黄昏泣きがおこる原因や対策などをご紹介します。
泣き止まない黄昏泣きの原因は何?
そもそも黄昏泣きとは何なのかおさらい
これは日本だけではなく、世界中の赤ちゃんに共通しておこる現象で、医学的な原因ははっきりしていないようです。
おむつが濡れている、お腹が空いている、眠いなど考えられる原因がどれも当てはまらないのに泣き続ける場合は、黄昏泣きかもしれません。何をしても泣き止まず、個人差もありますが30分くらいかそれ以上泣き続ける子が多いようです。
一方でまったくこの時期を経験しない子もいるので、我が子にこの時期がないからといって心配する必要はありません。
まずは赤ちゃんに不快がないかチェック
1.おむつが濡れている
2.お腹が空いている
3.ゲップが出ていない
縦に抱っこして、やさしく背中をトントンしてあげましょう。
4.うんちやガスが溜まっている
お腹を「の」の字にさすり、排便やガスを出すのを助けてあげましょう。
5.暑かったり寒かったりする
背中に汗をかいていたら1枚脱がせてあげましょう。
6.痛いところや痒いところがある
服を脱がせて全体をチェックしましょう。
7.熱がある
8.眠い
黄昏泣きの原因には様々な説がある
1.日中の疲れが夕方に出る
まだ体力のない赤ちゃんは、日中たくさん遊んだ疲れが夕方ごろに出ます。その疲れが原因でおこるという説です。
2.暗くなる不安感、寂しさ
夕方は薄暗い雰囲気で不安になり、しかもママが夕飯を作るためにそばにいてあげられず、寂しくて泣いてしまうという説です。
3.神経の切り替えがうまくできない
日中は交換神経という神経が働いて活発に過ごすことができ、副交感神経に切り替わるとリラックスして眠ることができます。この切り替えが夕方ごろにおきるため、それがうまくできずに泣いてしまうという説です。
泣き止まない黄昏泣きの対処法は?
外に出て気分転換をする
また、ママも泣き続けられるとイライラしてしまって自分を責めてしまうこともありますよね。確実な対処法はなくても、赤ちゃんの不安を少しでも取り除いてあげることが大切です。
家で抱っこしているだけでは変化がなく、赤ちゃんの注意を引き付けることが難しいので、思い切って外へ出てみましょう。
外の風に当たると気持ちよくなり、家にはない音が聞こえてくるので赤ちゃんもママも気分転換になります。また、車で出かけると振動で寝てしまう赤ちゃんもいるようですよ。
短時間ならテレビを見せるのも効果あり
1.短時間にする
泣いている間ずっとテレビを見せ続けることはおすすめできません。他の方法も併用しながら対処しましょう。
2.正面から、ある程度距離を離す
横や目の前は避け、なるべく距離をとって正面の位置にバウンサーなどに座らせて見せてあげましょう。
3.ママも一緒に見て話しかけながら
ママも一緒に見ながら話しかけてあげると、赤ちゃんもママとお話できるのが嬉しいですし、言語の発達にもよいとされています。
泣き止ますことよりどう過ごすかを意識する
もしどの対処法もうまくいかないで悩んでいるママには、考え方を変えて、泣き止ませるよりも、どう過ごすかを考えてみるのはいかがでしょうか。
例えば、泣き始める前に夕飯の支度は終わらせておいて、泣き始めたら赤ちゃんを抱っこして、自分の好きなドラマを見るルールにしてみましょう。すると、憂鬱だった時間が少しでも楽しい時間に変わるかもしれません。ママが心にゆとりを持つことが大切です。
赤ちゃんが泣き止まないときに注意すること
足の付け根が膨らんでいないか
病気の一つに「小児鼠経(そけい)ヘルニア」があります。ももの付け根に腸管や卵巣が飛び出して膨らんでくる病気で、20人に1人といわれるくらい多く見られる病気です。大人でいう「脱腸」と同じです。激しい痛みをともなうため、激しく泣き叫ぶ赤ちゃんが多いようです。
押すと膨らみが戻るようであっても、一度早めに受診しましょう。もし、押しても戻らない、赤く腫れて硬くなっているなどの場合は、すぐに医師の緊急処置が必要になるので注意してください。