聞き上手ママは共感上手?子どもの成長を促す聞き上手になろう
普段、子どもの話をじっくりと聞きたいと思っていても、忙しくてなかなか聞いてあげられない自分にジレンマを感じているママがいるかもしれません。そこで今回は、聞き上手の定義とママが聞き上手になるメリット、聞き上手なママになるための心がけなどについてお話しします。
今知っておきたい聞き上手の定義について
聞き上手とは心から聞く姿勢を持つ人のこと
聞き上手とは、話している人の気持ちに寄り添いながら話をじっくりと聞き、まるで自分自身のことのように共感しながら聞くことができる人のことを指します。
話している人にしてみると、自分が話していることを心から聞く姿勢を持ってくれているので、躊躇せずに気持ちよく話をすることができます。また、第三者に耳を傾けてもらうことにより、話している人は自分の考えを頭の中で文章にしながら客観的に考えることができます。
話を聞いている人が必ずしも何かアドバイスをする必要はないのです。親身になって相手の話を聞くだけで、相手は気持ちがすっきりとすることもありますよ。
聞き上手な人のコミュニケーション方法
ある説によると、聞き上手な人は会話全体の70%は相手の話に耳を傾け、残りの30%で自分から話しているといわれています。もし身の周りに聞き上手な人がいるようであれば、その人が話を聞く割合と話をする割合をじっくりと観察してみましょう。
話を聞くときは、相手の話している内容をすでに知っているときや違和感を覚えたときでも、話を否定せず最後まで耳を傾けることが大切です。
真の聞き上手ほど共感力が高い
よくメディアなどで聞き上手になるための方法として、相手が一通り話し終わったら、相手の話を再度違う言葉を使って言い直して「つまり◯◯ですよね?」と問いかけるのが効果的といわれることもあります。
しかしそれでは話が広がることもないですし、内容も盛り上がりません。一部の専門家によると、真の聞き上手とは、相手の話を聞き共感しながら時折適切な質問をして、相手が自分の話の中から新たな気づきを得たり、新発見をしたりできる人のことを指すとしています。
ママ自身の共感能力を高めて、真の聞き上手になりたいものですね。
ママが聞き上手になるメリットとは?
子どもが自己肯定感を持つことができる
ママが家事をしていると、子どもがそばに来て「ママ聞いて」と話しかけてくることもありますよね。しかしママは目の前の家事を済ませることに気持ちが集中して、なかなか子どもの話を聞くことが難しいかもしれません。
しかしできれば子どもの話を聞くように心がけましょう。「ママは私の話をちゃんと聞いてくれる」と子どもが感じることができれば、子どもはママへの信頼感が増し、安心することができます。話を聞くときは、子どもの話を否定したり、中断してアドバイスをしたりしないようにしたいですね。
相槌を打ちながら聞くだけで、子どもは「自分は大切に思われている」と感じ、自己肯定感を持つことができます。
子どもの会話力が伸びる
子どもの会話力を伸ばすためには、ママが聞き上手になることも大切です。家庭内で、子どもが少しでも話をしやすい環境を整えるようにしたいですね。
子どもが話していると、ママは話の先を読んで「だからこう言いたいのでしょ?」と先回りをすることもあるかもしれません。しかしそれでは子どもが自分で話を組み立てる機会が減ってしまいます。
子どもが話しているときに「それでどうしたの?」「そのときどんな風に感じた?」というように問いかけ、子どもが自分の言葉で表現する機会を増やすようにしたいですね。
感情をしっかり表現できる子どもになる
しかしそれをしてしまうと、子どもが途中で話をやめてしまうかもしれません。「ママに話しても最後まで聞いてくれない」「話してもママに注意されるだけ」と子どもが感じると、次第に自分から口を開かなくなることもあります。何かあっても話さずに、自分の殻に閉じこもる子どもになる危険性があります。
普段から子どもの話をよく聞き、可能な範囲で子どもの希望を叶えるように心がけていると、子どもとの絆が深まり、どんなときも自分の感情をしっかりと表現できる子どもになることでしょう。
聞き上手ママになるための心がけ
子どもの話はしっかり最後まで聞く
途中で、「どうしてそんなことをしたの!」というように叱ったり、「話している意味がわからない」と理解する姿勢を示さなかったりすると、子どもは委縮して話さなくなります。
ママの質問に答えようとするあまり、話のその先を忘れてしまうこともあります。そうすると、子どもとしては「ママに話したいことがあったのにわからなくなった」と、不満を抱えたまま会話を終えることになるかもしれません。
子ども自身が「最後まで話せた」という達成感を感じられるまで、耳を傾けるようにしたいですね。