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1歳児はコミュニケーションがとれない?その原因とママのかかわり方

1歳児はコミュニケーションがとれない?その原因とママのかかわり方

1歳になると口から言葉が出てきて、ママの言っていることを理解する子もいます。しかし、まだまだ成長の途中ですので言いたいことが言えずにかんしゃくを起こすこともあります。ここでは1歳児のコミュニケーションの特徴を知り、起こりやすいトラブルとその対処法を考えてみます。

1歳児のコミュニケーションの特徴

「ワンワン」などの言葉を話すように

「あーあー」という喃語を口にしていた0歳のころから成長し、1歳になると「ママ」「パパ」という一語文を話し始めます。一語文と喃語の違いは、意味のある言葉かどうかです。

そして「ママ」や「ワンワン」「ブーブー」という発音しやすく、同じ音が繰り返されていることが多いのが1歳児の最初の話し言葉の特徴です。普段の生活でよく見かけ、ママが繰り返し使う言葉から覚えていくようですね。でも見分ける力はまだ未熟で、猫を見ても「ワンワン」と言ったり、パパを見ながら「ママ」と言ったりもします。

言葉の発達には個人差があり、1歳でも言葉が出ない子もいます。2歳になれば出たり、出始めたら急激にうまくなったりする子もいますから、今言葉が出ないからと心配しなくても大丈夫ですよ。

わかっていてもなかなか言葉にできない

言葉の発達は、「言う能力」よりも「わかる能力」の方が先に発達するといわれています。自分ではまだ「ないない」と言えなくても、ママの「ないないしてね」という言葉を理解してお片付けできる子は、「わかる能力」が先行しているからでしょう。

口の周りや舌の筋肉がまだ未発達であることも、「言う能力」がゆっくり発達する一因です。自分が出したい音を口から出すことは、1歳児にとって簡単ではないのです。

わかっていてもなかなか言葉にできないのが1歳児だといえます。ママは「まだ話せないから」と思って子どもに話しかけないのではなく、積極的に話しかけて子どもの「わかる能力」を育てれば、「言う能力」も自然に育っていくでしょう。

1歳後期は言葉の理解がすすみ自己主張も

1歳後期になると言語能力の発達スピードが増し、しゃべる言葉がどんどん増えます。寝ている犬を見て「ワンワン ねんね」と言うなど、2つの言葉を並べて文章を作れるようにもなります。

また、ママが「かばんを取ってきて」とお願いするとかばんを持ってきてくれたり、「ここで待ってて」と言うと待っていたり、言葉を理解し、行動に移せるようにもなってきます。

そして、自分のやりたいことや欲しい物をねだるなど、自己主張をするようにもなります。「まんま 食べよ」とご飯をねだったり、「これ ぼくの」とおもちゃを取り返そうとしたりもします。もうすぐ2歳児でイヤイヤ期が目の前ですし、徐々に自我の芽が育ち始めているのを感じますね。

コミュニケーションがとれないときは?

言葉でうまく対話できずにトラブル

前述したように、子どもの言語能力は「言う能力」より「わかる能力」が先に発達します。子どもは人に言われたことが理解できても、うまく自分の気持ちを言葉にして言い返せません。そこに芽生えてきた自我が加わって、トラブルになることもあります。

たとえば「ないないしてね」とママが言うと、子どもは「片付けなくてはいけない」とわかってはいても「このブロックを完成せてから片付ける」という自分の考えがあるときに「完成してから片付ける」とはまだうまく言えません。そのため「いや」とだけ答えます。

ママは子どもの表面的な言葉だけをとらえるのではなく、「どうしていやなの?」と詳しい気持ちを探って、本当に言いたいことを引き出してあげたいですね。

早口で難しい大人言葉を理解していない

おしゃべりできるようになっても、子どもの理解力はまだ低いです。大人と同じように早口でしゃべったり、長文をしゃべったりすると混乱してしまいます。

子どもは大人の言ったことの中から、自分がわらわかる単語をピックアップして、想像しながら理解している場合もあります。「明日おばあちゃんのところに持っていくクッキーを焼こうね」と言われて、「おばあちゃん」「クッキー」だけを拾って、「おばあちゃんがクッキーを持ってきてくれる」と思い込んでいることもあります。

大人でも自分の知らない専門用語がたくさん出てくる文章は理解できませんよね。子どもにとっては大人の会話がそれくらい難しいのだと思えば、子どもの気持ちがわかる気がしますよね。

ゆっくりと簡単な言葉で話しかけるように

子どもに理解させたいことは、ゆっくりとわかりやすい言葉で伝えましょう。上にあった文も、「クッキーを作ろう」「おばあちゃんにあげよう」と短文に分けて、子どもが知っている単語に言い換えるとよいですね。

1歳児は、理解しているようで理解していないことが多いです。ママが「これは痛いから触ったらだめよ」と言って、そのときは理解したような顔をしていたのに、翌日にはまた触ろうとします。

今日「だめ」と言ったことが、明日も明後日もずっと「だめ」だという時間的な解釈ができないのですね。「お兄ちゃんが学校に行っている間」というような時間のとらえ方ができるようになるのも、まだ先のことです。

子どもの理解できる範囲で、うまく言葉を選んで話しかけることが大切なのですね。

ママに心がけてほしいコミュニケーション

簡単な二文語や繰り返しのある擬音語を活用

1歳後半になると「ワンワン きた」「まんま あーん」というように二文語で話すことが増えますので、ママも同じように「ワンワンがきたよ」「まんまをあーんしようね」というように話せば、子どもは理解しやすいでしょう。

擬態語や擬音語もうまく使ってみましょう。手をよく洗うときは「手をごしごし洗おう」、寝転ぶときは「ごろんと寝よう」、座るときは「ぺったんとお尻をつけて座ろう」と言ってみます。「洗う」「寝る」「座る」と言うだけでなく、「ごしごし」「ごろん」「ぺったん」という擬音語や擬態語をつけると、子どもはスムーズに意味をのみこみますよ。

擬音語、擬態語は音がおもしろかったり、リズムがよかったりするので覚えやすいのでしょう。積極的に使ってみましょうね。
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