子どもの聞かないふりへの対策は?子どもなりの理由や別の要因を解析
ママが話しかけても振り向かない、声はじゅうぶん聞こえているはずだから「もしかして、聞かないふり?」と思うことありますよね。ここでは子どもが聞かないふりする理由を知り、どうすれば子どもが聞かないふりしなくなるのか、親の接し方も含めて対策を考えてみます。
子どもが聞かないふりをする理由とは?
今していることに夢中で中断したくない
特に子どもが聞きたくないのは「片づけなさい」など、やっていることを完全に終了しなくてはいけない場合です。子どもはまだ自己中心的な考えをしていて、「やりたいことを中断してまでしなくてはいけないことはない」と思っています。
園ではしないのに、ママに対してだけ聞かないふりする子もいますね。「ママは私の気持ちを分かってくれるだろう」という甘えの感情がでて、聞かないふりすることもあります。
自我が芽生えて「言いなり」になりたくない
「水たまりが多いから長靴を履こうね」といっても、子どもは聞かないふりをして、自分のお気に入りの運動靴を履き始めることもあります。「濡れたらかわいそうだから」というママの思いを感じ取るまで子どもの思考は成長しておらず、「自分のやりたいこと」を優先してしまうのです。
でもこれはとても大切な成長の一段階です。子どもは自我を出すことを知ったばかり、今から自我をうまくコントロールする方法を学んでいくのですね。
そもそもいわれていることを理解できない
声をかけて、子どもがママの方を向いたにも関わらず、またおもちゃの方を向いて遊び始めてしまった場合、子どもはママのいったことがわかっていない可能性があります。「ママがなにかいったけど、どうしてよいのかわからない」と思って、また自分のやりたいことを始めてしまうのです。
一般的に男の子は言語能力の発達が遅いといわれていますね。もちろん、女の子でもみんながお喋りが得意だとは限りません。子どもの理解力に合わせて、わかりやすい言葉を選んで説明することが大切になりますね。
パパやママが原因だったりそのほかの要因も
パパやママが子どもの話を聞いていない
パパとママは子どもが話しかけたときに聞かないふりをしていませんか?テレビに夢中になって「うん、うん」と生返事を返したり、「忙しいから」といって子どもの話を後回しにしたり。
ママにとっては日常のちょっとしたことでも、子どもにとっては印象的なこともあります。ママがたった1度しかしていないことを、子どもが覚えて真似することもありますよね。子どもは真似しながら成長していきますので、子どもの行動が気になったときは、まずは自分の行動を思い起こしてみてくださいね。
毎日パパやママが叱ってばかりいる
叱り過ぎると、子どもが「叱られ慣れ」する心配もあります。「ダメっていってるでしょ」とママが毎日何度もいっていると、「またダメといってるな」くらいで、それほど気にならなくなるのです。ママの声が、意味ある言葉でなく、ただの音に近くなってしまうのです。
ママが気持ちを込めていっているのに、これでは子どもに気持ちが伝わりませんね。叱る意味がありませんし、園などでママ以外の人から注意されても、聞けない子になってしまっては困りますね。
耳に原因があり聞こえにくくなることも
耳垢は人によって出る量が違うので、ママがあまり耳垢がたまらないと、子どももそれほど耳垢はたまっていないと思うでしょう。でも耳垢のたまり方は人それぞれなので、子どもが聞かないふりしていると思ったら、まず耳の中をチェックしましょう。
中耳炎で聞こえにくくなることもあります。子どもは耳と鼻をつないでいる管が短いので、風邪をひくと中耳炎になりやすいです。膿が大量に中耳にたまると痛いので中耳炎に気づきますが、痛くない程度に膿が溜まっていることも多いです。この場合自然に治りますが、音は聞こえにくいので、聞かないふりに見えることもあるでしょう。