子どもの野菜嫌いの原因はなに?野菜嫌い克服のための工夫も紹介
子どもに栄養を摂ってほしいと思っても、野菜が嫌いで食べてくれないと困ってしまいますよね。また一生懸命作った料理を食べてくれなければ、残念な気持ちにもなってしまいます。どうして野菜が嫌いになってしまったのでしょうか?野菜嫌いの子どもが、つい食べてしまう工夫などをお伝えします。
子どもが野菜を食べない理由は?
本能的に酸味や苦みのある野菜を避ける
確かに酸味のあるトマトや苦みのあるピーマンが苦手な子どもは多いですよね。野菜を口に入れたとたんに吐き出してしまう子は、これが野菜嫌いの原因なのかもしれません。
苦手な野菜でも繰り返し食べてみることが、野菜嫌いを克服するコツです。酸っぱく感じたり苦く感じたりしても、安全だとわかればおいしく食べることができるでしょう。
苦手な野菜が食べられるように、優しく子どもを励ましてくださいね。
怒られたりしたトラウマが原因になることも
子どもは嫌な思い出があると、その食べ物自体を「嫌い」と拒否してしまうことがあります。ママに怒られたという経験もその一つです。
また、固い野菜が喉に詰まりそうになったとか、野菜を食べたときにお腹が痛くなったというエピソードも悪い印象として残ります。
野菜を見るとそのときのことが思い出され、拒否反応を起こしてしまうというわけです。野菜自体が食べられないのではありません。
今までの嫌な思い出が野菜と重なってしまい、野菜嫌いを引き起こしているのです。
固さや食感などで食べにくい場合もある
大人にとってはちょうどよい硬さでも、小さい子どもにとってはゴツゴツして固すぎると感じてしまうことがあります。子どもは噛む力が、まだ弱いのでやわらかめに調理することが大切です。
また子どもは口が小さいので大きい野菜は口に入れにくいですし、たとえ口に入ったとしても噛むことが難しいでしょう。食べるときに感じるストレスが、野菜嫌いの原因になってしまうことがありますよ。
そのため野菜はやわらかめに茹でたり、小さめにカットしたりするように心がけましょう。快適に食べることができれば、野菜嫌いがなおるかもしれませんよ。
子どもの野菜嫌いを克服させる工夫3選
家庭菜園を始めてみよう
食卓に並ぶ野菜がどうやって育っているのか知るために、家庭菜園を始めてみてはいかがでしょうか?毎日お水をあげて野菜の成長を観察できれば、野菜への興味が出てくると思います。
野菜が育つにつれて、子どもが「どんな味かな?」「もう食べていい?」などといって、野菜を食べるのが楽しみになるでしょう。家庭菜園で育てた野菜は採れたてで新鮮ですし、愛情がこもっているのでおいしく感じると思いますよ。
野菜が育って行く過程を見れば、野菜への愛着が湧いて野菜嫌いが克服できるでしょう。
ママやパパがおいしそうに食べるのを見せる
家族で楽しく食卓を囲めば気分も楽しくなります。たとえば野菜サラダを作って、ミニトマトにかわいい動物などのピックを刺しておき、「ママはうさぎさんのトマトを食べよう!おいしい!」などのオーバーリアクションをしてみましょう。
初めは不安そうな子どもも、パパやママが美味しそうに食べていれば「この食べ物は安全なんだ」とわかってくれるはずです。子どもが野菜を食べ始めたら、しっかり褒めてくださいね。
野菜はとにかく細かく刻んで料理にいれる
ピーマンは細かく刻んで料理に入れてみるのも一つの方法です。肉団子やハンバーグなど、子どもが大好きなメニューに加えるのがおすすめですよ。
初めは少量の野菜で試してくださいね。子どもは臭いで、野菜が入っていることに気付くことがあります。
もし気づかず食べることができれば、「中にピーマンが入っていたんだよ」と種明かしをして、食べられたことをしっかりと褒めてください。
抱きしめたり背中をやさしくさすったりしながら、「すごいね!ピーマンが食べられたね」と声をかけましょう。
野菜嫌いを克服するためにNGなこと
無理やり食べさせてしまうこと
そのため無理やり嫌がる野菜を食べさせてしまうのはよくありません。どうしても嫌がる子どもに「食べなきゃだめだよ!」といって、無理やり野菜を食べさせるのはやめましょう。
無理やり食べさせると、余計に野菜嫌いになってしまう可能性もあります。野菜を見ると、無理やり食べさせられた嫌なことを思い出すようになっては逆効果ですね。食事自体がつらいものだと感じてしまうことは避けたいものです。
「すぐに野菜嫌いが克服できなくても、そのうちに野菜が好きになるかもしれない」と前向きに考えましょう。