臨月で健診後に出血があって不安。おしるしと内診出血の違い
臨月で健診を受けると、その後に出血することがあります。内診による出血なのかおしるしなのか、その見分け方に悩みますよね。そこで今回は、おしるしの特徴や出血があったときに注意したいポイント、おしるしがあったときの対処法などについてお話しします。おしるしについてよく知り、心配し過ぎないようにしましょう。
陣痛の予兆ともいわれるおしるしとは
ママが気になるおしるしは陣痛兆候のサイン
この血液と、子宮頚管にある粘液が混ざって出てくるのが「おしるし」と呼ばれるものです。子宮や子宮口の変化によって起こるおしるしは、陣痛が来る前のサインでもあります。中にはおしるしがないママもいますが、多くのママがおしるしを経験しています。
妊娠中は異常出血に敏感になっていると思いますが、おしるしは異常出血ではなく陣痛兆候のサインです。あらかじめ、おしるしの意味を理解していれば、突然の出血にも慌てずに対処できますね。
個人差も大きいおしるしの色や量
おしるしの色や量は個人差が大きく、そもそもおしるし自体がなかったというママもいます。一般的には茶褐色からピンク色で、少し粘り気があるのが特徴です。少量で色が薄いと、見逃してしまうこともあるでしょう。
少ない場合は、下着に少しつくか、ティッシュで拭いたときにつく程度の量です。出産前はおりものの量も増えるため、粘液で血の色が薄まって気づきにくいかもしれません。多い人になると、生理1日目くらいの出血があるでしょう。それ以上の出血があるときは異常出血の可能性もあるので、臨月に入ったら出血量に注意が必要です。
健診後の内診出血とは見分けがつきにくい
内診による出血とおしるしは「少量の出血」という共通点があるため、見分けがつきにくいかもしれません。おしるしは子宮頚管で蓋のような役割をしていた粘液と混ざって出てくるので、粘り気があるのが特徴です。そのため、さらりとした出血であれば内診出血の可能性が高いでしょう。
また、内診の直後に少量の出血が見られたら、内診出血と考えてよいかもしれません。内診によって大量に出血することは少ないので、出血量が多いときはおしるしの可能性があります。
出血があったときに注意してほしいポイント
気をつけてほしいおしるしと破水の違い
破水とは、卵膜が破れて羊水が外に流れ出すことをいいます。大量に出れば破水と分かりますが、「高位破水」といって子宮口から離れた位置の卵膜が破れると、少量ずつしか破水しないため、そこに血液が混ざるとおしるしとの違いが分かりにくくなります。
高位破水の場合は、少量ずつ繰り返し出るというのが特徴です。さらりとした透明な液体が断続的に出る場合は、破水の可能性があるためすぐに産院に連絡をしましょう。
生理2日目ほどの出血は異常出血の可能性も
〈妊娠後期の大量出血の主な原因〉
・前置胎盤(ぜんちたいばん)…胎盤が子宮口を塞いでしまう位置にあること。出産にともなう子宮口の広がりによって胎盤が剥がれ、大出血を引き起こす可能性が高い。
・常位胎盤早期剝離(じょういたいばんそうきはくり)…通常、胎盤は赤ちゃんが産まれた後で子宮から剥がれ出るが、赤ちゃんがお腹にいる状態で剥離してしまうと大出血することも。
おしるしとの違いは出血量です。ナプキンから溢れるほどの出血があれば、異常出血を疑い早急に産院へ連絡しましょう。
痛みなどがあれば迷わずに産院へ相談する
妊娠37週を過ぎて、少量の出血であればおしるしの可能性が高いですが、激しい腹痛をともなうなど不安を感じたら、我慢せず産院へ相談してみた方がよいですよ。特に妊娠後期のお腹の張りには注意が必要です。
出血と同時に、赤ちゃんの胎動が少なくなってきているなど、普段と違う様子があれば、ためらうことなくかかりつけの産院を受診してくださいね。その際は、出血の色や量などをよく覚えて医師に伝えましょう。心配なときは出血のあったナプキンを持って行くのもありですよ。