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新生児にキスするのは危険!感染してしまうものと予防法をご紹介

新生児にキスするのは危険!感染してしまうものと予防法をご紹介

新生児の小さな鼻や口、柔らかそうなほっぺを見ていると思わずキスしたくなることがありますよね。けれど、キスをするのは待ってください。実は、新生児へのキスはさまざまな病気のリスクを高める危険な行為です。今回は新生児にキスをすると感染してしまう菌やウイルスの種類から、感染を防ぐ方法までご紹介します。

新生児にキスして感染するもの「虫歯菌」

虫歯菌と呼ばれるミュータンス菌とは

赤ちゃんにキスすると感染する菌といえば、もっとも有名なのが「虫歯菌」と呼ばれるミュータンス菌です。ミュータンス菌は虫歯の原因菌の一つで、虫歯になったことがある人のおよそ9割が持っているといわれています。

糖分を栄養に歯垢を作ったり酸を作ったりすることで歯を溶かしてしまうミュータンス菌ですが、実は、産まれたばかりの赤ちゃんの口の中には存在していません。そのため、小さな子どもが虫歯になった場合は身近な人から感染したということになります。

ミュータンス菌は唾液で感染する菌ですので、キスによってうつってしまいます。キス以外にも、おはしやスプーンの共用、大人がかみ砕いた食品を与えることで感染することもありますよ。

一度感染してしまうと完全に除去することは難しいので、キスはもちろん食器を共用することも避けて感染を予防してくださいね。

また、ミュータンス菌に感染していても菌の数が少なければ虫歯は発生しません。つまり、虫歯がなくても口の中にミュータンス菌がいることもあるということですので、虫歯がなくても感染予防をしてくださいね。

乳歯が虫歯になると永久歯にも影響が

赤ちゃんに生える乳歯は、5歳ごろになると抜けて永久歯に生え変わりますので「どうせ生え変わるのだから乳歯は虫歯になってもよい」という方もいます。しかし、乳歯が虫歯になると永久歯に影響が出ることがあるのです。

乳歯は永久歯に比べて歯の表面をおおっている「エナメル質」が薄くて柔らかいため、あっという間に虫歯になってしまいます。虫歯の進行も早いため、ケアが十分に行われないと数カ月程度で虫歯が神経に達することもあります。

神経まで虫歯が達してしまった場合、乳歯の下で作られている永久歯の発達が阻害され、永久歯の質が低下する恐れがあります。質が低下した歯は虫歯になりやすいので、永久歯も虫歯になる可能性が高くなりますよ。

また、虫歯の発生はミュータンス菌だけではなく、ケアが不十分であることも原因の一つです。

虫歯を作らないということは、正しいオーラルケアの方法を身に着けるということでもあります。永久歯が生えて自分で磨ける年齢になっても十分なケアを行えるために、乳歯のころからきちんとしたケア方法を身に着けておくことが重要です。

新生児にキスして感染するもの「ピロリ菌」

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そもそもピロリ菌って何?

正式名称は「ヘリコバクター・ピロリ」というピロリ菌は、強い酸性である胃酸のなかでも生息することでできる細菌です。

ピロリ菌は感染してもおよそ7割の人がなんの症状も感じないといわれています。しかし、ピロリ菌は胃の中に住み続けて胃の粘膜を破壊しますので、感染すると胃炎や胃潰瘍などの発症リスクが高くなります。

また、ピロリ菌に感染していると胃潰瘍を治療しても再発を繰り返すことも多く、抗生物質などでピロリ菌を除菌する治療が必要になることもあります。

公衆衛生の発達もありピロリ菌の感染者は減少していますが、症状が出ていないだけということもありますので、感染を防ぐためにも赤ちゃんにキスすることは避けましょう。

胃がんの原因の一つはピロリ菌

ピロリ菌で症状が出るのは感染者のうちおよそ3割であり、感染しても除菌することができるので、あまり心配ないと感じるかもしれません。

しかし、近年の研究ではピロリ菌は胃がんのリスクを高めることが分かっています。、ピロリ菌感染者のうち胃炎や胃潰瘍などの症状がある人は、ピロリ菌に感染していない人の5倍も胃がんの発症リスクが高いといわれています。

また、ピロリ菌で慢性的な胃炎を起こして萎縮性胃炎(いしゅくせいいえん)になると胃がんの発症リスクはさらに高くなってしまいます。

ピロリ菌を除菌すると胃がんを予防することはできますが、萎縮性胃炎を起こした後では予防効果が低くなります。胃がんを予防するためにも、ピロリ菌に感染しないことが重要です。

子どもが感染するとどうなる?

子どもがピロリ菌に感染した場合、症状としてもっとも出やすいのは嘔吐や腹痛です。

感染すると必ず症状が出るわけではありませんが、嘔吐は脱水症状を起こすリスクがあるほか、乳児は窒息を起こす可能性もあるので注意が必要です。

また、ピロリ菌は出血を止める役割をもつ血小板(けっしょうばん)が減少して起こる「血小板減少性紫斑病(けっしょうばんげんしょうせいしはんびょう)」の原因になるともいわれています。まれな病気ですが、体に青あざができやすくなるほか、脳出血を起こして命に関わることもある恐ろしい病気です。

さらに、健康な赤ちゃんが突然死亡する「乳幼児製突然死症候群」や成長不良と関連があるともいわれています。
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