繰り返す赤ちゃん返りはいつまで続く?対応方法やほかの原因の可能性
2人目の妊娠出産によって、上の子が赤ちゃん返りをすることはよくあります。赤ちゃん返りは一時的なものだと分かっていても、下の子のお世話に追われて上の子にちゃんと対応できていないのではないかと心配になるママも多いですね。赤ちゃん返りの時期や対処法とともに、ほかの原因の可能性も考えてみましょう。
赤ちゃん返りが始まる時期と年齢
妊娠中から始まることも珍しくない
妊娠中のママは、これまでのように上の子を抱っこしたり、一緒に走り回って遊んだりすることができなくなりますよね。「お腹に赤ちゃんがいるから」ということはなんとなく分かっていても、ママが自分優先で動いてくれないことにストレスを感じるかもしれません。
だんだん大きくなっていくママのお腹を見て、「かわいいね」「楽しみだね」と言ってくれることもあれば、「赤ちゃんなんていらない!」と言うなど、その日そのときによって気持ちが変化することもあります。得体の知れない不安感に、上の子自身も葛藤しているのでしょう。
寂しさを隠して頑張っているケースもある
しかし上の子に見られる変化は、困った赤ちゃん返りだけではないことがあります。ママを気遣うような言動があったり、自分ひとりでやってみようとする姿が見られたりと、寂しさを隠して頑張っているケースもあるのです。
赤ちゃんにママの愛情が奪われてしまうかもしれないという不安と、お兄さん・お姉さんになるんだという責任感が入り混じって、不安定になることもあるでしょう。ママは、上の子が無理して頑張っている姿を見逃さず、しっかりとフォローしてくださいね。
年齢も期間もまちまち
また、赤ちゃん返りをする期間も個人差が大きく出ます。数週間で落ち着く場合もあれば、1年以上モヤモヤした状態が続くこともあるかもしれません。
中にはまったく赤ちゃん返りをしなかった、という子どももいるようです。最初は赤ちゃんに興味がなさそうだったのに、下の子が1歳を過ぎて動きだしてから急に上の子が赤ちゃん返りをした、という先輩ママの話もあります。赤ちゃん返りは年齢も期間も行動パターンも「まちまち」であるといえるでしょう。
赤ちゃん返りを繰り返すときの対応と心掛け
意識して褒めたり不安を取り除いたりする
「もっとぼく(わたし)を見て!かまって!」という気持ちが、赤ちゃん返りとして現れているのです。赤ちゃんのお世話でママが自分の存在を忘れてしまわないかと不安になっているので、意識して上の子を褒めたり不安を取り除くような声掛けをしたりしましょう。
上の子の行動をよく見て、気に掛けることが大切です。ひとりでできていることや手伝ってくれたことなどに対して「さすが!すごいね!」「ありがとう!とっても助かるよ!」と声を掛ければ、「ママは自分を見ていてくれる」と安心するでしょう。
信頼関係を築く大事な時期だと心得よう
上の子が赤ちゃん返りでママを困らせようとしているのは、「どんなことをしてもママは自分を見捨てない」という確信があるからです。ママがそのわがままを受け入れることで、信頼関係はより深まっていくでしょう。
赤ちゃん返りは上の子にとって乗り越えなければならない時期ですが、ママにとっても試練のときであるといえるかもしれません。
ママがネガティブな気持ちにならないように
上の子にきつく言い過ぎてしまったり、「かわいくない」と感じてしまったりするママはたくさんいます。「上の子かわいくない症候群」という言葉があるくらい、よくあることなのです。
ママは「こんな風に思ってしまうなんて私は母親失格だ…」と自分を責めてしまうかもしれませんが、ママがネガティブな気持ちになると、子どもたちは敏感に察知してさらに困った行動をとるという悪循環になる可能性があります。肩の力を抜いて「しょうがない!」と思うことも大切ですよ。
赤ちゃん返りではない可能性も考えよう
日々の生活でストレスを感じることもある
しかしそれ以外にも、子どもにとって生活の中でストレスを感じるような環境の変化はないでしょうか。例えば幼稚園や保育園に入園した、クラス替えがあった、習い事の発表会があるなど、子どもにとってストレスとなる出来事が考えられます。
また、下の子の妊娠出産で里帰りしていたり、家が引っ越すことになったりと、家庭での環境変化から何かストレスを感じているかもしれません。無理に聞き出すのではなく、日々子どもと接する中で微妙な変化を感じ取れるとよいですね。